文学部Faculty of Letters
PSY100BG(心理学 / Psychology 100)脳の科学Brain Science
高橋 敏治Toshiharu TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A3619 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S307 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
(Course outline) From the neurotransmitter to the higher brain function, we will learn basic matters of brain science which is the foundation of psychology.
(Learning Objectives) To be able to explain the importance of the role of the brain in the relation of each class to health and clinical practice.
(Learning activities outside of classroom) It takes 2 hours to prepare and 2 hours to review for each lesson.
(Grading Criteria / Policy) Final examination 50% in clear contribution 50% including achievement test.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
神経伝達物質から脳の高次脳機能まで,心理学の基礎となる脳の科学の基本的事項を学びます。精神生理学や精神薬理学など精神科臨床に関係する医師としての経験を活かし,心理学を学ぶ学生が知っておくべき脳科学の基礎知識や,認知科学の最新のトピックスを取り上げます。
到達目標Goal
健康や障害との関わりの中で,脳の役割の重要性を説明できるようにします。心,身体,自律神経,脳の各部位がそれぞれどのように結びつき,どのように反応するのかを概略し,説明できるようにします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
心理学を学ぶ上で最低限必要な脳の各部位の解剖,脳の生理的な働き,神経細胞の機能,脳内の伝達物質などを学びます。心の働きと脳の基本的な関係を学習します。毎回の授業では,初めて触れる概念や用語等が多くあります。前回の内容の振り返り,前回の知識のミニテスト,新規の内容というようになるべく無理のない授業進行で進めます。授業内で行った試験,課題の模範解答や主な質疑応答は授業内でできる限り紹介し,解説も行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
脳の研究の歴史,授業の形式の説明
第2回[対面/face to face]:大脳皮質1
前頭葉,頭頂葉の部位や機能
第3回[対面/face to face]:大脳皮質2
後頭葉,側頭葉の部位や機能
第4回[対面/face to face]:脳幹部1
間脳,橋の部位や機能
第5回[対面/face to face]:脳幹部2
中脳,延髄の部位や機能
第6回[対面/face to face]:小脳、運動系
小脳や運動経路(錐体路と錐体外路)の部位機能
第7回[対面/face to face]:大脳辺縁系1
本能・感情の生まれる場所
第8回[対面/face to face]:大脳辺縁系2
記憶のメカニズム
第9回[対面/face to face]:神経ニューロン1
ニューロン細胞の機能,構成
第10回[対面/face to face]:神経伝達物質1
神経伝達物質の種類
第11回[対面/face to face]:神経伝達物質2
気分障害,ストレス障害,統合失調症と神経伝達物質の関係
第12回[対面/face to face]:脳科学のトピックス1
男性と女性の脳の分化の仕組み,ミラーニューロンやデフォルトネットワークの問題を解説する
第13回[対面/face to face]:総合的な知識の復習
達成度テストの総合的な復習・まとめ
第14回[対面/face to face]:総合的な達成度テストの振り返り,脳科学のトピックス2
総合的な達成度テストのまとめの解説,グリンパテックシステムとアルツハイマー型認知症との関係、睡眠との関係を解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は, 各2時間合計4時間を設定しています。
第1回~12回 達成度テストで成果を確認するので復習してください。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は用いません。授業内に適宜プリントを配布します。
参考書References
リタ・カーター(著) 養老孟司 (監修)(2022)ブレインブック(原書第3版) みえる脳 南江堂
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回授業に関係する10分程度の達成度テストを行い,復習します.また期末に試験を行い,評価は達成度テストの実施提出・レポート課題・出席を含む平常点(50%)と期末試験(50%)で行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
84人の受講者のうち40名から回答者を頂きました。授業の工夫では4-5の段階が,87.5%の評価でした。自由記述では,「授業動画が後から見れるため,聞き逃したところを確認できてよかった。」「普段勉強する分野ではなかったため,新しい知識を学ぶことができ,楽しかった。」,「自分の認知機能について詳しくなることが出来,自分の視野が変わりました。」「先生が実際に生徒を指定して実験などを簡単に実践してくれるので面白かった。」などのコメントの一方で,「もう少しレジュメ・プリントを見やすくして欲しいです。」「複雑で内容が深いので,もう少しゆっくりでも良かったと思います。」などのコメントも寄せられました。この点については,できる限り見やすい図表に入れ替えようと思います。脳については高校の生物学を学んでいても,専門用語が多く,知識内容も多く難かったかもしれません。少しでも復習などに役立つように達成度テスト、Hoppiiへの録画の掲載などを行っています。その点についても、「授業動画が後から見れるため,聞き逃したところを確認できてよかった。」「毎回の課題に助けられた。」といった感想を寄せてくれました。皆さんからの貴重な意見を踏まえ,少しでも改善しようと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノートPCを使用して,パワーポイントを使用します.学習支援システムを利用して,授業内配布のプリントや資料を掲載します。また,学習支援システムの「お知らせ」を使用します。普段使用しているメイルを学習支援システムに登録しておいて下さい。
その他の重要事項Others
【重要】授業のルールや注意点などを説明するため,初回の授業には必ず出席して下さい。実施の順序については変更することがあるため,学習支援システムや授業の中で案内しますので,注意してください。
【オフィスアワー】火曜日の昼休みにBT1109研究室で開催します。メイルtoshiha@hosei.ac.jpで事前に予約してください。
担当教員は,厚生労働省精神保健指定医,日本精神学会精神科専門医および日本睡眠学会専門医として,30年以上精神科の臨床に携わって実務面の仕事をしています。この経験を生かし,脳と心理との関わりについて講義をします。