政治学研究科Graduate School of Politics
POL500A3(政治学 / Politics 500)政治理論演習2Seminar:Political Theory 2
上田 知夫Tomoo UEDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X5005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐0601 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法学部専門科目「外国書講読(独語)」と共通して開催します。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
政治学専攻 修士専門科目 |
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Outline (in English)
【Course Outline and Learning Objectives】
This course aims to acquire academic reading skills in the German language by reading Habermas's most recent work.
【Learning activities outside of classroom】
This course requires 2 hours of preparation.
【Grading Criteria /Policy】
Preparation of class materials and active participation in the classroom: 80%
Term paper: 20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ハーバマスの『事実性と妥当性』第7章「熟議政治」から第2節「民主主義的手続き---およびその中立性の問題」をドイツ語で読み、学術的なドイツ語の読解力を身につけ、政治哲学の議論(特に民主主義論)に触れる。
民主主義論について、哲学的に考えたことをレポートにまとめることができる。
到達目標Goal
ドイツ語の学術的な文章を論理的に読むことができるようになること。
政治哲学についての基本的な理解を手に入れること。
民主主義論について、哲学的に考え、それをレポートまとめること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
内容としては、演習形式でドイツ語の文章を精読します(各回約2ページ進むことを目指します)。
担当者は決めず、ランダムに文章ごとに担当者を指名しますので、指名された者は、その文章に関係する文法事項を述べることを求められます。参加者のレベルに合わせて質問は調節しますので、初学者でも問題なくついてこられるように努力します。少人数授業ですので毎回授業中に予習時の疑問点などについては解説していきます。また授業後のオフィスアワーを活用して、より詳細な解説を行うことも可能です。
また内容について、各回教員が小さな議論を作ってきますので、それを検討することも重要です。
大学院生には、民主主義論について、哲学的に考えたことをレポートにまとめて学期末に提出していただきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
オリエンテーション:今回扱う文献の紹介
第2回[対面/face to face]:第2節精読
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第3回[対面/face to face]:第2節精読(第2回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第4回[対面/face to face]:第2節精読(第3回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第5回[対面/face to face]:第2節精読(第4回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第6回[対面/face to face]:第2節精読(第5回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第7回[対面/face to face]:第2節精読(第6回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第8回[対面/face to face]:第2節精読(第7回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第9回[対面/face to face]:第2節精読(第8回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第10回[対面/face to face]:第2節精読(第9回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第11回[対面/face to face]:第2節精読(第10回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第12回[対面/face to face]:第2節精読(第11回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第13回[対面/face to face]:第2節精読(第12回の続き)
ドイツ語の文章講読および日本語で議論
第14回[対面/face to face]:まとめ
まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストの該当箇所の文法事項を予習することが必須です。文法事項で解説してほしいこと、わかることの区別をきちんとつけてくる予習をしてください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Jürgen Habermas, Faktizität und Geltung (Suhrkamp, [1992]/1998), Abs. 7.2 (S. 367-382)
初回にコピーを配布します。
参考書References
今回の文献には邦訳がすでにあります。
ユルゲン・ハーバマス(河上倫逸・耳野健二訳)『事実性と妥当性 (下)』(未來社、2003 年)
こちらを参照するのは自由です。
ドイツ語の文法の授業で使った教科書および独和辞典を1冊持ってきてください。
独和辞典を所有していない方は、
『アクセス独和辞典』(三修社)
『大独和辞典』(小学館)
などを入手してください。
文法書を所有していない人は、
中島他『必携ドイツ語文法総まとめ』(白水社)
などを持参してください。
その他は、授業内で指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
予習を重視し平常点を採点し (80%)、加えて学期末にレポートを執筆 (20%) していただきます。
予習に基づいて分かることと分からないことの区別をつけられる学生や、教室で積極的に発言をする学生を歓迎します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
単にテクストを淡々と訳読することはしません。
文法について考えるのみではなく、書かれていることの背景となる意図や問題についてきちんと掘り起こして議論できるようにしたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
辞書は、電子辞書・スマートフォンアプリ・紙媒体のどれでも結構ですが、必ず持ってきてください。
文法書・文法教科書も、必ず持ってきてください。
(どちらも平常点の評価ポイントになります。)
その他の重要事項Others
ドイツ語の初級文法のクラスを履修していることをおすすめしますが、意欲のある学生は初級文法を履修せずにこの科目を履修することを認めます。(昨年度は文法を初めて学ぶ学生もいました。)
春学期の続きを読みますが、途中参加も可能です。
担当教員の専門分野等
<専門領域>哲学
<研究テーマ>討議論、公共哲学、現代ドイツ言語哲学
<主要研究業績>
上田知夫. 2023. 「カント主義的プラグマティズムの超越論的問題設定」『法學士林』 (120/4), 13-59.
上田知夫. 2021. 「真理論から宗教論へのハーバマスにおける展開」『法學志林』(119/3), 45-80.
Ueda, Tomoo. 2020. "Kantian Pragmatism and the Habermasian Anti-Deflationist Account of Truth", Studia Semiotyczne (34/2), 105-127.