通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
GEO300TE（地理学 / Geography 300）現地研究（夏期スクーリング）Field Excursion
齋藤 圭
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | 36004 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 齋藤 圭 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 1 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 1群後半集中 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The objective of this course is to study hydrothermal formation and geomorphic processes associated with "water" and "volcanic activity" in the central to southern regions of Oita Prefecture, as well as to study the history of human activities. Through this class, students will be exposed to methodologies of regional studies that transcend the boundaries between the humanities and sciences, and will explore how geographical perspectives can be placed in such studies.
Through this class (field research), students should be able to acquire the following points.
(1) To be able to understand how the quality of hydrothermal water (so-called hot spring) produced underground is chemically formed.
(2) To be able to understand the hydrological approach to understand where hydrothermal water is obtained and where it flows, and to be able to relate this to the geographical background.
(3) To be able to understand geological features caused by volcanic activities and the geomorphic processes associated with them.
4) To deepen understanding of various natural phenomena and to consider how they have affected human activities.
(5) Based on the above, to be able to consider the significance of fieldwork in elucidating regional history and the qualities required in the field of geography.
Please make sure that you have a basic understanding of the region in advance. It is also recommended that students review high school chemistry (inorganic chemistry) and high school Japanese history (manors and villages).
Since this class is a hands-on class, at least 2 hours of study outside of class for each session is the standard.
Evaluation will be based on active participation in class (40%) and post-class report (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
大分県央～県南地域を対象に，「水」と「火山活動」に伴う熱水の形成および地形プロセスを学ぶと共に，人間の営みの歴史を学ぶことを目的とします。本授業を通じて，文理の垣根を越えた地域研究の方法論に触れ，そこに地理学的視点がどのように位置づくのかを探究していきます。
到達目標Goal
本授業（現地研究）を通じて，以下の点を修得できるようになることが目標となります。
①地下で生成される熱水（いわゆる温泉）の泉質が化学的にどのように形成されるのかを理解できるようになる
②熱水の水源がどこで得られ，どこを流動しているのかを知るための水文学的アプローチを理解し，地理的背景と関連付けて考えられるようになる
③火山活動に起因する地質的特徴とそれに紐づけられる地形プロセスを理解できるようになる
④諸々の自然現象に対する理解を深めつつ，それらが人間活動にどう影響を及ぼしてきたのか考えられるようになる
⑤以上を踏まえつつ，地域の歴史を解明するうえでのフィールドワークの意義と地理学分野に求められる素養について考えられるようになる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
主として，現地調査と担当者による解説，ディスカッションによって授業が構成されます。現地調査には観察を中心とする実地調査や施設の見学などが含まれます。
行程（予定）は以下の通りです。
1日目：別府駅現地集合。鉄輪～明礬周辺の温泉を見学する
2日目：県南地域（長湯、竹田、緒方）を巡り，二酸化炭素泉，原尻の滝，周辺集落などを見学する
3日目：臼杵市街を散策して解散
現地研究中に，各自が学んだ点についての発表や討論を行う場合があります。なお，現地研究中での発表や討論の内容に対するフィードバックは適宜行うとともに，事後のレポート課題に対してはコメント等の返却を通じてフィードバックします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：別府温泉の全体像
別府の地理と温泉の地球科学について紹介します
第2回[対面/face to face]：食塩泉について
別府温泉で最も重要な泉質と考えられている、食塩泉について紹介します。
第3回[対面/face to face]：硫酸・酸性泉について
蒸気加熱型熱水の一つである硫酸・酸性泉について紹介すると同時に、近年の研究成果によって得られた新たな治験についても触れます。
第4回[対面/face to face]：炭酸水素塩泉について
蒸気加熱型熱水の一つである炭酸水素塩泉について紹介します。また、地下水の賦存量を知ることの大切さについても触れます。
第5回[対面/face to face]：二酸化炭素泉について
別府温泉には無いとされる二酸化炭素泉について紹介します。
第6回[対面/face to face]：大分県南部の自然環境と町並みについて1
岡城と城下町の立地及び周辺自然環境について紹介します。
第7回[対面/face to face]：大分県南部の自然環境と町並みについて2
原尻の滝の後退速度と緒方荘の景観復元について紹介します。
第8回[対面/face to face]：大分県南部の自然環境と町並みについて3
緒方荘と八幡信仰の関係について紹介します。
第9回[対面/face to face]：臼杵と自然環境について1
臼杵の町並みと自然環境の関係について紹介します。
第10回[対面/face to face]：臼杵と自然環境について2
寺の立地と井戸の関係について紹介します。
第11回[対面/face to face]：臼杵と自然環境について3
臼杵城の古地図を元に当時の町並みの特徴について紹介します。
第12回[対面/face to face]：臼杵と自然環境について3
地下水とそれを利用した伝統産業について紹介します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に，各自で地域概要など基本的な事項について理解しておいてください。また，高校化学（無機化学）および高校日本史（荘園や村落）について復習されることを推奨します。
本授業は実習系の授業に該当するため，各回の授業外学習が2時間以上が標準となります。
テキスト（教科書）Textbooks
特定のテキストは使用しません。現地研究で使用するレジュメ・資料は担当者が作成し，配布します。
参考書References
大沢信二・西村進（2016）：『温泉と地球科学』．ナカニシヤ出版．
日本温泉科学会（2020）：『図解 日本の温泉―170温泉のサイエンス―』．朝倉書店．
アラン ベイカー（2009）：『地理学と歴史学―分断への架け橋―』．金田章裕 監訳，社原書房．
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的参加（40％）および事後レポート課題（60％）によって評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初担当科目のため、特にありません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
現地連絡や電子地図を利用できるよう，スマートフォンを携帯することを推奨します。
事後レポートやフィードバックのため，学習支援システムを利用できるようにしていてください。
その他の重要事項Others
・実施期間：2024年7月25日（木）～27日（土）
・実施場所：大分県中部～南部地域（別府市，竹田市，豊後大野市，臼杵市など）
・費用（宿泊費等）：3万円程度（宿泊費・朝食代・現地交通費等）
・見学施設等：未定
・宿泊場所：未定（別府市，臼杵市を予定）
※暑い時期に現地研究を行うので，各自健康対策をお願いします。
※雨天決行ですので、雨具の準備をお願いします。
※未定部分などの詳細については，改めて連絡します。
※新型コロナウイルスなどの状況により，費用や巡検の内容については変更の可能性があります。