文学部Faculty of Letters
BSP100BG(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)基礎ゼミⅡ(文・心理)基礎ゼミⅡ(文・心理)
藤田 哲也Tetsuya FUJITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A3740 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐0706 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ILAC100番台0群として履修 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
[Course outline]
In this class, students learn about collecting information, discussing, creating materials, making presentations and listening through group activities. Students prepare for taking classes in the form of so-called "seminars" and "exercises" at university.
[Learning Objectives]
By the end of the course, students should be able to do the following:
1.Students can actively and effectively carry out group activities based on the concept of collaborative learning.
2.Students can collect necessary information from the perspective of the person to whom the information is communicated and appropriately select the information.
3.Students can give notes to make presentation materials that are highly documentary and motivated to read, and can actually create them.
4.Students can explain and practice what is needed to keep listeners listening and make easy-to-understand presentations.
5.Students can understand and evaluate appropriately while listening to the presentations of others.
[Learning activities outside of classroom]
The standard preparation time for this class is 3 hours, and the standard review time is 1 hour.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 40%, group presentation 40%, contribution to group activities 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
秋学期の基礎ゼミIIでは,班活動を主体として,情報収集・討論・資料作成・発表のしかたと聴き方について体験的に学びます。大学でのいわゆる「ゼミ」「演習」形式の授業を受けるための準備をすることが,この授業の目的です。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で以下のようなスキルを身につけていることを,この授業の具体的な到達目標とします。
1.協同学習の考え方に基づいて,積極的・効果的に班活動を行うことができる。
2.情報を伝える相手の視点に立って,必要な情報を集め,それらの情報を適切に取捨選択できる。
3.資料性が高く,かつ,読む気にさせる発表資料にするための注意点を挙げることができ,実際に作成することができる。
4.聞き手が聴く気を保ち,理解しやすい発表をするために必要なことを説明でき,それを実践することができる。
5.他者の発表を聴きながら同時に理解し,適切に評価することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
上記の到達目標を達成するために,受講生自身の主体的な活動が中心の授業となります。「協同学習」の考え方に基づいた,班での協同作業(グループワーク)が多いので,毎回休まずに出席することが重要です。
具体的には,4~6人の班ごとに,「法政大学文学部心理学科に進学しようかどうか迷っている高校生に,“オープンキャンパス”でどのようなことを伝えれば,“法政で学びたい”と思わせることができるか」というテーマで発表(プレゼンテーション)を行うというプロジェクト型学習(PBL)に取り組むことになります。この発表を行うために集める情報が受講生自身に有益となることはもちろんですが,それらの情報・知識を習得することが授業の目的ではなく,発表および発表の準備を通じて,上記の到達目標を達成することが,あくまでも主眼となります。
したがって,この授業では授業に参加することをもっとも重視します。ここでいう参加には,単に教室に足を運ぶだけのことではなくて,十分に予習や復習をした上で授業に出席し,班で決めた作業分担について個人の責任を果たすこと,そして実際に発表をすること,他班の発表に対して積極的に評価をしフィードバックすることを含みます。
なお,発表の機会は「構想発表」と「本発表」の二回あります。それぞれの発表の趣旨(発表に求められていること)は異なりますので,よく理解し,準備をして臨んでください。
課題等の評価には学習支援システムを活用する予定です。また,授業の振り返りで書かれた質問・意見・感想の中からいくつかをピックアップし,授業通信としてまとめて翌週の授業で配布することでフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
この授業の教育目標を理解し,自分なりの目標を明確にする
秋学期授業の概要と目標,班活動の意義と協同学習,授業での具体的なプロジェクト
第2回[対面/face to face]:班の構成と活動方針
