経営学部Faculty of Business Administration
ECN100FA（経済学 / Economics 100）ファイナンス入門Essentials of Finance
岸本 直樹Naoki KISHIMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A4014 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Ｇ‐Ｇ４０２ |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 営1年O～U |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2019年度以降）Category (2019～) | 専門入門科目100番台 |
| カテゴリー（2018年度以前）Category (～2018) |
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Outline (in English)
Outline: This course provides an introduction to finance. Its content may be unfamiliar to some students. However, the knowledge taught in this course is essential for those who will enter the workforce. This is because, for one thing, finance theory is essential for both financial institutions and finance departments of nonfinancial corporations. In addition, the knowledge on finance is essential for individuals to invest in bonds, stocks, mutual funds, and pension funds. In this course, you will learn the basics of financial transactions and securities markets, the concepts and calculation methods of future value and present value, and elementary analysis for bonds and stocks. In addition, you will learn the rudiments of derivatives, risk and return tradeoff, and efficient market hypothesis.
Objectives: Students will learn the following knowledge and skills.
(1) To be able to understand financial news properly based on essential knowledge of financial markets and securities.
(2) Concepts of interest rates and the basic calculations of future values and present values.
(3) Institutional knowledge of bonds and elementary analysis of bonds.
(4) Institutional knowledge of stocks and elementary analysis of stocks based on dividend discount model.
(5) Basic institutional knowledge of forwards/futures contracts and options.
(6) Risk and return tradeoff.
(7) Relationship of information and asset prices in terms of what is called the efficient market hypothesis.
Learning activities outside of classroom: Students are expected to read the designated sections of the textbook before class and review the contents covered in class after class. The standard preparation and review time for each class is 2 hours.
Grading Criteria: The final exam will account for 70% of the grade, and quizzes and class participation will account for 30% of the grade.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では，ファイナンスの入門的な内容を講義します。一部の学生にとってこの授業の内容は馴染みがないものかもしれません。しかし，ファイナンスで学ぶ金融取引や証券投資の知識は，社会に出る皆さんにとって必須です。なぜならば，ひとつには，金融機関ではもちろん，さらに，金融機関以外の企業であっても財務に関する部門であればファイナンスの知識が必須だからです。また，個人としても，債券，株式，投資信託等への投資のほか，年金のタイプによってはその運用のための投資の知識が欠かせないからです。この科目で皆さんは，金融取引や証券市場の仕組み，将来価値と現在価値の概念と計算方法，債券および株式に関する初歩的な分析手法を学びます。さらに，先物やオプション等のデリバティブのほか，リスクとリターンのトレードオフや，効率的市場仮説についても初歩的な内容を学習します。
到達目標Goal
受講者は次に挙げた知識や技術を学びます。
①金融・証券の基礎知識を得ることで，金融に関連するニュースを正しく理解できる。
②利子率，将来価値，現在価値の概念を理解し，それらに関する基本的な計算ができる。
③債券の仕組みを理解し，利回り計算や債券投資に関する初歩的な分析ができる。
④株式の仕組みを理解し，配当割引モデルや株式評価の指標を使った初歩的な分析ができる。
⑤主要なデリバティブである先渡取引と先物取引，さらにオプションの基本的な仕組みと入門的な利用方法を理解する。
⑥リスクとリターンのトレードオフという考え方を理解し，実務で広く使われているCAPMの概略を知る。
⑦情報が資産価格に及ぼす影響を効率的市場仮説と呼ばれる仮説に沿って理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」に関連が特に強く、「DP1-3」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は講義形式で行います。また，授業中にパソコン上でExcelを使った計算を説明します。したがって，Excelがインストールされたパソコンを持参するか，大学から借りてください。もちろん，Excelはタブレットやスマートフォンでも利用できるので，パソコンの代わりにタブレットかスマートフォンを持参してもよいです。ただし，タブレットやスマートフォン上におけるExcelの操作は，パソコンのそれと，若干異なります。時間の制約があるため，授業では，それらの点について説明しません。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクションおよび金融・証券市場の概観
授業の進め方や成績評価方法などの説明をする。さらに，金融市場を概観する。
第2回[対面/face to face]：利子率，将来価値，現在価値（１）
将来価値，現在価値の計算ほか，複利と単利の違いを学習する。
第3回[対面/face to face]：利子率，将来価値，現在価値（２）
将来価値，現在価値の計算をキャッシュフローが複数ある場合に拡張する。
第4回[対面/face to face]：債券入門（１）
債券の基本的な仕組みと用語を学習する。
第5回[対面/face to face]：債券入門（２）
様々なタイプの債券を外観する。
第6回[対面/face to face]：債券入門（３）
最終利回りの定義式を学習する。
第7回[対面/face to face]：債券入門（４）
最終利回りの性質を学習する。
第8回[対面/face to face]：債券入門（５）
債券投資のリスクを学習する。
第9回[対面/face to face]：株式市場の概観および株式入門（１）
株式市場を概観した後，株式の基本的な仕組みと用語を学習する。
第10回[対面/face to face]：株式入門（２）
配当割引モデルを学習する。
第11回[対面/face to face]：株式入門（３）
株式評価のための指標を学習する。
第12回[対面/face to face]：デリバティブ入門（１）
先渡取引と先物取引の仕組みのほか，これらの取引の利用方法を学習する。
第13回[対面/face to face]：デリバティブ入門（２）
オプションの仕組みや初歩的なオプションの利用方法を学習する。
第14回[対面/face to face]：リスクとリターンのトレードオフおよび効率的市場仮説
Capital Asset Pricing Modelを学習する。さらに，効率的市場仮説を学習する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定テキスト（教科書）の予習・復習をしっかり行ってください。本授業の準備学習・復習時間は，各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
岸本直樹・池田昌幸共著，『入門・証券投資論』，2019年，有斐閣（製本されたもののほか，e-bookもある）
参考書References
特にない。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は，クイズの回数によって異なるが，期末テストのウェイトが70～85%，クイズと授業参加のウェイトが30～15%である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
さらに分かりやすい授業になるように努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
担当教員が事前に連絡した日には，Excelがインストールされたパソコン，タブレット，あるいは，スマートフォンを用意してください。
その他の重要事項Others
授業中は私語等を控え，講義に集中してください。なお，担当教員は，博士課程に入学する前に，東京およびニューヨークにおいて日系証券会社の調査部門で日米の証券市場の調査に従事した。
関連科目
簿記入門I/II，コーポレート・ファイナンス入門I/II，投資入門，ポートフォリオ理論入門，デリバティブ入門Ⅰ/Ⅱ。