人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ART200HA（芸術学 / Art studies 200）日本美術史論Japanese Art History Studies
手塚 惠美子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C2307 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 日本美術の系譜 |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y604 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 環ｺｱ：文 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 人文科学関連科目群 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
This course provides basic knowledge of modern Japanese art history. We will consider the activities and artworks of major painters, sculptors, decorative artists and architects, from diverse perspectives such as intercultural exchange, the progress of the cultural policy, the relationship between art and society, historical background, cultural conditions and environments of the time. We will also focus on the public arts, murals and graffities of today for thinking about art as our close issue. Students will be expected to examine how the artworks have been passed down to the present, how to protect and utilize them as cultural resources in our time, and how to pass them to next generation. Through this course, students will be encouraged to explore the issues they are interested in and express their own opinions. Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours on average for preparatory study, reviewing the course contents, self-directed investigative learning, working on the term-end paper. Grading will be decided based on active participation (60%), and the term-end paper (40 %).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
近代の日本における美術の展開を、海外との美術交流、美術制度・美術政策の進展、美術と社会の関係にも着目しながら学びます。明治以降の日本では、欧米の美術作品や技法、美術制度（美術教育・ミュージアム・展覧会など）を受容したことにより、新たな局面が開かれます。そして、近世以前からの伝統美術を見直しながら、新たな創造へ向かい、現代へと続く美術界の礎が築かれました。この授業では、そうした時代の代表的な画家・彫刻家・工芸家・建築家らの活動と作品を取り上げ、その魅力と意義を、当時の時代背景と社会、文化的状況や自然環境・都市環境とも関連づけながら考察していきます。授業の終盤には現代の身近なアートにも眼を向けます。現在、私たちが見ることのできる美術作品は、どのように受け継がれてきたのか、それらを保存・活用し、持続可能な文化資源として未来へ手渡していくには、どのような課題があるのか、自分自身の身近な問題として思考する視点も養っていきましょう。
到達目標Goal
１．近代日本の主要な美術家・美術作品・美術界の動向に関する基本的知識を身につけ、説明できる。
２．主要な美術家の活動と作品を、時代背景・社会・環境・文化と関連づけ、近世から現代への流れの中で考察することができる。
３．現代へ受け継がれてきた文化資源としての美術の保存と活用、未来への継承について、主体的な問題意識をもって思考できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
対面による講義形式で、講義内容の要点と美術作品の映像をパワーポイントで映写しながら、講義資料を参照しつつ進めていきます。毎回の授業後に課題（リアクションペーパー）を提出、講義内容に対する自身の意見や考察を述べ、関心を持ったことや疑問点は参考文献や関連サイトを調べて課題に反映させます。次回授業でフィードバックを行い、受講生の意見や疑問を共有します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
授業の概要、日本美術の流れと特色
第2回[対面/face to face]：西洋美術の受容と洋風画・洋画
西洋画の受容史、江戸時代の洋風画、明治時代の洋画
第3回[対面/face to face]：博覧会と美術工芸
19世紀後半の万国博覧会と国内の博覧会、海外で高い評価を得た日本の美術工芸と明治政府の美術政策
第4回[対面/face to face]：ミュージアムとコレクション
博物館・美術館の成立と展開、美術コレクションの形成、ミュージアム建築
第5回[対面/face to face]：近代都市の形成と洋風建築
国家の首都東京が近代都市の相貌を整え洋風建築が導入されていく過程、お雇い外国人コンドルと日本人建築家第一世代の代表作
第6回[対面/face to face]：美術学校・美術団体
工部美術学校と東京美術学校、伝統美術団体と洋風美術団体、主要な美術家（日本画家・洋画家・彫刻家・工芸家）の活動と代表作
第7回[対面/face to face]：洋風美術と伝統美術
東京美術学校西洋画科の開設、美術団体の白馬会と日本美術院、両団体の主要な美術家とその代表作
第8回[対面/face to face]：個性の時代とモダニズム
文部省美術展覧会（文展）開設以降のアカデミズムと反アカデミズム、新しい傾向の美術団体、日本のモダニズムを特徴づける主要な日本画家・洋画家・彫刻家の活動と代表作
第9回[対面/face to face]：近代建築と装飾
日本人建築家第二世代以降の代表作と建築装飾、建築家と美術家の協働による総合芸術としての近代建築、日本的な表現の模索とモダニズム建築
第10回[対面/face to face]：文化遺産を守る、伝える
文化財保護法など文化遺産（文化財／文化資源）をめぐる制度の枠組み、文化遺産の保存・活用、近代建築と建築装飾の保存・修復
第11回[対面/face to face]：グラフィックアート
江戸時代の浮世絵（伝統木版画）から明治時代の新しい木版画・石版画・銅版画への流れ、ポスター・絵葉書・ブックデザインなど
第12回[対面/face to face]：パブリックアート
公共空間を彩るパブリックアートの歴史と作例、環境に及ぼす影響と機能、アートによる街づくり
第13回[対面/face to face]：アーバンアート
現代の都市環境の中のグラフィティ、ミューラル、モザイクなど、身近な公共空間の壁面に見られるアートの機能と問題点
第14回[対面/face to face]：フォローアップ、ディスカッション
授業全体の振り返り、グループ・ディスカッション
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備学習として講義資料に目を通して授業内容を把握しておく。授業後に学んだ内容を振り返り、課題（リアクションペーパー）を提出、関心を持った点や疑問点については調べ学習を行い、課題に反映させる。特に関心を持ったテーマについて詳しい調査研究を行い、期末レポートの準備を進める。こうした準備学習・復習・課題・調べ学習・期末レポートに要する時間は、各回平均4時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用せず、講義資料を配布する。
参考書References
毎回の授業で講義内容に関する参考文献、参考サイトを紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業への積極的な参加姿勢と課題 60％、期末レポート 40%を基準として、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックは記載しません。
その他の重要事項Others
授業内容に関連のあるミュージアム、展覧会、建築、パブリックアートなどにも積極的に足を運び、実際に作品を見る体験を大切にしてください。美術に関する日々のニュースにも、意識を向けるようにしましょう。