通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LAW200TB(法学 / law 200)法律学特講(夏期スクーリング)【オンライン】Special Study in Law
武生 昌士
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | 33003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 武生 昌士 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 夏期 |
期間Period | 1群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course outline)】
This course covers the basics of Copyright Law of Japan with attention to fundamental case law.
【到達目標(Learning Objectives)】
By the end of the course, students should be able to :
─ Demonstrate knowledge and understanding of Copyright Law System.
【授業時間外の学習(Learning activities outside of classroom)】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policy)】
Your overall grade in the class will be decided based on the last day (last class) examination (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は、知的財産法に分類される法律のうち主要なもののひとつである著作権法を一通り学ぶことを内容とする。著作権法は、基本的には民法の特別法と位置付けられるものであり、物権法や不法行為法の学習を進めた者がそれらの理解を活かしてさらに進んで学ぶべき応用的な科目と位置付けることができる。
到達目標Goal
著作権法について、制度全体に関する一通りの体系的理解及び主要な論点における基本的な考え方を身に付けてもらうことにより、今後著作権法に関する問題に直面した際に、自分で調査し考えることができるだけの基礎的素養を涵養すること、また、そのことを通じて、法的なものの考え方や法制度設計の技法を習得することが目標である。
より具体的には、第一に、著作権法を理解する上で重要な基礎的な概念について十分に理解し、その内容を正確に示すことができるようになることを目標とする。
第二に、著作権法が問題となる具体的な事例(紛争)について、著作権法を適用するとどのような帰結が導かれる(解決が図られる)こととなるのかを、裁判例・学説の理解の前提に立った上で示すことができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、知的財産法の中核を担う法律のひとつである著作権法について、文化の発展に寄与するためにどのような制度が設けられているのかを、具体的な裁判例にも触れながら、講義形式で一通り説明していく。
夏期1群午後配当科目であるこの授業は、Zoomを用いた【オンラインスクーリング】として開講される。講義資料は学習支援システムを通じて配布する。質問については、授業終了後にZoom上で受け付ける。また、授業期間中、メールでお送りいただいても差し支えない。
最終日(最終コマ)に実施する試験に関しては、終了後に簡単な講評を行う予定である。また、採点後に成績分布なども含めた講評を学習支援システム上にアップすることも検討している。
下記授業計画に示した形での講義を予定しているが、順序や内容については必要に応じ変更する可能性がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス・知的財産法の概要
本講義の概要説明、知的財産法の全体像
第2回[オンライン/online]:著作権法の概要・権利の客体(1)
著作権法の全体像、著作物の定義(創作性要件など)
第3回[オンライン/online]:権利の客体(2)
著作物の定義(その他の要件)、特殊な著作物など
第4回[オンライン/online]:権利の主体
著作者の認定、職務著作、映画の場合など
第5回[オンライン/online]:著作者人格権
公表権、氏名表示権、同一性保持権など
第6回[オンライン/online]:著作権(1)
各支分権の説明
第7回[オンライン/online]:著作権(2)
権利制限規定の説明
第8回[オンライン/online]:著作権(3)・著作権に関する取引
保護期間、著作権の譲渡、利用許諾など
第9回[オンライン/online]:著作隣接権
実演家の権利など
第10回[オンライン/online]:侵害と救済(1)
侵害成立の要件(依拠性、類似性)、みなし侵害など
第11回[オンライン/online]:侵害と救済(2)
民事的救済(差止・損害賠償請求)及び刑事罰など
第12回[オンライン/online]:まとめと試験
全体の総括と試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備学習は必ずしも必須ではないが、余裕のある方は参考文献などを適宜読み進めてほしい。が、むしろ復習にしっかりと時間を割いてほしい。講義資料を読み直す、自分なりにまとめたノートを作成するなどして、著作権の体系の理解をしっかりと身につけること。
本授業の準備・復習学習は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は特に使用しない(講義資料を学習支援システムを通じて配布する)。
参考書References
愛知靖之ほか『知的財産法〔第2版〕』(有斐閣、2023)島並良ほか『著作権法入門〔第3版〕』(有斐閣、2021),田村善之『知的財産法〔第5版〕』(有斐閣、2010),中山信弘『著作権法〔第4版〕』(有斐閣、2023)、小泉直樹ほか編『著作権判例百選〔第6版〕』(有斐閣、2019)、前田健ほか『図録 知的財産法』(弘文堂、2021)など。
詳細は開講時に改めて、また授業中にも適宜、指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終日・最終コマに実施する試験で評価する(100%)。
試験の実施方法は以下を想定している。まず、学習支援システムの「課題」を、最終コマの一定の時刻に公開されるよう設定しておく。公開され次第、受講者は「課題」に示された問題を確認し、これに対する解答を Word を用いて作成して、時間内に学習支援システムを通じて提出すること。試験時間自体は60分を予定しているが、学習支援システムを通じてファイルを提出するのに一定の時間を要するので、提出期限は試験開始時刻から65分後までとすることを予定している。
以上のように、成績評価の前提として Word による文書作成能力が求められるので、注意されたい。
なお、試験の予行演習を兼ねて、加点要素としての小テストを実施することも検討している。詳細は開講時に改めて説明する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムとZoom に接続できる環境と情報機器。加えて、Microsoft Word 及び PowerPointを備えていること。
その他の重要事項Others
繰り返しになるが、最終回に実施する試験において、Word を用いた文書作成を行ってもらう予定であるので、Word の使用に自信のない方には、大変恐縮だが今回の受講はお勧めしない。学習支援システムやZoomの利用に不安のある方も同様である。
また、2016年度及び2021年度に私が担当した「法律学特講」を受講し単位を修得した者については、内容が相当程度重複するので、履修は推奨しない。