秋学期のスケジュールを把握する,班活動を充実させるために積極的に行動する
今後のスケジュール確認,班活動ウォーミングアップ,班の活動方針の話し合い
第3回[対面/face to face]:発表テーマ決定
協同学習による話し合いの技法を実践する,各班での発表テーマを決定する
協同学習の五つの基本原理,班活動のトレーニング,発表テーマについての話し合い
第4回[対面/face to face]:心理学科のカリキュラム
自分の所属する心理学科のカリキュラムを説明できる,卒論に対する具体的イメージを持つ
二年次以降のカリキュラムの概要,二年次の演習I履修について,卒論までの道のりと実際
第5回[対面/face to face]:レジュメの作り方
発表におけるレジュメの役割を説明できる,構想発表に向けて班の意見を集約する
レジュメの作り方に関する班活動,構想発表と本発表について,班活動
第6回[対面/face to face]:発表のしかた
発表においてもっとも気をつけるべきことを説明できる,構想発表に向けて班の意見を整理する
発表のしかたに関する班活動,発表順の決定,発表に向けての班活動
第7回[対面/face to face]:発表準備1
他班の発表に対する「聴き方」の注意点を説明できる,構想発表に向けて班の意見を整理する
構想発表の聴き方(観点別評価とコメント作成),発表に向けての班活動
第8回[対面/face to face]:構想発表1
構想発表を通じて自分たちの構想を見直す,他班の発表に適切な質問やコメントをする
構想発表,観点別評価とコメント作成
第9回[対面/face to face]:構想発表2
構想発表を通じて自分たちの構想を見直す,他班の発表と比較して自分の班の特徴を把握できる
構想発表,観点別評価とコメント作成
第10回[対面/face to face]:ここまでの総括
構想発表を通じて明らかになった問題点・改善点を整理して実行に移せる
発表の仕方と内容の両面から見直し,第三者である高校生の視点から客観的に見直し
第11回[対面/face to face]:発表準備2
本発表に向けて,内容・レジュメ・発表のしかたについての班の方針を明確に挙げることができる
構想発表から気づいた問題点・改善点の再確認と班内での共有
第12回[対面/face to face]:本発表1
発表内容・発表のしかたについて学んだことを適切に表現できる,他班に適切にコメントできる
本発表,観点別評価とコメント作成
第13回[対面/face to face]:本発表2
発表について,他班に評価を積極的にフィードバックし,適切に自己評価できる
本発表,観点別評価とコメント作成
第14回[対面/face to face]:総括
この授業で学んだことを振り返り,自分にとっての意味を説明できる
秋学期授業の到達目標にそった振り返り,春秋学期を通じての基礎ゼミで身につけたことの意識化
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備時間は3時間,復習時間は1時間を標準とします。各回の準備学習の詳細は下記の通りです。効果的に学習を進めるためにも,以前の授業内容の復習も行いましょう。
第1回 班活動で発表するテーマについての構想案を作成する
第2回 次回に班での発表タイトルを暫定的に決めるために,情報を集めたり,原案を作成する
第3回 「班発表中間報告用紙」を班で話し合いながら完成させる
第4回 演習I履修手続きの確認と,教科書第9講の予習
第5回 班ごとに各自が行うべきことを明確にし,個人の責任を果たすことと,教科書第10講の予習
第6回 次回の授業内でレジュメの原案が完成できるように準備
第7回 レジュメの印刷原版を完成させ,指定された日時までに提出する,発表の練習
第8回 既発表班は構想の見直し,未発表班は発表の練習
第9回 本発表に向けて構想の練り直し
第10回 本発表に向けて各班で各自が行うべきことを割り当て,個人の責任を果たす
第11回 レジュメの印刷原版を完成させ,指定された日時までに提出する,発表の練習
第12回 既発表班は構想の見直し,未発表班は発表の練習
第13回 仮にもう一度発表の機会があったとしたら,どこを改善すべきかを整理する
第14回 一年間この授業で学んできたことを,二年次以降の学習目標に活かすための展望を持つ
テキスト(教科書)Textbooks
藤田哲也(編)(2006). 「大学基礎講座 改増版 -充実した大学生活をおくるために-」,北大路書房
参考書References
各回の授業内容に関連したものを,授業内で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(40%)…授業へ出席し積極的に班活動に参加したり,他班の発表に対して適切な評価をすることを評価対象とします。そのため授業終了時の「感想用紙」の記入・提出は必須です。連続3回欠席した者,半期中に通算で5回欠席した者は,それ以後の授業への参加を認めず,E評価(未受験)とします。平常点として,授業一回につき+4点を加算し,上限を40点とします。正当な理由無く欠席すると上限の権利が下がります。この平常点は到達目標の1,5と対応します。
班発表(40%)…構想発表(10%)と本発表(30%)のそれぞれに対して,「発表の内容」,「レジュメ」,「発表のしかた・質疑応答」の観点から評価します。この発表は到達目標の2,3,4,5と対応します。
班活動(20%)…各個人がどれだけ班活動に参加し,貢献できたかについて評価します。具体的には,班活動の成果(班の発表の評価)の1/2に,授業内における班活動への参加率を乗じたものを,各個人の班活動の評価とする予定です。この活動は到達目標の1と対応します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
WクラスとXクラスについて同内容の授業なのでまとめてコメントします:最終回の時間配分で失敗したため,授業内での回答時間を確保できずに回答者がとても少なかったのですが,それでも回答してくれた全員が「履修してよかった」「理解できたか」「授業は工夫されていたか」で5と回答してくれました。肯定的な受け止めをしてくれた人だけが回答してくれたという可能性も否定できませんが,少なくとも回答してくれた全員から満点の評価を受けましたので,2024年度も同様の授業運営を続けたいと思います。今年度の発表成果は例年以上に充実していましたので,みんなの準備にかける時間と労力も相当多かったと思いますが,それを単なる負担を受け止めず,自身の成長につながる形で最後まで取り組んでくれたことが高い満足度につながったのだと思います。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明と班分けを行うので,受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。