法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1(法学 / law 500)法律学原典研究(仏語)ⅡStudy on Foreign Legal Materials (French) Ⅱ
大津 浩Hiroshi OTSU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X4006 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐1101 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 学部「外国書講読(仏語)Ⅱ」と合同 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
Reading of some easy texts about the French public law.
【Learning Objectives】
The goal of this course is a learning of French language and French public law theories.
【Learning activities outside of classroom】
Students have to read and translate each part of text by oneself for two hours before and after classroom..
【Grading Criteria / Policy】
Quality of translation of the part of text assigned to the student (60%) and the active participation to the discussion (40%).
授業で使用する言語Default language used in class
その他言語 / Other
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代の重要な政治・社会問題に関して、平易なフランス語で書かれていて読みやすいフランス公法のテキストを輪読することで、フランス語の翻訳・読解能力と現代フランス公法学そのものについての理解を深めるコースワーク科目である。今回は「法治国家とコロナ・パンデミック」についての論文を輪読する。なお、本授業ではできる限りすでに日本語に翻訳されているテキストを用い、したがって事前にこの翻訳も配布するので、フランス語法律原典に不慣れな学生であっても、容易に授業に参加できる。
到達目標Goal
フランス語原典を読みこなす力を身に着ける。加えて、現代フランスの公法学の基礎を十分に理解できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
主として日本語を用い、翻訳の際にはフランス語を併用する / Japanese and French
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
輪番制を採る。学生は割り当てられた部分のフランス語原典を翻訳し、報告する。教師は適宜、文法や訳語について解説を行う。加えて、参考書などを利用してテキストが扱うフランスの公法理論と政治思想についての解説も行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
授業の進め方とローテーションの設定を行う。
第2回[対面/face to face]:序論(1)
テキスト1頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第3回[対面/face to face]:序論(2)
テキスト2頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第4回[対面/face to face]:第1章「自由への侵害によって動揺させられた法治国家」(1)
テキスト3頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第5回[対面/face to face]:第1章「自由への侵害によって動揺させられた法治国家」(2)
テキスト4頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第6回[対面/face to face]:第1章「自由への侵害によって動揺させられた法治国家」(3)
テキスト5頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第7回[対面/face to face]:第1章「自由への侵害によって動揺させられた法治国家」(4)
テキスト6頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第8回[対面/face to face]:第1章「自由への侵害によって動揺させられた法治国家」(5)
テキスト7頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第9回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(1)
テキスト8頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第10回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(2)
テキスト9頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第11回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(3)
テキスト10頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第12回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(4)
テキスト11頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第13回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(5)
テキスト12頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。
第14回[対面/face to face]:第2章「新たな挑戦に直面する法治国家」(6)及びまとめ
テキスト13頁の輪読を通じて、問題の所在とこれをフランス公法学から学ぶことの意義について検討する。加えて本授業のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Jean-Marie Pontier, "L'Etat de droit, la gestion de la pandémie et l'après-Covid", 2023.このテキストは、2023年春に日本で行われたシンポジウムでの教授の講演のための原稿であって公刊されたものではない。受講者には、事前にコピーを配布する。加えて本講演については日本語訳(未公刊)があるので、これも事前に配布する。なお、適宜、フランス語の復習に役立つような仏文の抜粋のコピーも配布する予定である。
参考書References
授業中、適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
輪番で割り当てられた原典の翻訳内容(60%)と質疑その他の授業への積極的参加度(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初歩のフランス語を学ぶ学生が多い場合、進度を遅らせて、フランス語の文法や法思想、政治思想の背景についての解説の時間を多くとることが必要だった。今後も学生の状況に応じて、進度については臨機応変に進める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事前にHoppiiを通じて各回のレポーターの翻訳及び教師の翻訳や資料を配布する関係上、PC、タブレット、スマートフォン等の情報端末が必要になる。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本国憲法、フランス憲法、地方自治法、国際人権法
<研究テーマ>地方自治と国家構造の憲法理論、自己決定権、憲法訴訟論、地域と文化から見た国際人権論
<主要研究業績>『分権国家の憲法理論』(2015年、有信堂)、『分権改革下の地方自治法制の国際比較』(有信堂、2019年)、『プロヴァンスからの憲法学』(敬文堂、2023年)