教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
情報メディアの活用Using of Medium
有山 裕美子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C6816 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 社402 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 資格関係科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
In our advanced information society, children need to develop information literacy as a fundamental "life skill". School libraries play a crucial role in helping children acquire these skills. Consequently, librarian-teachers must understand the characteristics and usage of diverse information media. This course aims to deepen understanding of various types of information media and their characteristics, and to lecture on how school libraries should select, organize, and utilize these media. Additionally, the course will enhance understanding of essential topics such as copyright and digital citizenship in the context of utilizing information media.
【Learning Objectives】
・Acquire knowledge to understand the characteristics of various information media and effectively utilize them.
・Gain an understanding of the role of school libraries in school education, and be able to envision how to utilize various information media in school libraries.
・Develop knowledge about rules, including copyright, with a view to also being a source of information dissemination, and become capable of applying this knowledge in actual school settings.
【Learning activities outside of classroom】
Students will search for information as needed and aim to acquire methods for effective use of information. Students are encouraged to keep an eye on the latest trends in informatization outside of class and to be actively involved. After each lecture, students are expected to read through and review the lecture content. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
The evaluation will be based on the level of understanding of the lecture content (types and characteristics of information media and how to use them) and the attitude of participation in class (whether the student actively participates in presentations, discussions, etc.), as well as on whether the student is well prepared for the assignment, has a solid awareness of the issues, and is willing to work on his or her own. The evaluation will be based on a comprehensive evaluation of the student's attitude toward the assignment. 60 points for regular work (including presentations on assignments, etc.), 40 points for assignments and reports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
高度情報社会を生きていく子どもたちには「生きる力」としての情報活用能力を育成することが求められている。学校図書館は、子どもたちがその情報活用能力を身につけていくうえで、大きな役割を担わなければならない。そのために、司書教諭には、多様な情報メディアの特性と活用方法についての理解が必要とされる。この科目は、さまざまな情報メディアの種類と特性の理解を図るとともに、学校図書館がそれらの情報メディアをどのように選択・整備し、活用していくかについて講義する。また、情報メディアを活用していく上で必要な著作権やデジタル・シティズンシップについても理解を深められるようにする。
到達目標Goal
1.さまざまな情報メディアの特性を理解し、有効に活用するための知識を習得する。
2.学校教育における学校図書館の役割を理解した上で、学校図書館において、各種情報メディアをどのように活用していくかをイメージできるようになる。
3.自身が情報を発信することにも視野を置き、著作権をはじめとしたルールについての知識を習得するとともに、実際の学校現場で活用できるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
