人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ECN300HA（経済学 / Economics 300）国際環境政策ⅡInternational Environment Policies Ⅱ
本郷 尚Takashi HONGO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C2119 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 環ｺｱ：経,グ,サ |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 経済・経営関連科目群 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
We will study various issues in environmental problems particularly climate change, including their background, and how to solve them using economics. By considering these issues by ourselves, and we understand that environmental issues are complex and that every approach has its strengths and weaknesses.
This course aims to provide students with the basic knowledge necessary for considering solutions for environmental issues by economic approach. But more important than knowledge is to develop the ability of analyzing issues and solution based on their way of thinking.
The final exam is a report submission. Basic knowledge is necessary, but the purpose of exam is not to check knowledge. I expect you to think by yourself. Students are asked to submit a short report after every lecture . The final exam will be worth 60% of the total score and the short reports will be worth 40% of the total score.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
気候変動など環境問題における様々な課題について背景を含めた理解と経済学的なアプローチによる課題解決を学びます。自分なりに考えることで、環境問題は複雑であり、どんなアプローチにも強みと弱みがあることを学びます。
到達目標Goal
環境問題では目指すゴールは同じでも、何を優先するかは人によって違うし、道筋も異なります。正解はありません。「自分なりに考える」ことを身に着けることを目指します。これはビジネスの現場でも必要な、問題を整理し、いくつかの解決方法を考え、それぞれの強みと弱みを比較、提案するとの対応方法につながるものです。国際的にホットな話題も取り上げますので環境問題を考える基礎的な知識も得られます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義前に資料やレジメをアップしますので事前に目を通しておいてください。講義後に出席確認を兼ねて小レポート提出をお願いします。各回講義の最後に質問やコメント、感想などの時間を設けます。
HOPPIIを活用し、小レポートへの講評も行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：気候変動枠組条約とCOP
気候変動枠組条約会合の歴史とパリ協定
2[対面/face to face]：カーボンプライシングと排出量取引
外部不経済への対応のためのカーボンプライシングと排出量取引
3[対面/face to face]：電力化の流れと新たなリスク
脱炭素化が生み出した電力の時代と新たなリスク
4[対面/face to face]：国際海運と国際航空の排出削減
パリ協定と並行して進む国際ルール
5[対面/face to face]：低炭素・脱炭素燃料
バイオ燃料、水素、E-Fuelへの転換の道筋と課題
6[対面/face to face]：大気直接回収（DAC）とマイナスの排出
ネットゼロに欠かせないDACとマイナスの排出（Negative Emission）
7[対面/face to face]：気候変動問題と貿易・産業競争力
経済政策となった気候変動政策～産業競争力と気候変動対策の両立のために
8[対面/face to face]：金融イニシアテイブ 基準設定と情報開示
脱炭素化社会移行に取り組む金融～基準設定か、説明責任か
9[対面/face to face]：企業の気候リスクマネジメントとシナリオ分析
脱炭素社会にむけて変革を目指す企業戦略で欠かせないシナリオ分析
10[対面/face to face]：気象災害と適応
頻発する気象災害への備え～科学分析とリスクマネジメント
11[対面/face to face]：金融機関の環境ガイドライン
金融機関の環境問題への取り組み(セーフガード)～国際協力銀行の事例
12[対面/face to face]：ゴミ問題と経済学的アプローチ
豊かな経済がもたらした課題の都市ゴミ問題 ~ 東京モデルを考える
13[対面/face to face]：循環経済とビジネス
循環経済の背景とビジネス化の課題
14[対面/face to face]：生物多様性と自然資本
究極の環境問題としての自然資本と経済学
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
各回講義毎に資料（スライド、レジメなど）をアップしますので目を通してください。またキーワードについてはインターネット検索で調べることと講義の理解が深まります。問題の所在や対策には賛否両論、様々な意見がありますので、異なる見方を探すののも効果的です。
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません。参考になるものはサイトを示しますのでインターネットで検索してください。
参考書References
特に指定しません
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験はレポート提出です。基礎知識は必要ですが知識を確認することが目的ではありません。自分で考えることを求めています。また毎回の小レポートも評価対象であり、配点は期末試験60％、小レポート40％を目安に総合評価します
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
HOPPIIで資料をアップしますので、パソコンやスマホなどが必要です
その他の重要事項Others
環境問題に対して経済学的も活用したアプローチを学びますので経済学の基礎知識（需給による価格決定、制約条件付生産関数、外部不経済、貿易や分業のメリットなど）があれば理解が進みます。あるいは講義を通じて理解することができます。
講師は、国際的なプロジェクトへのファイナンス、環境や気候変動への取り組みなど国際金融で豊富な経験を持っています。この経験を活用、企業のサステイナビリテイ戦略などについて取り組んでいます。排出量取引では国際的な業界団体の役員に長年就任し、また国際民間航空機関の取り組みにも専門家として参加しています。また数多くの政府の委員会、研究会にも参加しています。こうした経験に基づき広範なテーマを最新の現場経験を交えながら理論的に考えていきます。取り上げているテーマと内容は企業でも必要としている実践的なものです。
国際枠組みでは英語が基本です。サイト検索する際には翻訳ソフトも補助的に活用すると効率的です。ただし、講義の目的は「考えること」ですので、AIなどの利用は目的に沿ったものではありません。
なお、国際会議などの都合でオンラインとする場合があります。日程が固まり次第連絡します。