政治学研究科Graduate School of Politics
POL600A42319国際地域研究(東南アジア)(2)Area Studies (South-East Asia) 2
浅見 靖仁Yasuhito ASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X5542 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐0701 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
国際政治学専攻 選択科目 |
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Outline (in English)
This course aims to provide students with basic knowledge and skills to conduct their own research on political and economic changes in Southeast Asia. Basic theories and statistical skills taught in this course will be useful for those who study the other parts of the world as well. Prior knowledge about statistics or Southeast Asia is not required.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
受講生が社会科学的な地域研究を行うのに必要な理論やスキルを習得することを目的とします。第2次大戦後の東南アジア諸国の経済発展や政治変動を主な考察対象としますが、他の地域を研究する大学院生が履修しても、社会科学的な議論の組み立て方やデータを分析するための基本的なスキルを習得できる授業構成にします。
到達目標Goal
受講生が東南アジア諸国、あるいはそれ以外の地域の経済発展や政治変動について、自分自身で分析する能力を獲得することを目標とします。そのために、経済発展や政治変動についての基本理論と経済的な統計データの分析方法を学んでもらいます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」「DP2」「DP27」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教室でもオンラインでも履修できるハイフレックス授業として行う予定です。この授業の履修を希望する人は、できるだけ早めに(学期開始前でもかまいません)、担当教員(浅見:asami@hosei.ac.jp)に連絡してください。オンラインで授業に参加するために必要なmeeting IDとpasscodeは「学習支援システム」のこの授業に関するページにも記載します。「学習支援システム」上でmeeting IDとpasscodeが見当たらない場合は、担当教員にメールで連絡してください。
授業は一般理論について学ぶ回と、それを使って東南アジア諸国の実例を受講生が分析する回を交互に行います。授業中には受講生に積極的に発言してもらいます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
地域研究にとっての方法論の重要性と社会科学の基本的な考え方について説明します。
第2回[対面/face to face]:東南アジア諸国の経済発展とその要因(1)
東南アジア諸国の経済発展の状況を概観するとともに、基本的な経済データの分析方法を学びます。
第3回[対面/face to face]:東南アジア諸国の経済発展とその要因(2)
経済に関するデータを受講生自身が分析した結果を受講生に発表してもらいます。
第4回[対面/face to face]:東南アジア諸国の貿易構造の変化(1)
東南アジア諸国の貿易構造の変化を概観するとともに、関税政策についての基本的な知識を身につけてもらいます。
第5回[対面/face to face]:東南アジア諸国の貿易構造の変化(2)
貿易に関するデータを受講生自身が分析した結果を受講生に発表してもらいます。
第6回 [対面/face to face]:経済発展と政治変動に関する理論(1)
経済発展と政治変動との関係に関する理論についての理解を深めます。
第7回 [対面/face to face]:経済発展と政治変動に関する理論(2)
経済発展と政治変動との関係に関する理論についての理解を深めます。
第8回[対面/face to face]:経済発展と政治変動に関する理論の応用
東南アジア諸国における経済発展と政治変動の関係について、受講生自身が行った分析について発表してもらいます。
第9回[対面/face to face]:サンプル・バイアスと対処法
サンプル・バイアスについての理解を深め、それへの対処法を学びます。
第10回[対面/face to face]:地域研究のリサーチデザイン(1)
リサーチデザインについての基本的な知識を身につけてもらいます。
第11回[対面/face to face]:地域研究のリサーチデザイン(3)
受講生が考えたリサーチのデザインについて発表してもらい、互いにその問題点を指摘し合ってもらいます。
第12回[対面/face to face]:先行文献の批判的読み方(1)
東南アジアの政治経済について書かれた先行研究を読み、それらの研究で用いられているリサーチデザインを批判的に検討することによって、リサーチデザインについての理解を深めます。
第13回[対面/face to face]:先行文献の批判的読み方(2)
東南アジアの政治経済について書かれた先行研究を読み、それらの研究で用いられているリサーチデザインを批判的に検討することによって、リサーチデザインについての理解を深めます。
第14回[対面/face to face]:授業のまとめ
1学期間の授業の総括を行うとともに、春休み期間中に受講生が行う調査研究の計画について発表してもらいます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Students will be asked to spend 4 hours to prepare materials for each class as well as review the materials discussed in previous classes.
テキスト(教科書)Textbooks
A range of diverse materials will be provided by the instructor as reading assignment for each session.
参考書References
佐藤俊樹『社会科学と因果分析: ウェーバーの方法論から知の現在へ』岩波書店、2019年/野村康『社会科学の考え方:認識論、リサーチ・デザイン、手法』名古屋大学出版会、2017年/片山裕・大西裕編『アジアの政治経済・入門』有斐閣、2006年/末廣昭編『岩波講座東南アジア史第9巻 「開発」の時代と「模索」の時代』岩波書店、2002年/赤木攻・安井三吉編『講座東アジア近現代史第5巻 東アジア政治のダイナミズム』青木書店、2002年/古田元夫編『岩波講座世界歴史第26巻 経済成長と国際緊張:1950年代〜70年代』岩波書店、1999年/古田元夫編『<南>から見た世界02 東南アジア・南アジア:地域自立の模索と葛藤』大月書店、1999年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
Contribution to class discussion: 20%, Presentations: 20%, Final exam: 60%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
これまでの受講生たちから寄せられた、東南アジアの政治や経済についての知識を得るだけでなく、社会科学的な分析を行うための基礎的なスキルも身に付けたいという要望に応えるために、政治学や経済学、社会学などの基礎的な理論の紹介にも重点を置いた授業構成にしました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
経済統計の分析を行う回には、エクセルなどの表計算用ソフトがインストールされたPCが必要になります。
その他の重要事項Others
秋学期に開講する「国際地域研究(東南アジア)(2)」は履修せずに、春学期に開講する「国際地域研究(東南アジア)(1)」だけを履修することもできます。