随時、ワークショップやディスカッションを取り入れるので、各自興味関心を持って積極的に取り組んでほしい。また、近所の公共図書館など、様々な図書館を積極的に利用・見学しておくこと。また、提出物に対するフィードバックは、授業内および学習支援システム等を通じて行い、リアクションペーパーにおける質問やコメントは授業で紹介するなど、随時フィードバックを行う。講義は基本的に対面で行うが、状況に応じてオンラインで実施することもある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション/情報化社会と学校教育
本講義の概要、進め方などについての説明を行う。
情報化社会と学校教育との関わりについて解説する。
第2回[対面/face to face]:学校図書館を取り巻く今日的課題と情報活用能力
学校図書館を取り巻く今日的課題と、情報活用能力の育成について、学習指導要領等の解説もまじえながら学ぶ。
第3回[対面/face to face]:教育メディアの歴史
情報メディアの歴史について、総務省情報通信白書などを参考にしながら、高度情報社会としての現代社会や、情報化における動向について学ぶ。また、GIGAスクール構想や、Society5.0など、学校教育をめぐる動向にも注目する。また、学校図書館の意義・目的について、教育課程の編成と学校図書館のかかわりや、学習指導要領に書かれた学校図書館に関わり記述等にも触れながら、「学校図書館とは何か」という問題について、の再確認を行う。また、新学習指導要領とメディア情報リテラシーの関わりについても触れる。
第4回[対面/face to face]:情報メディアの種類と特性(1)図書を中心に
図書を中心として情報メディアの種類と特性について学ぶ。具体的には、レファレンスブックを中心に、雑誌や新聞活用について取り上げる。
第5回[対面/face to face]:情報メディアの種類と特性(2)デジタルメディアを中心に
インターネットでの情報通信に用いられる技術や暗号化の技術、検索エンジンの技術やアルゴリズムなどについて学ぶとともに、デジタルメディアの種類と特性について学ぶ。
第6回[対面/face to face]:電子書籍の特性と作成方法および活用 (実習)
電子書籍の特性と、その作成方法について実践的に学ぶ。
第7回[対面/face to face]:学校図書館におけるICT活用およびインターネット情報源と情報検索
学校図書館と情報リテラシーにかかわる実践を取り上げ、紹介する。実際にインタアーネット情報源を紹介し、授業での活用方法を検討する。
第8回[対面/face to face]:情報検索演習(実習)インターネット情報源
インターネット上の情報源について、図書の文献情報を検索する、内容を示す記号等を検索する、論文・記事の文献情報を検索する、文献以外の情報を検索するなど、検索方法や目的を変えながら検索する方法を学ぶ。また、国立国会図書館のデータベース等の具体的な活用方法を学ぶ。
第9回[対面/face to face]:情報検索演習(実習)オンラインデータベース
オンラインデータベースの活用を通し、情報検索の過程について、情報要求の明確化、情報対象の選択、検索語の選択、検索の実施、検索結果の評価など、そのプロセスを追いながら、実践的に学ぶ。
第10回[対面/face to face]:児童生徒の情報行動の実態と指導 デジタル・シティズンシップ
子どもたちが主体的に情報に向き合っていくためのデジタル・シティズンシップについて学ぶ。SNSの投稿や、フェイクニュースなど具体的な例を取り上げながら、その課題と向き合い、実践的に考える機会とする。
第11回[対面/face to face]:情報メディアの活用事例 小学校を中心に
学校図書館における情報メディアの活用事例について取り上げる。創造的な場としても学校図書館のあり方や電子書籍等の導入など、今後の課題と展望についても考察する。
第12回[対面/face to face]:特別な支援を必要とする児童生徒への情報メディアの活用事例
特別な支援を必要とする児童生徒への対応や、そのデジタル活用における著作権法や学校教育法の改正等にも触れる。
第13回[対面/face to face]:探究型学習と情報メディアの活用(演習)
情報メディアを活用した探究型学習について、実践的に学ぶ。
第14回[対面/face to face]:情報メディアを取り巻く連携の事例 情報メディアの活用と知的財産権/まとめ
相互協力や、学校図書館支援センターなどの社会的連携や、学校図書館の地域活動等に触れる。知的財産の概略を知るとともに、法に定められた各種の知的財産や、自由に利用できる情報知識とオープン化の動きなど、知的財産権について最新動向を学ぶ。また、子どもたちが関わる教室における著作物の利用について、著作権法35条を中心に、既存著作物の適法引用や特定の人物、キャラクター等の利用、また、児童生徒の創造的活動と法規範などについて学ぶ。図書委員会活動の創作的活動や、授業における生徒の創作的活動など、学校教育における著作権について押さえる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
随時情報検索等を行い、情報の効果的活用方法取得を目指す。授業以外の場面でも、情報化の最新動向に常に目を向け、積極的に関わろうとすること。各回講義終了後は、講義内容についても目を通し、復習すること。なお、本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に使用しない。
参考書References
『情報メディアの活用 (探究 学校図書館学第5巻)』「探究 学校図書館学」編集委員会 学校図書館協議会 (2021/8/10) 978-4793322785
『メディアリテラシーを学ぶ: ポスト真実世界のディストピアを超えて 大学生の学びをつくる』坂本旬著 大月書店 (2022/1/26) 978-4272412433
『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』坂本旬 山脇岳志編著 時事通信社 (2021/12/22) 978-4788717978
ほか 適宜講義内で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は、講義内容の理解度(情報メディアの種類や特性、その活用方法など)および授業内における参加態度(プレゼンテーションやディスカッション等に積極的に参加しているか)、また、課題に向けての準備がしっかりとできているか、問題意識がしっかりしているか、自ら進んで課題に取り組む姿勢があるか等、総合的に評価する。平常点(課題発表等を含む)60点、課題・レポート40点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義毎にリアクションペーパーを回収、生徒からの疑問や要望に応える。疑問点や、さらに深く学びたいことなど、是非積極的に発信して欲しい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
可能であれば自身のパソコンを用意することが望ましい。資料配布や課題提出に授業支援システムを使用する。
その他の重要事項Others
本講義は、司書教諭資格取得のための講義である。