教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
博物館実習ⅡMuseology (Practice) II
杉山 享司Takashi SUGIYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C6766 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 土6/Sat.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | F302 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 資格関係科目 |
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Outline (in English)
An exhibition which is one of the basic items of curator's activities.
In this lesson, from the planning of the exhibition to the production of the flyer, we aim to master the technique of utilizing the materials and the exhibition.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
展覧会は博物館学芸員の主たる活動の一つです。この授業では展覧会の企画から展覧会チラシ(フライヤー)の制作までを通して、学芸員の仕事の実際について学び、資料の活用方法や展示に関する技術の習得を目指します。
到達目標Goal
この授業では、展覧会の企画から実施までのプロセスを理解し、その上で受講生自らが展覧会を立案して展覧会の企画書にまとめ、最終的にそれを展覧会チラシ(フライヤー)として完成させ、発表するまでを到達目標とします。この授業を履修することによって、展覧会活動に必要となる知識や技術などの習得が可能となることでしょう。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学習支援システムを通して資料を配布し、それに基づきながら対面形式による実習授業を進めていきます。当該の授業回のねらいや目的を提示しますので、受講生は配布された資料や参考動画を視聴し、学芸員の仕事に関する知識を深めながら各自に与えられた課題(企画書や展覧会チラシ)に取り組んでください。なお、課題報告に際してはデザイン思考に基づく視点を取り入れ、教師や受講生同士による質疑応答を重視しながら授業を進めます。多様な意見を取り入れながら合意形成をはかることで、新たな視点や考え方のヒントが得られることでしょう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:春学期の授業に関するガイダンス
授業の内容や目的、その進め方について説明し、博物館の使命や意義、学芸員の役割やその仕事について解説する
2[対面/face to face]:日本における博物館の歩み
展覧会の歴史を紐解きながら、東京国立博物館の概要と収蔵する資料について紹介する
3[対面/face to face]:国内における私立博物館の活動紹介
日本民藝館の歴史とその概要について紹介する
4[対面/face to face]:海外における博物館の歴史と活動の紹介
海外における博物館の歴史を紐解きながら、大英博物館の概要について紹介する
5[対面/face to face]:企画展の開催とその意義について
企画展の歴史やその意義、そして開催方法などについて解説する
6[対面/face to face]:展覧会実施までのプロセス①
展覧会(企画展)の立案から企画書の作成までの過程を解説する
7[対面/face to face]:展覧会実施までのプロセス②
出品交渉などの準備から展覧会実施までの過程を解説する
8[対面/face to face]:展覧会企画書の作成とデザイン思考について
展覧会実施までのプロセスを理解した上で、企画書の作成方法や注意点について解説し、企画書を実際に作成してみる。併せて、展覧会企画とデザイン思考との関連について解説する
9[対面/face to face]:受講生による1回目の展覧会企画書案の発表
受講生による1回目の「展覧会企画書案」の発表と、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を行い、修正点を見出していく
10[対面/face to face]:受講生による2回目の展覧会企画書案の発表
受講生による2回目の「展覧会企画書案」の発表と、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を行い、修正点を見出していく
11[対面/face to face]:受講生による3回目の展覧会企画書案の発表
受講生による3回目の「展覧会企画書案」の発表と、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を行い、修正点を見出していく
12[対面/face to face]:受講生による1回目の展覧会企画書(確定版)の発表
受講生による1回目の「展覧会企画書」の最終発表と講評を行う
13[対面/face to face]:受講生による2回目の展覧会企画書(確定版)の発表
受講生による2回目の「展覧会企画書」の最終発表と講評を行う
14[対面/face to face]:13回目に統合
同上
15[対面/face to face]:秋学期の授業に関するガイダンス
授業の内容や目的、その進め方について説明し、春学期に行った「展覧会企画書」作成の総括を行う
16[対面/face to face]:企画書を基にした展覧会チラシ(フライヤー)の作成とデザイン思考について
展覧会チラシ(フライヤー)の作成方法やその際の注意点について解説し、併せてデザイン思考に基づく作業について理解を深める
17[対面/face to face]:学芸員と資料保存
学芸員が必要とする資料保存に関する基本的な考え方について解説する
18[対面/face to face]:資料保存の変遷と博物館の役割
日本における資料保存の歴史と文化財IPMについて解説する
19[対面/face to face]:保存環境と保存処理について
学芸員が担う保存環境の整備と修復家の仕事について紹介する
20[対面/face to face]:受講生による1回目の展覧会のチラシ案の発表
春学期の企画書に基づき作成した展覧会チラシ案の1回目の発表を行い、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を通して修正点を見出していく
21[対面/face to face]:受講生による2回目の展覧会のチラシ案の発表
春学期の企画書に基づき作成した展覧会チラシ案の2回目の発表を行い、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を通して修正点を見出していく
22[対面/face to face]:受講生による3回目の展覧会のチラシ案の発表
春学期の企画書に基づき作成した展覧会チラシ案の3回目の発表を行い、デザイン思考に基づく受講生と教師による討議を通して修正点を見出していく
23[対面/face to face]:展覧会の実見(学外での実習)
学芸員の案内を受けながら、東京都内の博物館施設で開催されている展覧会を見学する
24[対面/face to face]:受講生による1回目の展覧会チラシ(確定版)の発表
受講生による1回目の「展覧会チラシ」の最終発表と講評を行う
25[対面/face to face]:受講生による2回目の展覧会チラシ(確定版)の発表
受講生による2回目の「展覧会チラシ」の最終発表と講評を行う
26[対面/face to face]:受講生による3回目の展覧会チラシ(確定版)の発表
受講生による3回目の「展覧会チラシ」の最終発表と講評を行う
27[対面/face to face]:授業のまとめと解説
展覧会企画のプロセスや学芸員の役割と仕事について改めて解説し、本授業を通して学んだことを受講生に発表してもらう
28[対面/face to face]:27回目に統合
同上
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
博物館に関する学問は現場から生まれたものです。受講生各位は積極的に多くの展覧会を見学するなど、日頃から意識して様々な博物館施設を利用するよう心掛けて下さい。
テキスト(教科書)Textbooks
教員が作成した授業テキストをプリントして配布します。
参考書References
必要に応じて講義中に紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
春学期の課題「企画書の作成と発表」の評価50%、秋学期の課題「展覧会チラシの制作と発表」の評価50%。なお、授業回数の1/3を超えて欠席した場合には、成績評価の対象とはなりません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生同士の積極的な意見交換がなされるよう、各自が毎時間発言する機会を設けたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
当授業は「実務経験のある教員による授業」に該当しており、教員は美術館の学芸員として長年にわたり現場に携わっています。そこで、この授業では出来るだけ現場で得た新しい情報や知識を伝えるとともに、学芸員や博物館の仕事に関する質問についても応えていきたいと思います。