教職・資格（多摩）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
教育方法論（ICT活用を含む）Methodology of Education：Including ICT Utilization
地村 茂樹
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格（多摩）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | L3122 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 社４０８ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
The aim of this course is to help students acquire education methods and techniques.
【Learning Objectives】Students are able to understand basic concepts, ideas and application regarding education methods and techniques, information communication technology (ICT) and teaching materials, and students are
further able to design lesson plans effectively for competency building.
【Learning activities outside of classroom】
Students are required to learn deeply and broadly about the subjects for which they will be licensed. Read various newspapers every day as much as possible and watch news on the Internet and TV. The standard time for preparation and review for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policies】
The final report, which mainly consists of a "teaching plan", and mock lessons are the most important materials for evaluation (70%). In addition, the small report submitted every time will be about 15% of the evaluation material.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
伝統的な教育の方法や技術のなかに情報通信技術の活用を位置づけ、基礎的な理論や概念、活用法を学ぶ。そして、２１世紀の情報化社会を担う生徒の資質・能力の育成をめざして授業の中でいかにＩＣＴを活用するか、その実践的で具体的な知識・技能を身に付ける。
到達目標Goal
２１世紀の情報化社会を担う生徒の資質・能力の育成をめざして、教育の方法や技術、ＩＣＴの活用に関する具体的で実践的な知識・技能を身に付けるとともに、学習指導案を効果的に作成することができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この講義では、伝統的な教育方法の理論から最新の理論までを歴史的に振り返りながら、批判的に検討し、これからの教育の在り方を考えていく。
さらにActive learningやＩＣＴを利用した具体的な授業実践例を紹介し、その効果と問題点を分析・評価をする。そして、その中で授業づくりの段取りや技術、教材の活用方法、板書の要領、プリントの作成など個別具体的な事項についても説明する。
また、２１世紀の情報化社会を担う生徒の資質・能力の育成を図るため、ＩＣＴの活用に関する具体的で実践的で具体的な知識と技術を学ぶ。
授業実践例としては、受講生の取得希望免許科目に応じて、情報科、社会科系の授業を中心に、また福祉科・保健体育科の実践事例も出来るだけ多く紹介したいと思う。
授業の評価は、毎回提出するレポート（４０％）と教科ごとのチームによるTT形式の模擬授業（６０％）です。設定されたテーマに沿って各チーム（教科別、４〜５名）で１時間分の指導計画を議論・検討し、模擬授業をしていただきます。
模擬授業の評価のポイントは、学習指導案の妥当性・ＩＣＴの授業への活用・Active learningを取り入れた授業・教科内容の理解の４つです。特にＩＣＴの授業への有効な活用は大きな評価ポイントとなる。
学生諸君が実際に教育現場に立つときに役立つ知識と技能を指導・育成する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：オリエンテーション
１．教育方法論の中心的な課題と要点
２．なぜICTを授業で活用するのか、その理由と方法
2[対面/face to face]：教師の専門性とICT活用
１．学校の特色と教師の専門性について考える
２．学習指導と校務の中でICTをどのように活用するか
3[対面/face to face]：新学習指導要領と教育方法
１．学習指導要領の変遷と歴史、そしてその特徴を考える
２．新学習指導要領の中でICTの利用が強調される理由を考える
4[対面/face to face]：情報通信技術の活用の意義と理論
「情報通信技術」ICTの活用を含む「情報」の授業とアクティブラーニングの目的や具体的な方法を説明する
5[対面/face to face]：AI時代における「理想の教育」とは何か
１．人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものかを考える。
２．「ChatGPT」の教育への利用を具体的な事例を紹介しながら考察する
6[対面/face to face]：ICTを活用した学習指導と校務システムを利用する意義と理論
１．情報モラルの模擬授業をICTの有効性を考える
２．「FileMaker」などを利用して作成した校務システムや授業支援ソフトgooge classroomやTeamsの活用を紹介する
7[対面/face to face]：「主体的・対話的で深い学び」とICTの活用
１．「テキスト分析」「絵画分析」の授業実践例を紹介しながら主体的・対話的で深い学びとは何かを考える
２．AL授業とICTの親和性を検討する
8[対面/face to face]：教材の作成・活用と各教科等の特性に応じたICTの活用
１．「当事者意識を持たせる」授業の実践事例を模擬授業で紹介する
２．「SNSをどのように使うか」をテーマに各教科で共通の課題である情報モラルを考える
9[対面/face to face]：個に応じた指導の工夫
プロのコーチによるスクールコーチング「TALK」を体験を通して生徒に寄り添うことの重要さを認識する
10[対面/face to face]：発問や板書、情報通信機器などの指導技術
具体的な実践例を紹介しながら、ICTを利用した授業の構成、指導案の書き方とチェックするべき視点などについて解説する
11[対面/face to face]：模擬授業（１）
１．「チームA・B」による模擬授業と学生による相互評価
２．ICTの活用によっていかに生徒の興味・関心をひくかその具体的な方法を学ぶ
12[対面/face to face]：模擬授業（２）
１．「チームC・D」による模擬授業と学生による相互評価
２．PowerPointを利用したスライドの作成のポイントを解説する
13[対面/face to face]：模擬授業（３）
１．「チームE・F」による模擬授業と学生による相互評価
２．動画やアンケート機能を使った効果的な授業のアイディアを紹介する
14[対面/face to face]：「理想の教師・教育とは何か」
３回の模擬授業の振り返りながら自分自身がどのような教育・教師を目指すのか、アクティブラーニング形式で考えていく。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講者は、免許を取得する教科について、深く広く学習すること。複数の新聞に毎日に目を通し、インターネットやテレビなどの複数のメディアから最新の正確な情報を取得すること。そして、AI時代にふさわしいICTを授業の中でどのように活用するかを考える。
テキスト（教科書）Textbooks
石井英真『授業づくりの深め方』2020年刊 ミネルヴァ書房 ￥2800
武田明憲『教師と学生が知っておくべき教育方法論・ICT活用』2022年刊 北樹出版 ￥
参考書References
文部科学省「中学校学習指導要領」「高等学校学習指導要領」（最新版）
松尾知明『新版 教育課程・方法論－コンピテンシーを育てる学びのデザイン』学文社
『新版 社会・地歴・公民の教育』大森正・石渡延男編著 2009年 梓出版刊
『よい授業とは何か』川田龍哉著 2019年 学文社刊
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の評価は、毎回提出するレポート（４０％）と教科ごとのチームによるTT形式の模擬授業（６０％）です。設定されたテーマに沿って各チーム（教科別、４〜５名）で１時間分の指導計画を議論・検討し、模擬授業をしていただきます。
模擬授業の評価のポイントは、学習指導案の妥当性・ＩＣＴの授業への活用・Active learningを取り入れた授業・教科内容の理解の４つです。特にＩＣＴの授業への有効な活用は大きな評価ポイントとなる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートに寄せられた学生の感想は以下のものでした。
・模擬授業の回では私語が目立つところがあったので改善して欲しいです。
・自分たちで授業を作る経験は今後必要になるので授業作りができてよかった。
・評価項目の点数も講評のまとめに書いてほしい。
・色んな人の模擬授業を受けれてよかった。
・他の学部の人の模擬授業を見ることができてよかった。
・人の前で授業をやる経験ができたこと、普段一緒にやらない体育科や情報科の授業を体験できたことがよかったなと思いました。
・模擬授業の際に授業の開始・終了をお知らせするチャイムを使用してくださったため、少し臨場感が高まったので良かった。また、丁寧な説明で、講評も自分の授業を見直すきっかけになって良かった。ゲスト講師も招いてくださったことはとても印象に残り、良い時間だった。
以上の意見をもとに来年度の授業では、以下のように改善するつもりです。
１．学生による模擬授業に関してもう少し具体的で詳細なアドバイスを心掛ける。
２．毎回行っている講評を数値化して学生に提示できるよう工夫します。以上
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
インターネット、オフィスのワードとエクセルの利用できるパソコンを準備してください。
その他の重要事項Others
★必要に応じて自由に判断して記述してください★