Department of Global and Interdisciplinary Studies

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IDN200LA(アイデンティティー教育 / Identity studies 200)
Hosei Studies A

髙栁 俊男、北口 由望

Class code etc
Faculty/Graduate school Department of Global and Interdisciplinary Studies
Attached documents
Year 2024
Class code A6623
Previous Class code
Previous Class title
Term 秋学期授業/Fall
Day/Period 金5/Fri.5
Class Type
Campus 市ヶ谷
Classroom name 市富士‐F406
Grade 1~4
Credit(s) 2
Notes Not Available for ESOP Students.
Open Program
Open Program (Notes)
Global Open Program
Interdepartmental class taking system for Academic Achievers
Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes)
Class taught by instructors with practical experience
SDGs CP
Urban Design CP
Diversity CP
Learning for the Future CP
Carbon Neutral CP
Chiyoda Campus Consortium
Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title
Category (commenced 2024 onwards) 100-level General Study Courses
Value-Added Courses
Category (commenced 2020-2023) 100-level General Study Courses
Value-Added Courses
Category (commenced 2016-2019) 100-level General Study Courses
Adjunct Subjects

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Outline and objectives

 この授業は、「大学を知ろう <法政学>への招待」(旧科目名「法政学への招待」;本年度休講)をすでに受講し、法政大学が経てきた140余年の歴史と現状について一通りの理解をもつ学生を主対象にして、法政大学についてより深く考える発展科目として設置されました。
 「大学を知ろう <法政学>への招待」における学習を前提に、本授業では、法政大学で教えた教員や、学んだ学生を具体的に取り上げます。教員の場合なら、その人物が法政大学でどういう教育研究に携わったのか、そのことで本学や社会の発展にいかに貢献できたか、などを追います。卒業生の場合なら、本学で何を学んだのか、あるいは学んだことをその後の本人の人生や、社会に向けてどう役立てたか、などについて探究することになるでしょう。
 法政大学ゆかりの特定の人物を詳しく追うことで、「自由と進歩」の理念や、時代のフロントランナー養成を掲げる本学の歴史と現在を、より具体的に理解できるようになるはずです。

Goal

 本学の経てきた道を、具体的な人物に即して、実証的・実感的に把握できることを目指します。時代の大きな流れの中で、本学ゆかりのその人物が何に興味をもち、どんな活動をし、何を目指し、何に悩んだかなどを、受講生個々人の知性と感性で感じられるようにします。それを、自分の学生生活や将来像へとつなげて考える契機を得るよう努めます。

Default language used in class

日本語 / Japanese

Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )

 科目責任者の教員2名が毎回同席し、授業をコーディネートします。講義は、毎回のテーマに最適な本学内外の講師陣(科目責任者を含む)が、分担して担当します。
 授業の最後に毎回、リアクションペーパーに感想や質問を書いてもらいます。それに対する講義担当者のコメントを入れた授業通信を作成し、次週の冒頭で解説するなど、参加型・双方向型授業になるよう努めます。
 対面を基本としますが、講師の都合等により他の形式で行う回が生じた場合は、事前にお知らせします。

Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)

なし / No

Fieldwork in class

なし / No

Schedule

授業形態/methods of teaching:対面/face to face

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1[対面/face to face]:導入

この授業の狙いや、全体の構成について説明する。
あわせて、本学の経てきた歴史の概略を復習する。(科目責任者=髙栁俊男、北口由望)

2[対面/face to face]:世界を知りつくした本学の祖 箕作麟祥

本学の前身である和仏法律学校の初代校長の箕作麟祥は、明治期の有数の啓蒙家であった。彼は、洋学を学んで、西洋の法律や歴史を日本に紹介し、日本の「民権」のために活躍した。彼の仕事を振り返って、そこから学ぶものを探りたい。(南塚信吾)

3[オンライン/online]:本学初代総理(総長)梅謙次郎

「日本民法の父」といわれる梅謙次郎は、帝国大学法科大学教授のほかに、和仏法律学校の校長・初代の総理(総長)として、講義のかたわら本学の経営に尽力した。梅の50年の人生を追いながら、「清国留学生速成科」の設置など本学との関係を語ろう。(岡孝)

4[対面/face to face]:野上豊一郎と能楽研究

夏目漱石門下の英文学者で、能楽研究者でもある野上豊一郎。その名を冠する本学能楽研究所は、現在、国内外の能楽研究の拠点となっている。作品・能面・翻訳など多岐に亘る能楽研究の事績を辿りつつ、彼を魅了した能楽についても知る。(深澤希望)

5[対面/face to face]:内田百間は「教え子」が嫌い

大正末期と昭和に二度法政大学の教壇に立った作家内田百間。北村猛徳、大井征、中野勝義など、激動期を生きぬいた愛弟子達との師弟関係は、まさに一篇の「名作」であった。彼の作品を読み解く。(山本一生)

6[対面/face to face]:「不安の時代」を代表
する思想家 三木清

西田幾多郎を中心とする「京都学
派」随一の俊才とされ、昭和前期
のアカデミズムとジャーナリズム
の双方で幅広く活躍しながら、
第 2 次大戦直後に悲劇的な獄死を
とげた哲学者・三木清の生涯と思
想を紹介・検討する。(衣笠正晃)

