法学部Faculty of Law
MAN200FC(経営学 / Management 200)国際経営論ⅡInternational Business II
洞口 治夫Haruo HORAGUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A4406 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市G‐G401 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 経営学部「国際経営論Ⅱ(A4406)」との合併科目 |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目・その他) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) |
選択科目(84単位以上) 選択科目(政治学科主催科目) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
【Course Outline】
The purpose of learning international management is to understand the reality of corporate management that is promoting globalization and to show how to avoid management failure from a social scientific perspective. International management theory is a general term for the study of problems associated with the internationalization of corporate management and how they can be solved. Students learn about the challenges of corporate management by studying a wealth of case studies, including Mitsubishi Corporation, Mitsubishi UFJ Bank, Nissan Motor, Rakuten, and Uniqlo. What kind of companies are developing products overseas or conducting international marketing? How should Japanese multinational corporations act in the face of challenges such as currency depreciation competition among nations and cross-border human resource management? We will learn the basic concepts for thinking about these issues.
【Learning Objectives】
This course aims to provide students with the basic knowledge needed to be active in international business in the future and to understand it in relation to management theory. This course aims to provide students with an understanding of the specialized areas of marketing and human resource management. Students will learn how multinational corporations have influenced modern society, and how the politics, economics, culture, and history of countries around the world have influenced multinational corporations. The goal of this course is to have fun learning theories about multinational corporations. The goal is to be able to read newspaper articles in Japanese and English on international management, examine the content of management theory as a "way of looking at things," and apply the theory and insights of international business to reality. In this class, the management activities of multinational corporations as represented by exports, direct investment, and licensing will be explained. We will use supplementary materials such as PowerPoint and videos while making sure that students are taking notes. In business, it is necessary to take notes and organize themselves for conversations and negotiations in sales offices, instructions from superiors in the company, and making memos of meetings. Participating students will also do group work and read aloud to confirm their understanding of technical terms. Students will learn business terms and check their English skills by reading English texts from various sources.
【Learning Activities Outside of Classroom】
The standard preparation time for this class is 2 hours. The standard review time for this class is 2 hours. You need 4 hours in total. Before participating in the class, students should read the relevant sections of the textbook "Kokusai Keiei, Kaitei shinban (International Management, Revised Edition)" and look up technical terms you do not understand. It is necessary to understand the contents of newspaper articles in Japanese and English whenever they are distributed.
【Grading Criteria /Policy】
Grading will be based on a comprehensive evaluation of the following items.
(1) Responses to quizzes/assignments/homework (submitted through the class support system or reports) (56%)
(2) Final exam (assigned report or in-class written exam) (44%)
