経営学研究科Graduate School of Business Administration
ECN500F1-0113(経済学 / Economics 500)日本経済基礎Introduction to Japanese Economy
平田 英明Hideaki HIRATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X7171 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT-0806 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 コース共通 |
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Outline (in English)
This course provides an introduction to (1) the Japan's macroeconomic characteristics, (2) the Japan's current economic issues, and (3) the basic economic principles and methods. After providing a brief history of the Japanese economy and the basic analytical tools of economics, it mainly focuses on Japan's labor markets, financial markets, corporate finance and capital investments, international transactions, and economic policies from the 1980s onward. By the end of the semester, you are expected to be able to utilize the theoretical and empirical tools practiced in this class to generate practical policy recommendations for Japan’s major economic problems.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each, but the instructor strongly recommend students to spend relatively more time on review and less time on preparation.
All slides and materials distributed in class will be posted on the class support system.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
世界的に有名な投資家のジム・ロジャースはインタビューで「長期的には(日本経済について)かなり悲観的だ。」「もし私がいま10歳の日本人ならば……この国を去ることを選ぶ」「いま10歳の日本人は、これからの人生で大惨事に見舞われるだろう」という衝撃的な発言しています。その一方で、毎年初に注目されるユーラシア・グループによる「世界10大リスク」の最新版では、日本経済に関する「リスク」は全く指摘されていません。日本経済は「(良い意味で)ヤバイ」のでしょうか、それとも「(悪い意味で)ヤバイ」のでしょうか。
皆さんは経営学研究科に所属していますから、将来、企業人として活躍されることを展望されていると思います。それならば、企業を取り巻く環境、つまり日本と世界の経済のポイントを押さえておく必要があることは自明だとご存じのはずです。あのアップルやユニクロであっても、経済情勢に経営は大きく影響されます。そして、上述のように、あいにく経済の見通しに関する見立てには"the answers"があるわけではありません。ですから、自社の置かれた立場を踏まえて、自ら分析する能力が必要です。
この授業はなぜ様々な主張があり得るのか、その背後にある考え方を理解し、自らの力で日本の経済、世界の経済を俯瞰できる素養を身につけることを目的とします。
到達目標Goal
究極的には「企業経営者や企画戦略を練るような企業の中枢の人々が、経営的な視点から経済の何をみる(べきな)のか、どう見る(べきな)のか」について多角的に学生が理解できるようになることが目標です。大企業のトップのインタビュー等をみると、皆さんも彼らの日本経済の現況に関する理解度が極めて高いことがわかると思います。それは、自社の経営が日本経済ならびに世界経済の状況次第で大きく影響されるからに他なりません。
より目先の目標として「学生が経営学の各分野と日本経済の関わり方を理解できるようになる」ことも意識します。そもそも経営学は経済学から発展した学問分野であり、経営学の各分野は、全て何らかの形で日本経済と関わっています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
スライドや資料を使った対面及びオンデマンド講義形です。授業の告知や資料等は、原則として全てHoppiiを使って発信します。なお、オンデマンド方式の週でも、受講生はwebを通じて、質問等を行うことができます。
初回の授業をご覧頂いた上で、受講意思のある方は個別に教員に対して連絡をして貰う予定です。Hoppii上での連絡を注意深く確認するようにしてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:日本経済をなぜ学ぶのか
日本経済を丸ごとつかむ1
教科書1-3章を中心に説明します
2[対面/face to face]:日本経済を丸ごとつかむ2
教科書1-3章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
3[オンライン/online]:日本の企業の特徴1
教科書4章を中心に説明します
4[オンライン/online]:日本の企業の特徴2
教科書4章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
5[対面/face to face]:日本の労働市場の特徴1
教科書5章を中心に説明します
6[対面/face to face]:日本の労働市場の特徴2
教科書5章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
7[オンライン/online]:日本の金融の特徴1
教科書8章を中心に説明します。
8[オンライン/online]:日本の金融の特徴2
教科書8章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
9[オンライン/online]:日本の財政の特徴1
教科書7章を中心に説明します
10[オンライン/online]:日本の財政の特徴2
教科書7章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
11[対面/face to face]:日本の社会保障1
教科書6章を中心に説明します
12[対面/face to face]:日本の社会保障2
教科書6章を中心に説明します。その上で、関係する論文に触れていきます。
13[対面/face to face]:まとめ1
全体を総括します。
14[対面/face to face]:期末の課題
期末の課題への取り組み。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
原則として、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。ただし、特に復習に比重を置いて貰いたいと思います。
授業内で配布するスライドや資料は、全てHoppii上に掲載予定です。
テキスト(教科書)Textbooks
2020年刊行の浅子・飯塚・篠原『入門・日本経済』(第6版) 有斐閣を教科書として用います。
参考書References
新聞やレポート等を参考資料として紹介(Hoppiiに掲載)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(60点):2週の講義毎に1-3ページ程度の文量のレポートをオンライン提出して貰います(関連論文を読んだ上で、賛成反対等の立場を明確にした上で、その理由を授業で学んだことを踏まえて論じる)。3つのレポートで各20点相当とします。賛成反対のいずれの立場をとっても、点数には影響しませんが、その立場を論理的にサポートする論述が点数を決めることになります。
期末の課題(テスト、40点)を、最終回の授業内にて実施します。
以上で合計点100点として、成績を評価します。なお、授業内での積極的な取り組みには、+αの加点をすることもあります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生からの意見を踏まえ、成績評価のウエイトをテストとレポートに分散しました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンデマンドの授業については、視聴できる環境を用意してください。インターネットに接続できれば、基本的には問題なく視聴できます。
その他の重要事項Others
経済学基礎を事前に履修してください(義務ではありませんが、需要と供給の基本的なメカニズムは所与として授業を行います)。
担当教員は、日本銀行における金融政策業務の経験を有します。また、国際通貨基金におけるコンサルタント業務の経験も有します。こういった実務的な経験を踏まえ、生きた経済事象の説明を心がけたいです。