国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
FRI200GA（情報学フロンティア / Frontiers of informatics 200）文化情報学概論Introduction to Philosophy of Information-Culture
前田 圭蔵MAEDA Keizo
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C0213 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 情報倫理学 |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | https://hosei-keiji.jp/wp-content/uploads/2024_fic_bt0300henkou.pdf |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | ○ |
| 人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
| 毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
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Outline (in English)
【Outline and objectives】
In today's information society, not only objects but also knowledge and information itself have value, and this trend is increasing with the spread of digital society and the Internet. This trend is increasing with the spread of digital society and the Internet. Accordingly, the handling of information not only in the real world but also in the digital world and the Internet has been recognized as an issue of "information ethics" and "public relations" (the construction of ideal relationships between subjects and the public).
In this class, students will learn the basic concepts of "information ethics" and "public relations" related to the works and artists in the world and Japanese subcultures since the 20th century, such as popular music and movies, and their backgrounds, while also participating in discussions, debates, etc. Discussions and debates will also be held.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to examine information ethics and public relations.
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than two hours for a class.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Short reports : 60%、in class contribution: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
【授業の概要と目的（何を学ぶか）】/ Outline and Objectives
現代の情報社会では、物だけでなく知識や情報そのものが価値をもち、この傾向はデジタル化した社会やインターネットの普及などでますます増大している。それにともない、現実世界だけでなく、デジタルワールドやインターネット上での情報の取り扱いは、「情報倫理」（information ethics）や「パブリック・リレーションズ」（主体と公衆の理想的な関係構築）の問題としても認知されている。
本授業では、ポピュラー音楽や映画など、主に20世紀以降のサブカルチャーにおける作品やアーティストとその背景などを解説しつつ、それに関連した「情報倫理」や「パブリック・リレーションズ」の基本的な考え方について学び、ディスカッションやディベートなども行う。
【授業の意義】
音楽や映画、演劇やダンス、美術や写真、果ては文学など、ほぼすべてのアートアンドカルチャーが、“文化情報”として生産され、流通し、消費されている現代社会。さらに、インターネット・メディアの発達で、芸術文化を取り巻く環境に大きな変化が生じてもいる。複製や流通が飛躍的に容易になった今、いかなる「情報倫理」が求められているのか。また、いかなる「パブリック・リレーションズ」の構築が可能なのか？プライバシー侵害や著作権処理の問題、相互監視社会の強靭化などに晒される昨今、サブカルチャーの具体例を学びながら、同時に、問題解決に必要な「情報倫理」や「メディア・リテラシー」「パブリック・リレーションズ」についての基礎的な考え方を身につける。
到達目標Goal
(1) 主に1960年代以降のサブカルチャーにおける具体的事例を取り上げながら、21世紀の現在に至るまでの歴史的トピックスを検証し、それらの「情報倫理」の在り方を学習する。
(2)「情報倫理」と「パブリック・リレーションズ」の構築について具体的事例と共に考え、視覚文化や聴覚文化を含む情報文化領域への新しいアプローチの糸口を発見する。
(3) 身近にあるサブカルチャーの歴史の一端を一般教養として身につけ、それらの社会や個々の価値観への影響やその未来について研究する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は、基本的に講義形式で行います。ただ、テーマに応じて、受講生の意見や考えを積極的に聞くことを試みたいと考えています。
（１）基本的には「講義形式」で行いますが、AV機器を使用した音楽鑑賞や、受講生との対話や討議も行います。
（２）具体的なアーティストや、アーティストの表現事例について、音源や映像、図版や書籍なども使用します。また、諸作品についてさまざまな解釈や背景の説明などを行い、また受講者と議論もしていきます。
（３）必要に応じて、課外授業としてのフィールドワークや観劇体験なども行う可能性があります。（自由参加型）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
・授業を受ける上でのガイダンスと注意点
・授業概要説明
第2回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ①
・ポピュラリティ／大衆性
第3回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ②
・テクノロジー／ミニマリズム
第4回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ③
・アナログとデジタル
第5回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ④
・コマーシャリズム／キャピタリズム
第6回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑤
・ポエジー／詩 I（続編としてIIあり）
第7回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑥
・ポエジー／詩 II
第8回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑦
・ジェンダー／セクシュアリティ
第9回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑧
・コロニアリズム／ポスト・コロニアリズム Ⅰ アフリカの事例
第10回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑨
・コロニアリズム／ポスト・コロニアリズム II ラテンアメリカの事例
第11回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑩
・レイス／民族
第12回[対面/face to face]：サブカルチャーにおける情報倫理とパブリック・リレーションズ⑪
・ダンス／身体
第13回[対面/face to face]：まとめ
・「情報倫理」の現在と未来（ディスカッション形式）
第14回[対面/face to face]：まとめ
・「パブリック・リレーションズ」の可能性（ディスカッション形式）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・各回のテーマによって、各自に意見を聞くことがありますので、頭を柔軟にしておいてください。本授業の準備学習・復習時間は各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特に、特定のテキストは用いませんが、講師が用意したテキストの抜粋などを事前に読んできてもらう、もしくは授業内で配布してその場で読んでもらうことがあります。
参考書References
・情報倫理学入門 ナカニシヤ出版2004年 越智貢 編
・ミニマル・ミュージック-その展開と思考– 青土社2008年 小沼純一 著
・ピアソラ 河出書房新社 1997年 小沼純一 著
・東京大学のアルバート・アイラー〈東大ジャズ講義録・歴史編〉メディア総合研究所 2005年 菊地成孔/大谷能生 著
・東京大学のアルバート・アイラー〈東大ジャズ講義録・キーワード編〉メディア総合研究所 2006年 菊地成孔/大谷能生 著
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1) 質疑などを行うことで授業の理解度を確認する。
(2) 学期末にレポート提出を課すことで、授業における達成度を測る。
(3) リアクションペーパーによって、授業に対する姿勢を問う。
※ 両者の結果から総合的に判断する。
ちなみに、配分は下記の通り。
(1) 期末レポート（60％）
(2）リアクションペーパーによる平常点（40％）。
※この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします
※要注意
リアルタイム・オンライン授業の場合は成績評価の方法と基準も変更します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
【注意点】
・本講義では、サブカルチャーを軸に「情報倫理」と「パブリック・リレーションズ」の構築について取り上げます。「文化＝カルチャー」は「社会」の鏡とも言えます。「倫理（ethics）」というキーワードを軸に、文化がもたらす社会的影響や、逆に社会が文化にもたらす影響について、考察を深めていきましょう。
・インターネットやマスメディアで流通する情報とそれによって形成される価値観だけに頼らず、未知なるものやや新たな価値の発見につながるきっかけとしてください。ゆえに本講義では、文化というフィルターを通して思考を巡らせ、既存の価値観に捉われることなく、変化や発見を探求できる学生の参加を望みます。
注意点
・議論は大いに推奨しますが「私語」は厳禁です。また居眠りも「受講拒否」として考えますので、ご退室願います。