公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P1-207(社会学 / Sociology 500)NPO論Studies on Non-Profit Organization
池本 修悟
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9068 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | YS502 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)政策研究コース専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
We will research market economies,social systems and the formation and development of the third sector based on solidarity society. In this course, we will explore the role of non-profit organizations (NPOs) in solving contemporary regional and social issues, and in transforming social systems. We will study the theoretical and historical aspects of NPOs, network theory, collaboration, and social enterprises, focusing on social relationships for the development of NPOs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
連帯社会インスティテュートでは連帯社会をベースにした市場経済、社会システムのあり方、サードセクターの形成発展の課題を研究していきます。その中で本講座ではNPO(民間非営利組織)が現代地域・社会の課題解決と社会システム変革においてどのような役割を担っているのかNPOの理論と歴史、ネットワーク論、協働、社会的企業など、NPO発展のための社会的関係について学んでいきます。
到達目標Goal
NPOに関する歴史や制度、社会的な役割、企業や行政との協働を含めた活動の形態などについて基本的な知識を獲得することができる。またNPOのポテンシャルを理解した上で、労働組合や協同組合とNPOが連携しどのような社会活動を行っていけるかを想定することが出来るようになっている。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」に関連している。公共政策学専攻政策研究コースにおいては、ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・教員による講義
各回の講義の資料は、事前に学習支援システムにアップする。これを読み、講義内容のイメージをえるとともに、質問、意見などを考えておく。この予習を行っていることを前提として、授業を進めていく。毎回の講義は、原則として3分の2程度を教員からのプレゼンテーションとする。残りの時間で学生との質疑応答を含めた議論を行い、最後にまとめをする。
・学生の発表
講義への理解度を確認するとともに、不明瞭な点を明確にするため、期間中に講義のまとめ(ふりかえり)のセッションを2回実施する。また、授業に関連したテーマのレポートの作成を行う。作成に先立ち、アウトラインを作成し、授業で発表する。レポートは、レジュメに基づいて発表を行う。ふりかえり、アウトライン、レポートの発表の際には、教員・受講生からフィードバックを受ける。
・オフィス・アワー
講義の疑問点やふりかえり、レポートの作成に関する指導を受けることができる。
・授業の形式
授業は、対面形式で行う予定。ただし、学生の希望や新型コロナウイルスの感染状況いよっては、オンラインで実施する可能性がある。その場合、ZoomのID・パスコード等を学習支援システムにアップする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本授業の進め方や評価方法などについて説明するとともに、受講生のNPOに関する知識や関心を聞き、今後の授業に反映させる。
第2回[対面/face to face]:NPOの概要説明①
NPOの定義・歴史について古典を学ぶことでベースの考え方について知る。
・NPOであるための5つの要件
・ペストフの三角形
・特定非営利活動法人のあらまし
第3回[対面/face to face]:NPOの概要説明②
NPOの現状について最新のデータを紐解くことで理解を深める。
・データでみるNPO
・NPO関連施策
第4回[対面/face to face]:ソーシャルキャピタル
内閣府『平成14年度 ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて』をベースにソーシャルキャピタルについて検討する。
第5回[対面/face to face]:非営利組織のマーケティング、戦略論
コトラーの非営利組織のマーケティングやポーターの戦略論について学ぶ
第6回[対面/face to face]:コミュニティ・ソリューションとコミュニティ・オーガナイジング
コミュニティ・オーガナイジングの歴史や理論について学ぶ。
第7回[対面/face to face]:課題発表①
履修者の興味関心があるNPOについて発表を行う。
第8回[対面/face to face]:NPOのマネジメント①
ドラッガー『非営利組織のマネジメント』について学ぶ。
第9回[対面/face to face]:NPOのマネジメント②
NPO法を作った松原明氏が提唱する協力のテクノロジーを学ぶ。理論編。
第10回[対面/face to face]:NPOのマネジメント③
PO法を作った松原明氏が提唱する協力のテクノロジーを学ぶ。実践編。
第11回[対面/face to face]:社会的連帯経済とNPO①
ゲスト講師を招き、労働組合・協同組合・NPOの協働事例を学ぶ。
第12回[対面/face to face]:社会的連帯経済とNPO②
履修者がチャレンジしたい社会課題を解決するために労働組合・協同組合・NPOが連携することでどのようなことが行えるかディスカッションを行う。
第13回[対面/face to face]:ポストコロナ時代のNPO
クラウドファンディングや休眠預金制度等がNPOセクターで影響力が強める中で最新の取り組みを紹介を行う。
第14回[対面/face to face]:課題発表②
労働組合、協同組合、NPOが連帯して取り組むべき社会課題について発表してもらう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは定めない。授業中に配布する資料を用いて、授業を行う。
参考書References
内閣府『特定非営利活動法人のあらまし』(2023)
金子郁容『ボランティア』岩波新書(1992)
金子郁容『新版 コミュニティ・ソリューション: ボランタリーな問題解決にむけて』岩波書店 (2002)
レスリー・R・クラッチフィールド他『世界を変える偉大なNPOの条件――圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則』ダイヤモンド社(2012)
室田信一他『コミュニティ・オーガナイジングの理論と実践: 領域横断的に読み解く』有斐閣(2023)
成績評価の方法と基準Grading criteria
配分:平常点(授業中の議論への参加度など)50 %、「ふりかえり」とレポート50 %。
レポートの評価基準:授業内容との関連性、学術性、創意工夫、表記、論旨。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
前述のように授業は対面で実施する予定だが、オンライン授業になる可能性もある。オンライン事業の場合は、必要なPC やWi-Fi 設備などを用意したうえで、学習支援視システム利用できる環境の準備が必要。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
ボランティア
NPO
福祉
社会的養護
コミュニティ・オーガナイジング
ソーシャルビジネス
<研究テーマ>
・サードセクターにおけるリーダーシップの研究と協働の促進
・コミュニティ・オーガナイジングについての比較研究
・コミュニティ・オーガナイジング以外の連帯・協働を促す手法の研究
<主要研究業績>
著書(共著)共助と連帯―労働者自主福祉の課題と展望(第一書林)
論文(共著)日本大震災における支援団体のICTの活用状況と課題(日本NPO学会)
著書(共著)ソーシャルインパクト(産学社)
著書(共著)共助と連帯―労働者自主福祉の意義と課題 改訂版(明石書店)
著書(共著)ソーシャルパワーの時代(産学社)
論文(共著)社会的養護分野での制度改革における市民側のアプローチ(武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所紀要)