It is recommended that you attend every class in order to get a good grade.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際経営論の目的は、グローバル化を進める企業経営の実態を知り、経営の失敗を避ける方途を社会科学的に示すことにあります。国際経営論とは、企業経営の国際化に伴う諸問題を解決に導くための研究をする学問の総称です。三菱商事、三菱UFJ銀行、日産自動車、楽天、ユニクロなど豊富な事例を学びながら企業経営の課題を学びます。どのような企業が製品開発を海外で行ったり、国際的なマーケティングを行っているのでしょうか。国家間の通貨安競争や国境を越えた人的資源管理などの課題を持つ日本の多国籍企業はいかに行動すべきでしょうか。こうした問題を考えるための基礎的な概念を学んでいきます。
到達目標Goal
この授業では学生諸君が、将来、国際ビジネスで活躍するときに必要となる基礎知識を学習し、経営理論と関係づけて理解することを目標とします。マーケティングや人事労務管理という専門領域の理解を目標とします。多国籍企業が現代社会にどのような影響を与えているのかを知り、さらに、世界各国の政治、経済、文化、歴史が多国籍企業にどのような影響を与えてきたかを学習します。多国籍企業に関する理論を学習し、その動向への見通しを立てることの面白さを知ることを目標とします。国際経営に関する日本語および英語の新聞記事を読み、「ものの見方」として経営理論の内容を検討し、国際ビジネスの理論と見識を現実に応用できるようになることが目標です。国際経営に関する標準的な教科書を読破することで、独自に国際経営の専門書を読めるようになるための学習をします。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
<何回かの授業では、Zoom を利用したオンライン授業または学習支援システ
ムを利用したオンデマンドの授業を行います。Zoom の接続 URL は「学習支
援システム」(Hoppii)の「お知らせ」に掲示しますので注意して確認して下
さい。>
この授業では輸出・直接投資・ライセンシングに代表される多国籍企業の経営活動について説明します。パワーポイントや動画などの補助教材も利用しつつ、ノート・テイキングを確実に行うことを確認しながら授業を進めます。ビジネスでは営業先での会話や交渉、会社内で受ける上司からの指示や会議内容の議事メモ作成など、自らノートにとって整理する必要があります。参加学生によるグループワークや音読も行い、専門用語の理解を確認します。様々な資料からの英文を読み、ビジネス用語を学ぶとともに英語力の確認をしていきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:国際経営論の概要説明
教科書第8章。講義目的と概要、経営理論と実務との関連。歴史・地理・政治と国際経営。M&A、株式投資、コーポレート・ガバナンス。
第2回[対面/face to face]:多国籍企業とM&A
教科書第8章。多国籍企業の参入形態。輸出・輸入、海外直接投資、ライセンシング。デューデリジェンス、減損。
第3回[対面/face to face]:グローバル競争と企業の進化論
教科書第9章。経営資源、取引費用。参考書第4章、マルティナショナルとトランスナショナル、進化論の適用。
第4回[対面/face to face]:多国籍企業の事例研究
教科書第9章。企業経営の進化。参考書第5章、組織論の発展。
第5回[対面/face to face]:韓国・台湾・中国と世界情勢
教科書第10章、新興国企業の成長。参考書第4章、国際経営。TSMCの重要度。
第6回[対面/face to face]:学習と組織能力
教科書第10章、第11章、第6章。JIT生産、小集団活動、トヨタ生産システム。経営進化理論の展開。
第7回[対面/face to face]:日本企業の衰退
教科書第12章。参考書第2章。イノベーションのジレンマと統合型企業のジレンマ。
第8回[対面/face to face]:多国籍企業の組織とコーポレート・ガバナンス
教科書第12章、日本企業の現状。組織ルーティンの進化。
第9回[対面/face to face]:外国為替レートの基礎理論
教科書第13章、購買力平価、金利平価、オーバーシューティング、ランダムウォーク。
第10回[対面/face to face]:外国為替レートと投資
教科書第13章、直物、先物、オプション。オーバーシューティング、ランダムウォークと確率分布。
第11回[対面/face to face]:人事部の仕事
教科書第14章、日本的人事慣行とワークライフバランス。職務と人事評価。
第12回[対面/face to face]:組織管理の国際潮流
教科書第15章、ダイバーシティ・マネジメントと女性活躍推進。
第13回[対面/face to face]:投資と投機
株式投資の成果。配当と利回り。第8章から第15章の復習。
第14回[対面/face to face]:組織理念
授業内試験(筆記試験またはレポート提出)。21世紀の経営課題。地球環境問題とSDGs。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。授業に参加する前に教科書『改定新版 国際経営』の該当箇所を読み、わからない用語を調べる必要があります。日本語、英語で新聞記事が配布された回には、内容を理解する必要があります。
テキスト(教科書)Textbooks
(1)原田順子・洞口治夫編著(2019)『改定新版 国際経営』(放送大学教材)放送大学教育振興会。<授業では、理解を確認するために授業内で音読をします。この教科書から試験問題を出題します。まったく同名の旧著、原田順子・洞口治夫編著(2013)『新訂 国際経営』(放送大学教材)放送大学教育振興会が、まだ販売されていますので、間違えないようにして下さい。『改定新版 国際経営』は、古い版(『新訂 国際経営』)とは内容が異なります。>
(2)授業内に、適宜、講義資料を配布します。配布資料には英語も含まれます。
参考書References
(1)洞口治夫・行本勢基(2012)『入門 経営学(第2版)』同友館。<秋学期の参考書ですが、試験問題はこの教科書からも出題されます。>
(2)洞口治夫(2018)『MBAのナレッジ・マネジメント-集合知創造の現場としての社会人大学院-』文眞堂。<大学院進学してMBA取得を考える大学生のためのスタディ・ガイドです。>
(3)Daniels, J.D., Radebaugh, L.H., Sullivan, D.P. (2015) International Business: Environments and Operations, Pearson, 15th edition.(Global Edition).<海外留学を目指す大学生のための参考書です。>
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は下記の項目を総合的に判断して行います。
(1) 授業参加(授業支援システム応答ないし課題レポート)(56 %)
(2) 期末試験(授業内筆記試験)(44 %)
良い成績を取るためには毎回の授業に出席することが望ましいでしょう。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートでは「大学らしい授業で学んだ気がした」、「大学での学問と、ビジネス実務とのつながりが理解できた」といった言葉が並んでいます。授業内容が就職活動に役立つことは、この授業からの「気づき」といえます。20年近くにわたって一時限に授業時間が設定されてきましたが「国際経営論を一時限以外の時間に開講して欲しい」という声も、長年、学生諸君から寄せられてきました。学生諸君の声に応えて木曜日の二時限開講になりました。遅刻しないように授業に参加して下さい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業内試験および期末試験に回答するためのスマホないしパソコン。ノートテイキングのためのノートと筆記用具。英和辞書、グーグル検索用のスマホ。授業支援システムが閲覧でき、課題のワードファイルなどをダウンロードおよびアップロードできるパソコン。
その他の重要事項Others
洞口は法政大学経営学部経営戦略学科の教授です。また、東証プライム市場に上場する企業の社外取締役を務めており、日本企業の経営実務にも接しています。この授業で実務と理論とのつながりを理解してもらいたいと願っています。毎年、やる気のある学生諸君が授業に参加しています。授業開始5分前には教室に来て授業の準備をして「もうすぐ社会人」となることを意識して常識と礼節を欠かさぬよう心掛けてほしいと思います。春学期と同様にグループワークを行うので「心の準備」をして参加して下さい。