7[対面/face to face]:夏目漱石門下生たちに学んで作家になった椋鳩十

伊那谷出身の椋鳩十(本名:久保田彦穂)は、とくに動物物語の作者として広く知られる。初の詩集を出し、学生結婚もした法政大学時代をはじめ、戦前戦後にわたる椋の歩みを時代の中で振り返る。(髙栁俊男)

8[対面/face to face]:戦争の中を生きた学友たち~久納好孚を例に

終戦直前のわずか10ヶ月足らずの間に5,845名もの戦死者を出した「特攻」。その第一号となったのが、本学に学んだ学友の一人・久納好孚であった。彼はなぜ「特攻」を志願したのか。その短い生涯を辿りながら、戦前戦中の本学の歴史と学友たちの生きざまを追体験してみたい。(鈴木靖)

9[対面/face to face]:城戸幡太郎、波多野完治、宮原誠一、乾孝~生涯学習の時代を切り拓いた人々

戦前の法政大学高等師範部教授の城戸幡太郎、波多野完治、宮原誠一らは、本学を舞台に教育科学研究会や保育問題研究会を組織したが、そのねらいは現場の教員と研究者とが共同して教育実践を研究することにあった。キャリアデザイン学部へと引き継がれるこの伝統を明らかにしたい。(笹川孝一)

10[対面/face to face]:「女性である前にまず人間であれ」 野上弥生子と法政大学

日本を代表する作家野上弥生子。法政大学女子高等学校名誉校長もつとめた弥生子は、同校の生徒たちに「女性である前にまず人間であれ」という言葉をのこした。弥生子の思想と人物像を探るとともに、その日記に記された法政大学の逸話を紹介する。(古俣達郎)

11[対面/face to face]:校舎と建築学科の礎を築いた建築家 大江宏

法政大学の幾つもの校舎を設計し、また教育者として建築学科の礎を築いた建築家・大江宏(1913~89年)。残された建築と資料を参照しながら、その思想と足跡に迫る。(藤本貴子)

12[対面/face to face]:高度経済成長と戦後思
想の変容-藤田省三の
射程

「焼け跡・闇市」の原風景から出発した日本の「戦後」は、政治的
安定化と経済的繁栄とともに劇的に変わって行く。そのなかで行わ
れた戦後思想の変容について、思想家藤田省三(1927-2003)の議
論を中心に考察する。(趙星銀)

13[対面/face to face]:法政スポーツの伝統を探る

法政スポーツは100年以上の歴史をもつ。HOSEIミュージアムで開催された展示「HOSEIスポーツの原点」をもとに、その歴史と伝統を振り返る。(北口由望)

14[対面/face to face]:学生の目と教員の目から見る法政大学

学生として本学で学び、のちに本学で教えるに至った方を授業にお招きし、2つの立場から見た法政大学について体験的に語っていただき、授業全体のまとめとする。(根崎光男、明田川融)

Work to be done outside of class (preparation, etc.)

 毎回の講師が授業内で言及した文献は、積極的に参照してください。また、2020年に開館したHOSEIミュージアムの展示、および同ミュージアムデジタルアーカイブ (https://museum.hosei.ac.jp/archives/Users/Top)には、授業で取り上げた人物や事象に関するコンテンツが豊富に含まれていますので、準備学習・復習に活用してください。
 その他、授業に関連する特別展示などが学内外で開催される場合には、随時お知らせしますので、極力足を運んでみましょう。
 なお、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

Textbooks

 特定のテキストはありません。講義担当者が適宜、プリント配付やパワーポイント提示を行います。それらを基本的に、学習支援システム上にアップします。

References

 各担当教員が、その都度お知らせします。
 本学の歴史を通史的にまとめた書籍には、『法政大学1880-2000:そのあゆみと展望』のほか、『法政大学参拾年史』『法政大学八十年史』 『法政大学百年史』『法政大学と戦後五〇年』などがあります。図書館などで適宜参照してください。

Grading criteria

 毎回のリアクションペーパーに反映された授業に取り組む姿勢 40 %、学期末のレポート60 %を基準にして、総合的に評価します。受講者数によっては若干の変更があるかもしれませんが、その場合は授業の場(もしくは学習支援システム上)でお知らせします。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の 60%以上を達成した者を合格とします。
 なお、レポートの作成に際しては、典拠となる文献に必ず当たり、実証的な内容になるよう心がけてください。
 

Changes following student comments

 学術的でありながら、同時に本学で学ぶ自分自身の生き方の参考になるような、意義深い授業を目指します。

Equipment student needs to prepare

 とくにありません。学習支援システムを積極的に活用します。

Others

 上述のように、本科目は「大学を知ろう <法政学>への招待」の上位科目として設置されました。したがって従来、原則として同科目の既修者か、それと同程度の前提知識がある方を受講対象者に指定してきました。ところが本年度、この授業は開講されませんので、この前提条件をはずします。とはいえ、上記した参考書などを参照に、自分なりに基礎知識を固めるよう努めてください。
 この「法政学の探究LA」を履修し、さらに学びを深めたい方には、より演習に近い少人数の科目として、「法政学の探究LB」(春学期)も用意されています。