経営学研究科Graduate School of Business Administration
ECN500F1-0137(経済学 / Economics 500)国際経済学ⅠInternational EconomicsⅠ
髙橋 理香Rika TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X7038 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他 intensive ・ other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市市他‐その他 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 学部主催「国際経済論Ⅰ」と合同 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 修士課程(昼間)授業科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
The purpose of this class is to understand international transactions conducted in Japan and other countries and to focus how such transactions have changed these economies by using theoretical analysis tools and various materials. In International Economics I, we will learn the basic and fundamental structures of trade and international movement of labor and capital, and in International Economics II, we will learn trade policies and the international economic system theoretically and historically.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students will be expected to:
(1)Understand key trade models.
(2)Understand key concepts with respect to trade.
(3)Analyze and evaluate daily life topics and current and past news topics from the viewpoint of trade theory and policy.
(4)Solve problem sets.
(5)Read newspaper articles written in English.
【Learning activities outside of classroon】
Students are expected to download, print out, and read assigned handouts before class and do homework after class. Preparatory study and review time for this class are 2 hours each.
Office hours may occasionally be held during the first period of Thursday. Although these are for master's students, undergraduate students are also welcome to participate.
【Grading Criteria】
Homework and Exercises: 40%
Final Examination: 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、グローバル化が進む中で、国際取引やその取引を支えるルールや世界の枠組みが大きく変わろうとしています。本授業では、理論的な分析ツールや諸資料を活用しながら、日本と諸外国の間では現在どのような国際取引がどのようなルール・枠組みの下で行われており、これらがどう変化してきたのかを考察することで、現実の経済に対する理解を深めます。国際経済論Ⅰでは主に貿易の基本構造や労働・資本の国際間移動について、国際経済論Ⅱでは主に貿易政策や国際通商システムについて、理論・実証・歴史的な観点から分析し、現代の国際社会において重要とされるトピックスをとりあげて問題点を解明します。
到達目標Goal
この授業を通して、以下のスキルを身につけます
1. 現代の複雑な国際経済のメカニズムをシンプルなモデルを用いて理論的に考察できる。
2. データを用いて日本と世界の経済取引や経済政策の在り方を考察できる。
3. 日本と世界の経済取引や経済政策の歴史的経緯と現代の国際経済の諸問題を関連付けて考察できる。
4. これらの学習を通じて、現実におきている国際経済にまつわる出来事に関心を持ち、課題を見つけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンデマンド形式の講義を行います。各回の講義ノートを配布した上で、パワーポイントのスライドを使って講義を展開します。理解を深めるために、統計データなどの諸資料も参照しながら解説します。国際経済に関する時事的なトピックスとして、新聞記事(日本語・英語)を紹介しながら解説します。また、宿題の解説などを行うこともあります。また、学習支援システムの掲示板やオフィスアワーを通じて、受講者とインタラクションを持つ機会を設けます。授業に関する告知や講義ノート・宿題の問題等は、学習支援システムを使って配信しますので、各自が適宜確認してください。
※修士課程の学生には、適宜問題演習の機会を設けます。詳細は初回の授業で解説します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
この授業の概要とルール
2[オンライン/online]:日本の貿易の特徴
データで学ぶ日本の貿易
3[オンライン/online]:貿易と市場1
市場メカニズム(需要・供給分析)
4[オンライン/online]:貿易と市場2
市場の資源配分(余剰分析)
5[オンライン/online]:貿易と市場3
貿易による利益と市場競争
6[オンライン/online]:技術の違いと貿易パターン1
データで学ぶ国際分業と日本の比較優位
7[オンライン/online]:技術の違いと貿易パターン2
比較優位理論
8[オンライン/online]:技術の違いと貿易パターン3
比較優位と貿易
9[オンライン/online]:新しい貿易理論と日本の貿易1
消費の多様性と貿易
10[オンライン/online]:新しい貿易理論と日本の貿易2
生産工程の細分化と貿易
11[オンライン/online]:新しい貿易理論と日本の貿易3
企業の技術力の違いと貿易
12[オンライン/online]:生産要素の国際間移動1
日本の外国人労働
13[オンライン/online]:生産要素の国際間移動2
生産要素の国際移動の理論
14[オンライン/online]:まとめ
春学期の内容のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とします。宿題を出しますので、指定された日時までに必ず解いて提出してください。また、学習支援システムを通じて配信された講義ノートを各自ダウンロード・印刷して授業時に持ってきてください。
また、本授業は、経営学部とのコードシェア科目です。修士課程の学生の皆さんには、別途、問題演習とそのディスカッションの機会(Zoom)を設ける場合があります。詳細は、第1回目の授業の際にお知らせします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは指定しません。毎回配布する授業ノートを基に進めていきます。ただし、下記の参考書のうち、少なくともどれか1冊を入手して読むことを勧めます。参考書の特徴や難易度については、春学期・秋学期それぞれ第1回の授業で説明しますので、その説明を聞いてからどれを読むかを決めるのが良いと思います。
参考書References
【テキスト】
阿部顕三・寳多康弘『グラフィック国際経済学』新世社、2023年。
伊藤恵子・伊藤匡・小森谷徳純『国際経済学15講』新世社、2022年。
伊藤萬里・田中鮎夢『現実からまなぶ国際経済学』有斐閣、2023年。
多和田眞・近藤健児『国際経済学の基礎「100項目」 第5版』創成社、2022年。
古沢泰治『国際経済学入門』新世社、2022年。
若杉隆平編『基礎から学ぶ国際経済と地域経済』文眞堂、2020年。
クルーグマン, P.R., M. オブストフェルド,M. J. メリッツ『クルーグマン国際経済学‐理論と政策‐〔原書第10版〕上・貿易編』山形浩生・守岡桜訳、丸善出版、2017年。
Krugman, P.R., M. Obstfeld, and M. Melitz (2022) International Economics: Theory and Policy, 12th edition, Pearson.
【読み物】
清田耕造『日本の比較優位‐国際貿易の変遷と源泉‐』慶應義塾大学出版会、2016年。
田中鮎夢『新々貿易理論とは何か‐企業の異質性と21世紀の国際経済』ミネルヴァ書房、2015年。
冨浦英一『アウトソーシングの国際経済学』日本評論社、2014年。
椋寛『自由貿易はなぜ必要なのか』有斐閣、2020年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
宿題・レポート:40%
期末テスト:60%
宿題・レポート・期末テストの詳細については、学習支援システム上で適宜お知らせします。各自、注意して確認下さい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
現実のトピックに関心を持つ学生が多いことから、国際経済学にまつわる新聞記事の紹介と簡単な解説を行います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
毎回の授業を動画配信しますので、音声・動画を視聴できるデバイスを準備してください。また、授業ノートや資料の配信・課題の提出・連絡事項は学習支援システムを使います。宿題・課題はMicrosoft Word, Excel, Powerpointやそれらに準ずるソフトを用いて作成することが求められます。
その他の重要事項Others
① ⅠとⅡを通年で履修することを強く勧めます。
② ミクロ経済学の知識があったほうが良いでしょう。
③ 経済学入門・日本経済論・国際金融論・産業組織論と関連していますので、併せて履修することを勧めます。
担当教員の専門分野等
<専門領域>国際経済学
<研究テーマ>日本の農業貿易政策に関する理論と実証研究
<主要研究業績>"Welfare Losses from Non-Tariff Barriers: The Beef Quota Case," Japanese Economic Review, Vol. 56 No. 4, pp.457-468, December 2005 (with Makoto Yano and Hideo Mizuno).