文学部Faculty of Letters
GEO300BF（地理学 / Geography 300）自然地理学特講（４）Advanced Lecture on Physical Geography (4)（ecology）
近藤 博史Hirofumi KONDO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A3488 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 地理学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
【Course outline】
On Earth, it is believed that there are a vast number of species, ranging from several million to tens of millions, including many unidentified organisms within this count.These organisms exert influence on the environment at various scales, and the environment impacts to the organisms. Ecology, as a discipline, strives to comprehend the holistic interconnection between organisms and the environment within the natural realm. It spans a spectrum of fields, encompassing both foundational and applied dimensions.
【Learning Objectives】
This class aims to help students grasp the basics and key concepts of ecology, with the goal of developing the necessary knowledge and analytical skills to explain natural phenomena and address various ecological challenges in real-world environments.
【Grading Criteria /Policy】
The final exam accounts for 50% of the total score, while the remaining 50% is assigned to short report assignments.
Short reports: students are expected to address candid questions presented by the instructor related to the class content. Students are obligated to submit their short reports by the following lecture.
【Learning activities outside of classroom】
Students are encouraged to conduct brief research on keywords relevant to the day's class topic in advance. The standard time allocated for preparation and review in this class is two hours.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
地球上では未知な生物を含めて数百万～数千万種もの生物が存在すると言われている．それら生物は様々なスケールで環境に影響を与え，また環境は生物に影響を与えている．生態学とは，生物と環境が関係する自然全体を理解する学問であり，基礎的なものから応用的なものまで様々な分野から構成されている．この授業では，生態学の基礎知識と概念を身につけ，実際に自然環境で起こっている現象の解明や諸問題を解決する為の知識と思考力を養う．
到達目標Goal
生態学の基本的理論を理解することができる．
様々な地域やスケールにおける生態系の仕組みを理解することができる．
世界の様々な場所で起こっている環境諸問題の背景を理解することができる．
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義期間の前半において，生態学を学ぶ上で重要な考え方や基本的理論を解説する．後半では，身近で起こっている現象や世界レベルでの事例について，最新の研究成果を取り上げつつ，生態学的に解説していく．
毎回の授業では，プリントを配布し，スライドを用いて講義を行う。必要に応じて学生に意見を求め，ディスカッションを行う.
授業の終わりには，毎回の授業に関連したテーマで簡単な課題を出題し，次回の授業時に提出してもらう．
今まで生態学（生物学含む）に関する学問に触れたことがなかったり，数式や専門用語などを覚えるのが苦手だったりする学生でも興味を持ってもらえるように授業を行う．
自然地理学的，および人文地理学的背景を取り上げつつ，それらと生態系との関わりなど，地理学の分野で学んできたことを活かせるような授業を行う．
授業に関する質問・相談などがある学生については，毎回の課題内に質問とコメント欄を設けるので，そこに適宜記入し提出すること．提出された内容については，次回授業までに全て回答し、学生に返却する．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
生態学とはどういう学問か
生態学の分野について，生態系の概念，生物圏
第2回[対面/face to face]：生物多様性とは
種の分布，生態系の多様性，種多様性，遺伝的多様性，生物多様性の評価
第3回[対面/face to face]：生物の進化について
突然変異と自然選択，性比の決定，個体群の遺伝的構成の維持と変化
第4回[対面/face to face]：生物の生活史と繁殖戦略
生物の生活史，繁殖戦略，r-K戦略，生存曲線，生物密度と分布，環境収容力
第5回[対面/face to face]：生物間相互作用
生物間の相互作用，エネルギーや栄養の循環，ニッチ，競争，共存，生態系機能
第6回[対面/face to face]：森林の生態学
森林の遷移・更新，自然攪乱と人為攪乱，樹木の共存，種子散布など
第7回[対面/face to face]：身近な自然の生態学
田んぼ，ため池，草原，雑木林の生態系について
第8回[対面/face to face]：都市域の生態学
都市の空間構成，都市化と環境負荷，環境との共生，生態系サービス，コケの生態など
第9回[対面/face to face]：島の生態学
生物の種数平衡，移入，定着，絶滅，固有種
第10回[対面/face to face]：外来種について
外来種の問題、外来種の分布拡大、国内外来種など
第11回[対面/face to face]：海の生態学
海洋の微生物・プランクトン・海藻・魚類・海洋哺乳類などの分布・行動・進化，有機物生産，物質循環
第12回[対面/face to face]：生態系の保全について
生態系サービスの保全，持続的利用，レジリエンス，環境問題
第13回[対面/face to face]：生態系の管理について
森林再生，移入種駆除，生態系の復元，生態系管理と生態系サービス
第14回[対面/face to face]：まとめ
総括，重要ポイントの確認
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に当日の授業のテーマに関する内容・キーワードについて簡単に調べておくことを推奨します.
普段の毎日の生活の中でも生態学的な事例はたくさん起こっています.
授業の内容に関する生態学的な事例を見つけたらメモなどをしておくとレポートやディスカッションなどに役立ちます.
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
使用しない．ただし，毎回の授業で必要な資料を配布します．
参考書References
参考書は授業中に随時紹介しますが，入門としては以下の参考書が良いでしょう．
1. 生態学入門, 日本生態学会編, 東京化学同人
2. アメリカ版大学生物学の教科書第5巻生態学, デイヴィッド・サダヴァ他著, ブルーバックス
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験（50％）と小レポート課題の合計点（50％）で成績評価を行います．
小レポート：授業中にその回の内容に関わる簡単なテーマを出題し,次回までに提出するという方法で行います．
また，授業中の質疑応答や発言などは随時記録します.
授業参加度として平常点（＋α）などに反映されます.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義後のディスカッション・個別対応について
受講学生から質疑応答の時間を増やしてほしいという意見が多かったので、できるだけ講義中や講義後に時間を設けるようにします。また、個別対応もできる範囲で受け付けます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必要があれば授業中に指示します．
その他の重要事項Others
オフィスアワー：毎回の授業終了後の教室，もしくはメールで随時対応します．
授業に関する質問や要望のある学生は，小レポートに記入してもよい．