経済学部Faculty of Economics
ECN200CA（経済学 / Economics 200）公共経済論ＢPublic Economics B
篠原 隆介Ryusuke SHINOHARA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | K6222 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 3 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
In this lecture, students will study the shortcomings (failures) of markets and how to design economic institutions and policies aimed at eliminating them. First, we will learn about market failures caused by the existence of externalities. We understand that the implementation of economic policies through the internalization of externalities is the key to solving these problems. Next, we will study the market failures caused by the existence of public goods. Finally, students will learn about the importance of designing economic institutions that take into account the incentives of economic agents. By applying the mechanism design theory, students will learn how to solve the problem of free-riding on public goods.
Continuing from Public Economics A, the goal of this course is to understand the advantages and disadvantages of a market economy based on microeconomics and to consider the desired relationship between markets and government in modern society. In this class, we will focus on the role of governments for defects of the market economy.
Students are required to prepare and review this class for at least four hours per week. Students are also required to review Microeconomics AB (2nd year) and the lecture materials distributed by the class support system (Hoppii) to prepare for the lecture.
Evaluation will be based on classroom examinations (100%). Details will be announced in the lecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、市場の欠点(失敗)を理解し、それを解消することを目的とした経済制度・政策の設計について学習する。まず、外部性の存在が引き起こす市場の失敗を学習し、外部性の内部化を通じた経済政策の実施が、問題解決の鍵となることを理解する。次に、公共財の存在による市場の失敗を学習し理解する。最後に、メカニズムデザイン理論を学習し、経済主体のインセンティブを考慮に入れた経済制度設計の重要性を理解する。本理論を応用し、公共財供給のただ乗り問題の解決方法を学習する。
到達目標Goal
公共経済論Aに引き続き、市場の利点と欠点を整理し、現代の社会における、望まれるべき市場と政府の関係を、客観的かつ公正に考察する力を身につけることが目標である。本講義では、市場経済の欠陥と政府の役割を考察することを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP7」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
担当教員作成の講義資料を、板書とスライドを使いながら解説する。
本講義は、すべて対面にて実施する。講義に関するお知らせ、資料配布、課題の出題は、すべて学習支援システム(Hoppii)を通して行う。課題等のフィードバック(課題の解答解説等)は講義内で行う予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：市場の失敗と経済政策設計
市場の失敗の概観、問題解決のために望まれる政策とは。
2[対面/face to face]：外部性(1)
外部性とは、外部性が存在する経済での市場の失敗について。
3[対面/face to face]：外部性(2)
政府の政策と経済政策を通じた外部性の内部化について。
4[対面/face to face]：外部性(3)
コースの定理、外部性解消のために交渉が果たす役割について。
5[対面/face to face]：外部性(応用)
環境問題における環境税と排出量取引の役割について。
6[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎(1)
戦略形ゲームとは。
7[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎(2)
最適反応とナッシュ均衡について。
8[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎(3)
応用(共同出資ゲーム等)。
9[対面/face to face]：公共財(1)
公共財、準公共財、私的財の理解、公共財供給のモデル構築について。
10[対面/face to face]：公共財(2)
公共財供給のパレート効率条件の導出、サミュエルソン条件について。
11[対面/face to face]：公共財(3)
公共財供給ゲームの定式化と分析、市場の失敗とただ乗り問題についてPart1。
12[対面/face to face]：公共財(4)
公共財供給ゲームの定式化と分析、市場の失敗とただ乗り問題についてPart2。
13[対面/face to face]：メカニズムデザイン入門
クラークメカニズムによる公共財供給について。
14[対面/face to face]：講義総括と問題演習
秋学期の学習内容を総括し、問題演習を実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間(計4時間)を標準とする。講義の準備として、ミクロ経済学AB(2年次配当)の復習をすること、授業支援システムで配布される講義資料に目を通すことは必ず行うこと。講義の復習として、練習問題演習を必ず行うこと。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定しない。担当教員作成の資料を学習支援システムにて配布する。
参考書References
公共経済論Aシラバスで挙げた参考書①〜④に加えて、次の文献は、本講義と関連する。
⑤アラン・M. フェルドマン, ロベルト・セラーノ(2009)『厚生経済学と社会選択論; 第2版』(飯島大邦,川島康男,福住多一訳)シーエーピー出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
教室における試験（100%）により評価を行う。ただし、新型コロナウィルスの感染状況に依存し、評価方法が変わる場合がある。その場合は、学習支援システム(Hoppii)および講義内にて知らせる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
単なる理論学習だけではなく、応用の仕方についても話をしながら、講義を進めます。
その他の重要事項Others
①本講義を受ける上で、「ミクロ経済学AB」で使うような数学の知識は必要です。「ミクロ経済学AB」の復習は、各自で行うことを強く推奨します。
②本講義は、「財政学」、「経済政策論」と補完的な関係にあるため、同時に履修すると、理解は深まる。
③本講義で用いる数学は、「ビジネス数学入門」で習得可能であるため、履修を推奨したい。
④講義に関するお知らせは、学習支援システムを通して行う。