キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
PSY500M1-1203(心理学 / Psychology 500)産業・組織心理学Industrial/Organizational Psychology
坂爪 洋美Hiromi SAKAZUME
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X8006 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐0507 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
基礎・共通科目 共通科目 |
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Outline (in English)
This course will provide an Introduction to Industrial and Organizational Psychology, a scientific discipline that studies human behavior in the workplace.The goal of this course to engage students in thinking critically about the needs of workplaces and understand how the science of Industrial and Organizational Psychology helps address those needs. Students will also develop skills for analyzing and integrating social phenomena from the perspective of Industrial and Organizational psychology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
産業・組織心理学は、人々が働くことを通じて経験する現象を心理学的視点から理解しようとする学問領域です。例えば「こんな(低い)評価をあんな上司がつけたのかと思うとやる気にならない」という私達がどこかで経験する現象は、公平性・リーダーシップ・モチベーションといった概念で説明することができます。本授業では、このような産業・組織心理学の主要な概念について理解することを目的とします。授業では、人を人材として活用しようとする組織(主として企業)の観点と、より良く働こうとする個人(何を「良い」と考えるかは多岐に渡ります)の観点双方を意識し、各トピックについてレクチャーならびに議論していきます。
到達目標Goal
授業の到達目標は以下のとおりです。
①授業計画の部分で提示する産業・組織心理学の主要な概念を用いて、職場でおきている様々な現象を説明できるようになること
②産業・組織心理学の主要な概念をもちいた心理学系の論文を読みこなすことができるようになること
③修士論文作成を視野に入れた上で、産業・組織心理学の主要な概念をもちいて、自ら仮説の提示をできるようになること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業実施形態は、初回のオリエンテーションで受講者と相談の上決定します。なお、初回のオリエンテーションは、対面で行います。初回のオリエンテーションで担当論文の決定等を行いますので、必ず出席してください。
各回の授業は、前半に講義・後半がディスカッションもしくは論文の輪読となります。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
授業内容に対する質問等に対するフィードバックは原則当日の授業内に、授業終了後に寄せられた質問に対するフィードバックは翌授業回の冒頭に、全体に対して行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:授業オリエンテーション①
授業の内容ならびに進め方を紹介する。
第2回[対面/face to face]:授業オリエンテーション②
心理学というパースペクティブに基づく物事の捉え方について説明した上で、受講生の問題意識をお互いに紹介する。
第3回[対面/face to face]:モチベーション①
モチベーションの基本的な理論についてレクチャーする。
第4回[対面/face to face]:モチベーション②
モチベーションの関連文献についてディスカッションを行う。
第5回[対面/face to face]:心理学系の論文を読む①
心理学系の論文の読み方をレクチャーする
第6回[対面/face to face]:心理学系の論文を読む②
心理学系の論文を実際に読んでディスカッションを行う
第7回[オンライン/online]:リーダーシップ①
リーダーシップの基本的な理論についてレクチャーする。
第8回[オンライン/online]:リーダーシップ②
リーダーシップの関連文献について読み、ディスカッションを行う。
第9回[オンライン/online]:公平性①
評価をめぐって議論となる公平性についてレクチャーする。
第10回[オンライン/online]:公平性②
評価をめぐって議論となる公平性についてレクチャーする。
第11回[オンライン/online]:経験学習①
能力開発の中心となる仕事経験について、レクチャーを行う。
第12回[オンライン/online]:経験学習②
能力開発の関連文献を元にディスカッションを行う。
第13回[オンライン/online]:キャリアの主要概念①
キャリアの主要な概念について概観する。
第14回[オンライン/online]:キャリアの主要概念②
キャリアの主要文献を読み、ディスカッションを行う。
第15回[オンライン/online]:ストレスとエンゲージメント①
ストレスとエンゲージメントについてレクチャーを行う。
第16回[オンライン/online]:ストレスとエンゲージメント②
ストレスとエンゲージメントについてディスカッションを行う。
第17回[オンライン/online]:組織コミットメント①
組織と個人の関係性を示す概念である組織コミットメントについてレクチャーする。
第18回[オンライン/online]:組織コミットメント②
組織コミットメントに関連文献を読み、ディスカッションを行う。
第19回[対面/face to face]:課題レポートの書き方①
レポートの構成等レポート作成する上で必要となるスキルをレクチャーする。
第20回[対面/face to face]:課題レポートの書き方①
レポートの書き方についてのディスカッションを行う。
第21回[オンライン/online]:ダイバーシティ・マネジメント①
ダイバーシティに関する基本的な考え方についてレクチャーを行う。
第22回[オンライン/online]:ダイバーシティ・マネジメント②
ダイバーシティ・マネジメントに関する論文を読み、ディスカッションを行う。
第23回[オンライン/online]:組織風土①
組織風土としての心理的安全性についてレクチャーを行う。
第24回[オンライン/online]:組織風土②
心理的安全性に関する論文を読み、ディスカションを行う。
第25回[対面/face to face]:最終レポート検討会①
最終レポートについてのディスカションを行う
第26回[対面/face to face]:最終レポート検討会②
最終レポートについてのディスカションを行う
第27回[対面/face to face]:最終レポート検討会③
最終レポートについてのディスカションを行う
第28回[対面/face to face]:最終レポート検討会④
最終レポートについてのディスカションを行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定文献については、受講者全員が事前に読んだ上で出席することを求めます。また、指定文献のレジュメ作成を受講者で分担します。これとは別にレポート提出を求めます(レポートの内容については初回の授業で説明します)。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定しません
参考書References
授業内で適宜紹介します
成績評価の方法と基準Grading criteria
担当するレジュメ 30%
期末に提出するレポート 70%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
指定文献ならびに課題の難易度に幅を持たせることで、様々な学生のニーズに対応できるようにします。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
産業・組織心理学 人材マネジメント
<研究テーマ>
ダイバーシティ・マネジメント ならびに ワーク・ライフ・バランス
<主要研究業績>
佐藤博樹・武石恵美子・坂爪洋美(2022)『多様な人材のマネジメント』中央経済社.
坂爪洋美・高村静(2020)『シリーズダイバーシティ経営 管理職の役割』中央経済社.
坂爪洋美(2016)「大学生の組織選好度の推移 : 2004年から2016年までの変化」生涯学習とキャリアデザイン,3-19.
坂爪洋美(2015)「管理職がいだく育児を理由とした短時間勤務制度利用者のキャリア展望 : その影響と規定要因の検討」生涯学習とキャリアデザイン,61-76.
坂爪洋美(2014)「大学生のキャリア・オリエンテーションの変化:2004年~2012年のデータを用いた分析」和光大学現代人間学部紀要, 7, 195-214.
坂爪洋美 (2014)「職業紹介担当者の能力ならびにスキル:ハイ・パフォーマーの特徴を明らかにする」『人材サービス産業の新しい役割』,有斐閣.
坂爪洋美(2012)「多様な人材の活躍を可能にするワーク・ライフ・バランス」『<先取り志向>の組織心理学』,有斐閣