文学部Faculty of Letters
PSY200BG（心理学 / Psychology 200）心理学特殊講義ⅡSpecial Lecture on Psychology II
門本 泉Izumi KADOMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A3727 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y401 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 心理学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course aims to have opportunities to think about the reasons, the backgrounds and the impacts of crime and delinquency. In every session will pick up a piece of literature which dealt with deviation, students will individually/in team present the content and their consideration. Group discussion and lecture are followed. Students are expected to read specific work of literature in advance, and to proceed further research individually after the class. Through this course students will explore how we can see human adaptation to life. The grade will be decided by depth of understanding(40％), how was your involvement in the classes(30％), presentation styles and contents(30％), No exam will be executed.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
文学作品を通して、社会からの逸脱が起こる理由、背景、そして逸脱による様々な影響について調べ、生きる人間の適応について知見を深める。
到達目標Goal
１ 非行や犯罪の原因と影響について客観的、科学的に理解するとともに、社会と法との関係を踏まえて、時事問題を分析する視点を持つ。
２ これまで非行や犯罪が、社会でどのように位置づけられ、扱われてきたのかについて説明できる。
３ 非行や犯罪に関与した人の更生、及びその周辺の人々への心理支援の実践と課題について討論できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業の序盤は、講義と中盤以降の個別・グループ発表に備え、学習課題の整理を行います。中盤以降は、毎回、非行・犯罪を扱った文学作品を取り上げ、主題描写から読み取れることを学生が発表し、併せてその上で生まれた「問い」について討論します。ディスカッションを踏まえて、教員が臨床犯罪心理学の視点から解説を行います。発表機会があります。また、毎回リアクションペーパーの課題が出されますので、これを期限内に回答してください。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
自己紹介、授業の狙い、授業の進め方、評価の方法
第2回[対面/face to face]：逸脱とは、犯罪とは
[講義]非行・犯罪の定義と概要、非行・犯罪を扱った小説収集、グループ決め
第3回[対面/face to face]：犯罪理論、心理支援の実際
[講義]各種の犯罪理論、臨床犯罪心理学の紹介
第4回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題①
[発表・討論・教員による解説]テーマ：怒り（シーラッハ「フェーナー氏 Fähner」）
第5回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題②
[発表・討論・教員による解説]テーマ：裁判（シーラッハ「ハリネズミ Der Igel」）
第6回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題③
[発表・討論・教員による解説]テーマ：有責性（シーラッハ「正当防衛 Notwehr」）
第7回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題④
[発表・討論・教員による解説]テーマ：精神障害と医療観察（シーラッハ「緑 Grün 」）
第8回[対面/face to face]：小括（オンラインの可能性あり）
[講義]第4回から第7回までの授業で扱った問題について補足的な解説を行い、後半に扱うテーマについて概観する。
第9回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題⑤
[発表・討論・教員による解説]テーマ：鑑定（シーラッハ「棘Der Dorn」）
第10回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題⑥
[発表・討論・教員による解説]テーマ：絶望と更生（シーラッハ「エチオピアの男 Der Äthiopier」）
第11回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題⑦
[発表・討論・教員による解説]テーマ：安全基地（貴志祐介「青の炎」）
第12回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題⑧
[発表・討論・教員による解説]テーマ：加害者家族（東野圭吾「手紙」）
第13回[対面/face to face]：文学作品にあらわれる犯罪心理学的主題⑨
[発表・討論・教員による解説]テーマ：自由（学生・教員による選出書）
第14回[対面/face to face]：授業の総括、全体討論
[討論]授業で扱った作品の振り返りと、臨床犯罪心理学的な学びをどのように社会での活躍に生かせるか。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習：取り上げる作品、テーマ、関連する事象について予め調べて授業に臨むことが期待されます（100分、自身が発表者となる回（１人につき１回）では、全編を読んでまとめることになりますので、学習時間はさらに増えます）。
事後学習：リアクションペーパーに取り組み、併せて授業で扱った内容をさらに理解するため、発展的に資料収集を行ってください。（100分）
テキスト（教科書）Textbooks
テキスト指定はしませんが、第10回授業までは、フォン・シーラッハ「犯罪」（創元推理文庫）の短編を取り上げます（法政大学図書館に所蔵あり）。その他の小説も、基本的に法政大学図書館にあるものを選びます。
参考書References
授業で取り上げる文学作品、書籍については、授業内で紹介していきますが、以下のものは必要に応じて参照すると授業の理解度が深まるはずです。
・川畑直人, 大島 剛（監修） 2020 司法・犯罪心理学 ミネルヴァ書房
・野島一彦（監修） 2023 第19巻 司法・犯罪心理学第２版（公認心理師の基礎と実践） 遠見書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の理解度（40％）、授業への関与度（30％）、各自の発表（30％、１人につき１回）。毎回が小テストと同等の課題となるので、期末試験は行いません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今年度から、本講座を担当します。回を重ねる中で、学生からの有益なフィードバックについては適宜取り入れながら進めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業では、原則としてパワーポイントを用いた説明・発表を行います。資料はオンラインで配信します。
その他の重要事項Others
（１）犯罪（凶悪犯罪を含む）に関する具体的な内容、資料などを使用する可能性があります。各自の進路や適性（加害・被害に触れる耐性を含む）を十分考慮して、受講するか否かを決定してください。
（２）学生が能動的、積極的に関与することが必要な授業構成です。各自の学修達成度に加え、授業への参画度も勘案して評価します。
（３）文学を題材にしますが、教員からのインプットは、実務経験を踏まえた現代日本の実際の犯罪心理学に関する内容となります。ファンタジーよりも現実に関心のある学生は是非履修してください。
（４）発表単位となるグループ構成は、履修者の数に合わせて決定します。