法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）民法特殊講義ⅠCivil Law I
大澤 彩Aya OHSAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X4037 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0610 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to analize and discuss a case by the Supreme Court, and we learn the method to analize a case.
At the end of the course, students will be able to critically analyze issues.
Before each class meeting, students will be expected to have read the text and the document that each reporter prepare(which needs 120 hours).
Final grade will be decided based on the quality of the students'experimental performance in the meeting(100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
民法の最高裁判例を素材に判例評釈の方法を習得するコースワーク科目である。具体的には、実際にある最高裁判例をとりあげ、事案・先行裁判例分析および当該判決の評釈を行う。
到達目標Goal
民法の研究を行う上で、最高裁判例の判旨を先行裁判例や学説との関係で客観的にとらえ、その意義・射程を分析した判例評釈を適切に行う能力を身につけるのは必須である。そこで、本講義では、各自が民法の最高裁判例を1つ選び、当該判例の事案の紹介、本判決の意義の抽出、先行裁判例の分析、判旨の検討、本判決の射程を4回に分けて分析し、最終的に評釈を書き上げる。これによって、最高裁判例の分析の仕方を学び、また、評釈作成の訓練を行うことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
まず、各自が興味のある最高裁判例を1つ選び、担当1週目に当該判例の事案の紹介・分析を行って当該判例の意義や問題点を抽出する。担当2週目には当該判例の先行裁判例を網羅的に収集して分析する。担当3週目には判旨の分析を行う。担当4週目には本判決の射程および残された課題を抽出する。
担当者以外の参加者も当該判決を読み、授業で担当者の報告に対して質問し、議論することが求められる。
最終的には当該判決の評釈を作成し、授業担当者に提出する。
学生の報告や質問に対しては、授業内でコメントする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス・打ち合わせ
担当者分担など
第2回[対面/face to face]：判例評釈とは何か
講義・質疑応答
第3回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例①の分析：事案の分析・問題点の列挙
報告・議論
第4回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例①の分析：先行裁判例の分析
報告・議論
第5回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例①の分析：判旨の検討
報告・議論
第6回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例①の分析：本判決の射程および総括
報告・議論
第7回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例②の分析：事案の分析・問題点の列挙
報告・議論
第8回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例②の分析：先行裁判例の分析
報告・議論
第9回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例②の分析：判旨の検討
報告・議論
第10回[対面/face to face]：契約に関する最高裁判例②の分析：本判決の射程および総括
報告・議論
第11回[対面/face to face]：不法行為に関する最高裁判例の分析：事案の分析・問題点の列挙
報告・議論
第12回[対面/face to face]：不法行為に関する最高裁判例の分析：先行裁判例の分析
報告・議論
第13回[対面/face to face]：不法行為に関する最高裁判例の分析：判旨の検討
報告・議論
第14回[対面/face to face]：不法行為に関する最高裁判例の分析：本判決の射程および総括
報告・議論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
判例評釈の方法については、後述する参考書を読んでおくこと。また、『法学協会雑誌』に毎回掲載される東京大学民事判例研究会の判例評釈を複数読み、評釈とはどのようなものかについて把握すること。
担当者は当該最高裁判決の事案分析から先行裁判例、判旨分析など綿密な作業が要求される。
担当者以外も当該最高裁判決を入念に検討しておくこと。
本授業の準備学習・復習時間は各120時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
初回に指示する。
参考書References
大村敦志ほか著『民法研究ハンドブック』（有斐閣、2000年）（図書館で入手可能）
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（出席、報告、議論への参加）100％
原則として、毎回出席すること。欠席が全体の2割に及ぶ場合は、成績評価の対象とならない。
担当回における報告の内容を考慮に入れる。
担当回以外については、積極的に議論に参加していたかを考慮に入れる。
学期末に担当した最高裁判例の評釈を提出すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし。
担当教員の専門分野等
＜授業担当者の専門＞民法、消費者法、フランス契約法・消費法
＜研究テーマ＞契約法における「濫用」法理の現代化
消費者法の実効性についての考察
＜主要研究業績＞
拙著『不当条項規制の構造と展開』（有斐閣、2010年）
拙著『消費者法』（商事法務、2023年）