公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
MAN500P2-102(経営学 / Management 500)環境経営論Environmental Management
金藤 正直Masanao KANETOH
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9553 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土 2/ Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐0806 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
①Course Outline
The purpose of this lecture is to learn the management method for solving environmental and social issues in companies and regions.
②Learning Objectives
Thought this lecture, graduate students are able to logically understand a new sustainability management and accounting system in companies and regions.
③Learning Activities outside of Classroom
Graduate students are required to study before and after the lecture, using the materials introduced in lecture. Preparatory study and review time for this lecture are 2 hours each.
④Grading Criteria /Policy
The grade for this lecture will be decided on the basis of the following.
1)Content of the resume:20%
2)Content of the presentation:30%
3)Participation in the discussion :30%
4)Report based on the presentation:20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、経営学および会計学の視点から、企業や地域における環境経営やサステナビリティ経営の仕組みを明らかにしつつ、国内外における先進的な企業の取組事例も考慮に入れながら、将来企業や地域において、有効的かつ効率的に実施すべき環境経営やサステナビリティ経営の方法を理論的かつ実践的に検討していくことを目的とする。
到達目標Goal
本講義では、国内外で刊行されたマルチステークホルダーの視点からの環境経営またはサステナビリティ経営に関する文献(理論研究の論文)を多面的に分析・検討し、その結果を論理的に整理し、報告し、議論していくための能力を習得することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は原則対面で実施する。第1回は、履修者に環境経営またはサステナビリティ経営に関する研究論文を紹介しつつ、関心のある論文を1つ選んでもらう。また、その論文の内容を分析し、整理し、報告してもらうポイントも講義する。第2回以降は、履修者には、第1回で選んだ研究論文の内容を、企業や地域の取組事例や関連する著書・報告書も参考にしながら多面的に分析・検討し、その結果を報告してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
講義全体の流れとその内容、講義で使用する文献の紹介、その文献を分析・検討していくための方法やポイントを説明する。
第2回[対面/face to face]:環境・社会問題に対応する企業①
環境・社会問題に対応する企業のあり方に触れた論文(例えば、プラハラード、ハート、ロザベス=テュナの論文)の内容を考察し、報告する。
第3回[対面/face to face]:環境・社会問題に対応する企業②
第2回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第4回[対面/face to face]:環境・社会問題解決のための経営戦略①
企業が環境重視から持続可能性に展開していくために検討し、策定すべき経営戦略に関する研究論文(例えば、ハート、アンルー、ランジェイの論文)の内容を考察し、報告する。
第5回[対面/face to face]:環境・社会問題解決のための経営戦略②
第4回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第6回[対面/face to face]:環境・社会問題解決のための新たな経営戦略①
企業が経済的価値と環境・社会的価値を同時実現していくための新たな経営戦略に関する研究論文(例えば、クリステンセン、ポーター=クラマー、セラフェイムの論文)の内容を考察し、報告する。
第7回[対面/face to face]:環境・社会問題解決のための新たな経営戦略②
第6回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第8回[対面/face to face]:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメント①
第2回から第7回で取り上げられた経営戦略を実現していくための組織編成・マネジメント(サプライチェーン、コレクティブ・インパクト、コラボレーション、エコシステム)に関する研究論文(例えば、カニア=クラマー、アドラー、リー、ベロニカ=デニスの論文)の内容を整理し、報告する。
第9回[対面/face to face]:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメント②
第8回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第10回[対面/face to face]:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメントの先進事例①
第8回と第9回で取りあげられた組織編成・マネジメントに関するガイドや先進事例(例えば、国連グローバルコンパクトやパタゴニアの取組み)の内容を整理し、その結果を報告する。
第11回[対面/face to face]:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメントの先進事例②
第10回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域における取組事例を参考にしながら検討し、報告する。
第12回[対面/face to face]:戦略策定や組織編成・マネジメントを支援する会計システム①
組織(第2回、第3回)の戦略策定(第4回~第7回)と組織編成・マネジメント(第8回~第11回)を支援する会計システムに関する論文(例えば、キャプラン、エクセル、セラフェイム、ガードナーの論文)の内容を整理し、報告する。
第13回[対面/face to face]:戦略策定や組織編成・マネジメントを支援する会計システム②
第12回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域における取組事例を参考にしながら検討し、報告する。
第14回[オンライン/online]:講義のまとめ
第13回までの検討内容を整理しつつ、その内容をもとに新たな方法論も検討する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義内容の理解および文献の分析・検討にあたっては、少なくとも次の3点について行ってください。
・経営学および会計学の基礎的知識を事前に学習し、身につけること
・毎回の講義内容を復習すること
・本講義に関連する新聞・雑誌記事やホームページなどの内容をチェックすること本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・講義では、テキストは使用せず、テーマごとに配布した資料を使用します。
・報告では、配布資料の内容を整理したレジュメの作成および配布をお願いします。
参考書References
講義中に配布資料や報告内容に関連する著書・論文・雑誌・URLなどを紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
本講義の成績は次の4点に基づいて評価します。
・報告用配布レジュメの内容(20%)
・報告内容(プレゼンテーション能力)(30%)
・討論への参加(発言内容)(30%)
・レポートの内容(報告内容に基づくレポート)(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎年、意見や要望を考慮に入れ、講義内容を改善しています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必要に応じてパソコンとプロジェクターを使用します。
その他の重要事項Others
・講義はワードあるいはパワーポイントを用いて進めていきますので、報告およびそのレジュメの作成も、ワードまたはパワーポイントを使用してください。
・質問などについては電子メールで連絡ください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
環境経営論、地域経営論、健康経営論/人的資本経営論
<研究テーマ>
企業や地域の持続的成長を実現するための経営・会計手法に関する研究
<主要研究業績>
・金藤正直(2015)「食料産業クラスターマネジメントを支援するバランス・スコアカードの構想」『産業経理』Vol.75 No.1、53-63頁。
・金藤正直(2016)「サステナビリティ・サプライチェーン・マネジメントの実践的展開モデル」『横浜経営研究』第37巻第2号、55-72頁。
・金藤正直(2018)「フードバレーの戦略的マネジメントを支援するバランス・スコアカードの適用可能性-フードバレーとかちの取組みを中心として-」『経済学論纂』第58巻第2号、65-84頁。
・金藤正直、岡照二(2021)「包括的成長戦略のためのBSCの適用可能性」『人間環境論集』第21巻第2号、1-26頁。
・金藤正直(2021)「日本における健康経営評価の制度的特徴と課題」『中央大学経済研究所年報』第53号、45-66頁。
・金藤正直(2022)「労働安全衛生マネジメントシステムを考慮に入れた健康経営評価システムの展開」『横浜経営研究』第43巻第1号、273-287頁。