法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）憲法特殊講義ⅣConstitutional Law Ⅳ
金子 匡良Masayoshi KANEKO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X4025 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0801 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Following the spring semester, this lecture is to establish some representative themes related to the Japanese Constitution and deepen knowledge and understanding about it by carefully reading the theories and cases concerning those subjects. The goal of this lecture is to develop the ability to analyze constitutional precedents.
Before/after each seminar, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Grading will be decided based on quality of the students' reporting (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
コースワーク科目である本講義では、春学期の「憲法特殊講義Ⅲ」に引き続いて、憲法に関する代表的なテーマをいくつか設定し、そのテーマに関する学説・判例等を精読することによって、憲法について知識や理解を学部レベルのものから、より深めることを目的とする。
到達目標Goal
①憲法判例を精緻に分析し、そこで示された判断枠組みや判断基準等を析出するとともに、その判例の今日的意義や課題等を見出す。
②憲法学説を精緻に読解し、学説間の異同及び判例との相違等を分析するとともに、それぞれの学説の今日的意義や課題等を見出す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎回１名の報告者を決め、報告者による報告の後、質疑応答や討議を行う。授業は原則として対面形式で行う。取り上げるテーマは下記の授業計画に掲げたとおりであるが、受講者の専攻分野や興味関心に沿って適宜修正する。報告に対するコメントや質問への回答等のフィードバックは適宜授業内に行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
演習の目的や進め方等を説明した上で、報告テーマや報告者を決める。
第2回[対面/face to face]：信教の自由について①－判例
信教の自由に関する判例を読む。
第3回[対面/face to face]：信教の自由について②－学説
信教の自由に関する学説を読む。
第4回[対面/face to face]：政教分離について①－判例
政教分離に関する判例を読む。
第5回[対面/face to face]：政教分離について②－学説
政教分離に関する学説を読む。
第6回 [対面/face to face]：生存権について①－判例
生存権に関する判例を読む。
第7回 [対面/face to face]：生存権について②－学説
生存権に関する学説を読む。
第8回[対面/face to face]：財産権について①－判例
財産権に関する判例を読む。
第9回[対面/face to face]：財産権について②－学説
財産権に関する学説を読む。
第10回[対面/face to face]：裁判を受ける権利について①－判例
裁判を受ける権利に関する判例を読む。
第11回[対面/face to face]：裁判を受ける権利について②－学説
裁判を受ける権利に関する学説を読む。
第12回[対面/face to face]：法の適正手続の保障について①－判例
法の適正手続の保障に関する判例を読む。
第13回[対面/face to face]：法の適正手続の保障について②－学説
法の適正手続の保障に関する学説を読む。
第14回[対面/face to face]：まとめ
追加報告の上で全体のまとめを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
報告者は報告の準備を行うともに、授業時に出された質問に回答できなかった場合には、次回までに回答を考えておく。報告者以外の受講者は、報告に関する内容について自分なりに文献・判例等を読んでおく。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
テーマや進捗状況に応じて適宜指示する。
参考書References
宍戸常寿ほか『憲法学読本〔第３版〕』（有斐閣、2018年）
長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿(編)『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ』（有斐閣、2019年）
山本龍彦・横大道聡(編)『憲法学の現在地－判例・学説から探究する現代的論点』（日本評論社、2020年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
報告の内容及び毎回の授業での発言内容等によって評価する（平常点100％）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の興味・関心に合わせたテーマを取りあげたい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
憲法、人権法、人権政策
＜研究テーマ＞
人権救済制度、国内人権機関
＜主要研究業績＞
「憲法における人権救済の法理と政策」金子匡良ほか編『人権の法構造と救済システム』（法政大学出版局、2023年）
「優生思想と憲法」障害法4号（2020年）
「『救済』の概念」浜川清ほか編『行政の構造変容と権利保護システム』（日本評論社、2019年）
「カナダ人権法の改革」神奈川法学51巻3号（2019年）