国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
ARSe200GA（地域研究（東アジア） / Area studies(East Asia) 200）中国の文化Ⅰ（現代中国社会）Chinese Culture I
張 勝蘭ZHANG Shenglan
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C0910 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市G‐Ｇ５０３ |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | ○ |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
This course introduces the changing values and lifestyle of Chinese people from viewpoints of politics, nation, economy, social structure, education, environment, culture, Japan-China relations to students taking this course.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to comprehensively understand the real China.
【Learning activities outside of classroom】
After each class meeting, participants will be expected to read the relevant chapter(s) from the text and write the reaction paper. Your required study time is two hours for each class meeting.
【Grading Criteria/Policy】
Final grade will be calculated according to the following process: term-end report（60％), reaction paper（20％）, and in-class contribution（20％）.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義は、現代中国社会に関する基礎知識を習得し、歴史・政治・経済・民族・文化などの側面から現代中国を総合的に理解することを目的とする。現代中国の社会と文化の多様性、日本を中心とする東アジアとの繋がりについて、多角的視点から思考を深めることを重視する。具体的には社会の各側面・文化に焦点を当てながら、その背景となる歴史・政治・経済・日中関係について説明する。トピックを重視し、等身大の中国について紹介する。
到達目標Goal
①現代中国社会に関する基礎知識を習得する。
②現代中国社会に関する重要な事柄について、多角的視点から根拠に基づき自らの見解を論理的に説明することができるようになる。
③等身大の中国を知り、中国に関するマスメディアの情報を客観的・多角的に捉えるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この講義では歴史・政治・民族・経済・社会構造・教育・環境・文化・日本と中国の順で、現代中国社会の現状と変化を概観する。一般民衆の暮らしの次元から社会の変容、価値観の変化を考察する。質問の受付や課題へのフィードバックは授業内及びHoppiiにて行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入
現代中国社会のアウトラインを説明し、行政区分・地域区分とその特徴、多民族の状況などの予備知識を紹介する。授業の進め方、シラバスの使い方、成績評価についても説明する。
第2回[対面/face to face]：歴史：
中華人民共和国の成立とその後の道のり
現代中国社会を理解するために、まず中国とは何か、歴史的背景に触れた上で、中華人民共和国成立の経緯、及び成立後から現在に至るまでの歴史を概観する。
第3回[対面/face to face]：政治：
多民族国家―中国
多民族国家中国の社会を理解するために、国家統合においてきわめて重要な民族問題について知っておく必要がある。「民族識別」工作、「民族区域自治」制度から、「優遇政策」から見る民族間関係について説明する。
第4回[対面/face to face]：民族①：
マジョリティーの漢族について－少数民族社会との関わりから
現代中国社会を理解するには、まず中国全人口の九割以上を占める漢族を理解する必要がある。中国社会における漢族とは何かについて説明する。漢族のサブグループとされる客家人を事例に、少数民族社会との関わりを検討する。
第5回[対面/face to face]：民族②：
漢族の伝統文化と多様な地域性
漢族の主な伝統文化、衣食住から見る多様な地域性について講義する。
第6回[対面/face to face]：経済：
改革開放と経済格差
中国経済の大転換である改革開放政策の実施、それに伴う内陸部・沿岸部、都市部・農村部の経済格差の拡大について講義する。三農問題・出稼ぎ者・留守児童・ポイント制度などにフォーカスして考察する。
第7回[対面/face to face]：社会構造：
拡大する「中間層」の実態
経済発展と共に形成されてきた「中間層」（中等収入者）の実態、そして、彼らは海外との接触などにより、人権意識をはじめとする社会的政治的意識の変化について講義する。
第8回[対面/face to face]：教育：
超学歴社会と教育格差
現代中国は熾烈な学歴社会となり、教育の格差が拡大しつつある状況にある。進学をめぐる競争、若者の就職難などの問題を通してその背景と実態について講義する。
第9回[対面/face to face]：環境
：南・北の違いと「南水北調」
多様な風土から中国社会を考え、経済発展と共に更に喫緊の課題となった「水問題」について、「南水北調」プロジェクトを通して考察する。
第10回[対面/face to face]：文化①：「80後」・「90後」・「00後」の「新人類」文化から見る日中交流
80年代、90年代、00年代生まれのいわゆる「新人類」の文化に注目し、特にアニメ・コスプレなどのサブカルチャーを通して見た中国と日本の新たな交流について講義する。
第11回[対面/face to face]：文化②：中国の言語文化
漢語から少数民族の言語まで中国における多様な言語文化を概観する。また現代の世相を反映する「新語」などについて講義する。
第12回[対面/face to face]：日本と中国①：
近代の日中関係
「開国」した日本は「和魂洋才」を目指し、和製漢語で西洋文化を吸収していった。「開港」した中国は「中体西用」を基本方針とし、西洋文化と距離を置いた。西洋をめぐる新たな国際環境の中で日本と中国の間に様々な対立が生じたが、多くの協力もあった。中国社会の近代化における日本の影響を考察する。
第13回[対面/face to face]：日本と中国②
戦争から国交正常化・日中協力へ
日中戦争を経て、日中関係が凍結したが、1972年に国交正常化した。1978年から中国経済の大転換である「改革開放」が実施され、日本の全面的支援を受けた。戦争の記憶を含めてこの時期の日中関係が中国社会に与えた影響を講義する。
第14回[対面/face to face]：日本と中国③
戦略的互恵関係
改革開放を経て、世界第二の経済大国に成長した中国は、日本の最大貿易相手国となった。また日本も中国にとって大変重要な貿易相手国である。両国は様々な問題を抱えながらも戦略的互恵関係を模索している。民間交流に注目し、現在における日中関係と中国社会について考える。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Hoppiiにアップロードされた講義資料を参考に、シラバスに記載された参考書及び毎回の追加参考文献の関連部分を読み、授業内容への理解を深める。受講者は各2時間を使い、事前・事後に関連知識の予習、授業の振り返りを行い、理解を深めることに努める。疑問点を整理し、まとめる。
テキスト（教科書）Textbooks
特に定めない。毎回、事前に講義資料をHoppiiにアップロードする。
参考書References
中国研究所編『中国年鑑』（2019年版）明石書店、2019年
エズラ・F・ヴォーゲル/益尾知佐子訳『日中関係史―1500年の交流から読むアジアの未来』、2019年
藤野彰編著『現代中国を知るための52章（第6版）』明石書店、2018年
富坂聡『中国の論点』角川oneテーマ21、2014 年
毛里和子/園田茂人編『中国問題―キーワードで読み解く』東京大学出版社、2012年
家近亮子・唐亮・松田康博編著『5分野から読み解く現代中国―歴史・政治・経済・社会・外交』（改訂版）晃洋書店、2009年
興梠一郎『中国激流―13億のゆくえ』岩波書店、2005年
また授業時に各テーマについての参考文献を適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①現代中国社会に関する基礎知識が習得できている。
②授業で扱った重要な現代中国社会の問題、文化事象を理解し、根拠に基づき論理的に説明できる。
以上の2点に着目し、期末レポート（60％）、リアクションペーパー（20％）、受講態度（授業中の発言・質問）（20％）を用いてその到達度を総合して評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業の理解度を高めるために、音声・映像などのコンテンツを活用する。私語などを注意し、授業に集中しやすい環境づくりに努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし