理工学部Faculty of Science and Engineering
PHY100XG(物理学 / Physics 100)科学哲学Philosophy of Science
大牟田 透
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | H9268 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 小東館-E201 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
創生科学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
“Science and technology” could change “our views of the world” and the latter could change the former as well. In this course students will study the interaction between them based on the series of lectures led by a science journalist. Major topics referred in the course will be the relationships between science & technology and society, ecology as modern philosophy, bioethics, and sustainability.
The main goal of this course is to acquire the way of thinking about natural science and technology from the viewpoints of human and social sciences.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
*Usual performance score (assignments, class attendance, attitude in class, contribution to class): 40%
*Final report: 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
科学技術は私たちの世界観を変え、私たちの世界観は科学技術に影響を与えます。本授業では科学ジャーナリストが講師となり、この相互作用を考察します。主なテーマは、科学技術と社会との関係、現代思想としてのエコロジー、持続可能性など。受講生が科学技術に対して、人文・社会科学の視点からも問題意識をもち、理系文系の枠組みを超えた思考の習慣を身につけることを最大の目的とします。
到達目標Goal
講師は、具体的な科学技術関連の話題を手がかりに、科学技術の現代史や同時代史と、そこに見てとれる宇宙観、人間観、生命観の変遷を語っていきます。これは、科学技術を人間や社会に結びつけ、さらに自らの人生に即して考えるきっかけとなることをめざすものです。受講生は、事前課題に取り組み、それを踏まえた講義やグループ討論などに主体的に参加することを通じて、こうした思考の基礎を身に付けられます。科学技術を断片的なものではなく、人類の一つの大きな営みとして考えることができるようになり、生涯を通して科学技術とどう向き合い、どう仕事や生活に生かすかを学べます。毎回の課題・リアクションペーパー、グループ討論等によって、科学技術に関して、さらには科学哲学の枠をも超えて自立的で論理的なコミュニケーション能力も獲得することが目標点です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、リアクションペーパーとともに次の授業テーマに即した課題を出し、学習支援システムで期日までの提出を求めます。講師はそのリアクションペーパーと課題回答を踏まえた講義をし、受講生によるグループ討論や発表につなげます。
(できるだけタイムリーな科学技術ニュースをとりあげるため、下記の授業計画には日程や内容の変更がありえます)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1/15[対面/face to face]:イントロダクション1
講師の自己紹介と、授業の進め方、成績評価などに関する概説。受講生に科学や技術をめぐる関心事を発言してもらう予定。
2/15[対面/face to face]:イントロダクション2
新型コロナを題材に、科学技術的な知見、情報の集め方、受け止め方、使い方などに関する基本的な注意点や心構えを学ぶ。
3/15[対面/face to face]:科学とは何か:コミュニケーション作法としての科学
科学を科学たらしめているのは、実は科学の「作法」である。そのことを確認し、科学的態度を身に付ける基礎を築く。
4/15[対面/face to face]:【特別講】ノーベル賞を読み解く(発表日によっては前後の週と入れかえることがある)
科学技術と社会問題とのつながりを、ノーベル賞理系3賞の発表を受けて具体的に考える。
5/15[対面/face to face]:二つの科学報道:「科学を伝える」と「科学で伝える」
科学報道の大きな変化を通して、科学技術と人類・社会との現代的関係を考える。
6/15[対面/face to face]:人類の現在位置(1)ゲノム編集食品が意味すること
ゲノム編集食品が登場した。食の歴史を科学技術の側面から見ると、人類の特異さを象徴的に示している。人類はいま、どんな存在なのかを考える。
7/15[対面/face to face]:人類の現在位置(2)地球温暖化と廃棄物問題
地球温暖化とは何か。解決の糸口はどこにあるのか。科学的な説明を超えて、社会に内包されている問題点を考える。
8/15[対面/face to face]:人類の現在位置(3)戦争のルール化は幻か
米中対立、米ロ対立など大国間の緊張が高まっている。戦争の歴史を科学技術の側面から概観し、現代の大量破壊兵器、サイバー攻撃、AI兵器、軍民共用技術、技術者倫理などについて考える。
9/15[対面/face to face]:私たちの現在位置(1)
家族をめぐる科学
しかし、私たちは万能ではない。家族・生老病死をめぐる科学の現状を見て、個人と科学技術の関係を考える。
10/15[対面/face to face]:私たちの現在位置(2)命を左右する科学
様々な自然災害を始めとするリスクを知り、対処法を考える。
11/15[対面/face to face]:私たちの現在位置(3)情報化社会の光と影
情報化は私たちに何をもたらしているのか。AIは万能か。オープンイノベーションなどの可能性も見据えながら、主体的に生きていくことを考える。
12/15[対面/face to face]:「想定外」はなぜ起きるのか
様々な「想定外」事象の例を挙げ、その正体に迫る。その上で、想定外を減らすためにできること、すべきことを考える。
13/15[対面/face to face]:不確実さとどう付き合うか/総括
第1講~第12講を踏まえて、自然や社会に内包されている不確実さとどのように付き合うかを考える。
14/15[対面/face to face]:人類と地球の「共進化」
生命と地球は「共進化」してきた。人類の持続可能性のカギは、そのことをどれだけ深く自覚し、対処するかにある。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】各授業の最後に示す課題(リアクションペーパーと次回授業への事前準備)に主体的に取り組み、期日までに提出します。その際は参考文献等を明示することが強く推奨されます。また、日頃からメディアを通じて、科学技術関連を含む様々なニュースに触れ、自分なりの感想や見解をまとめる習慣をつけることが期待されます。本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
とくにありません。
思考の素材、思考のヒントという意味では、日々のニュース(新聞、テレビ、雑誌、ネットメディアの記事や映像など)こそが教材です。
参考書References
現時点では、とくにありません。
授業のなかで、触れることがあると思います。
成績評価の方法と基準Grading criteria
原則として平常点(毎回の課題回答、受講態度、授業中の質問・発言など授業への貢献)40%、最終課題(レポートを予定)60%で評価します。出席は絶対ではありませんが、各回の課題提出をもって出席に代えます。各回の課題提出が5回以上欠落している場合、最終課題は評価せず、単位を認定しませんので、注意してください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回のリアクションペーパーを参考に、改善できるものについては速やかに対応します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パワーポイントなどの講義資料は、終了後に学習支援システムにアップします。
課題も学習支援システムに提出してもらいます。
その他の重要事項Others
講師は新聞記者として40年の実務経験を持ち、科学技術や医療・環境分野を中心に幅広く取材してきました。福島第一原発事故をはじめ、多くの大事件や災害でも様々な経験を重ねています。近年は、有識者へのロングインタビューを多く手がけ、多様な問題をより深く考える貴重な機会に恵まれてきました。そうした果実を、分かりやすく、また身近な課題として受講生に手渡すことをめざしたいと考えています。