文学部Faculty of Letters
GEO300BF（地理学 / Geography 300）自然地理学特講（２）Advanced Lecture on Physical Geography (2)
鈴木 秀和Hidekazu SUZUKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A3452 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 地理学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course is a part of the field of natural geography related to hydrology (especially groundwater and hot springs). The first half of this class will focus on tracer hydrology, a method of studying the movement and origin of groundwater using water temperature, water quality, isotopes, and other indicators, while the second half will cover topics related to hot springs in Japan and related issues. Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content. Grading will be decided based on mid-term and term-end examination (70%), and assignments and reports (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
自然地理学の中でも、水文学（とくに地下水と温泉）に関する分野の授業を行う。水文学の研究分野は多岐にわたるが、この授業では、前半に水温・水質・同位体などを指標に地下水の動きや起源を調べる方法（トレーサー水文学）、後半に日本の温泉とそれにまつわる諸問題について取り上げる。
到達目標Goal
前半は、水文学の基本概念である水循環過程について把握する術（水文トレーサー）について学ぶことで、自然界における水のあり方や動きについて理解を深めることができる。後半では，温泉水を地球における水循環システムの一部として捉えるとともに、温泉の定義、成因や多くの人が興味をもつ効能などに関する知識の習得できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
図表や写真を多用するため、PowerPoint を用いて講義を行なう。ほぼ毎回資料を配付するとともに，授業の最後には復習問題に取り組んでもらう予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンスおよび自然界における水の動き
地球上の水とその循環，地下水，温泉水.
第2回[対面/face to face]：トレーサー水文学－その概要と基礎－
水文トレーサー，トレーサーを用いた水の挙動解析，水質の表示法.
第3回[対面/face to face]：水質の形成と進化について
溶解，酸化，酸加水分解，吸着およびイオン交換反応，混合.
第4回[対面/face to face]：地下水温について
地中増温率，地中の温度分布と地下水流動，気候学的な地下水温の推定，湧水温の形成機構.
第5回[対面/face to face]：水文学における同位体の利用
放射性同位体，安定同位体，地下水の年代，同位体効果，地下水流動系.
第6回[対面/face to face]：マルチトレーサー法による地下水流動解析/小テスト
湧水の水質，水温，同位体を用いた火山体の地下水流動系.
第1～6回の振り返り（小テスト）.
第7回[対面/face to face]：温泉とは
温泉とその定義，温泉法と鉱泉分析法指針，温泉定義のポイント.
第8回[対面/face to face]：温泉の分類
泉質の決め方，温泉分析書とその見方，療養泉の分類と特徴.
第9回[対面/face to face]：温泉水の起源と特徴
温泉水の起源，同位体比からみた日本の温泉水，温泉水の分類とその特徴，有馬型温泉.
第10回[対面/face to face]：火山性温泉と非火山性温泉
温泉生成のしくみ，火山性・非火山性温泉，温泉水中の可燃性天然ガス.
第11回[対面/face to face]：日本の温泉の分布と地域特性
泉温，泉質，温泉の利用状況.
第12回[対面/face to face]：温泉の維持・管理と利用
スケールの形成と除去，温泉の集中管理システム，衛生と安全対策，温泉水・含有成分・熱の利用.
第13回[対面/face to face]：温泉と地熱発電
日本のエネルギー政策と地熱発電，温泉バイナリー発電，将来的な地熱エネルギー資源
第14回[対面/face to face]：温泉療法と効能について/小テスト
入浴による効果，温泉療法，禁忌症，適応症.
第7～14回の振り返り（小テスト）.
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各 2 時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しない。
参考書References
杉田倫明・田中 正 編著 『水文科学』，共立出版，ISBN:978-4-320-04704-4．
高村弘毅 編 『地下水と水循環の科学』，古今書院，ISBN:978-4-7722-5255-3．
大山正雄・大矢雅彦 著 『大学テキスト 自然地理学 下巻』，古今書院，ISBN:978-4-7722-5091-7．
佐々木信行 著 『温泉の科学』，SBクリエイティブ，ISBN:978-4-7973-4426-4．
日本温泉科学会 編 『温泉学入門』，コロナ社，ISBN:978-4-339-07701-8．
阿岸祐幸 著 『温泉と健康』，岩波新書，ISBN:978-4-00-431173-7．
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業内小テスト2回（70%）と平常点（30%）で評価を行う。
平常点については，復習問題の解答内容と出席状況により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
定規などが必要となる時があると思うが，その際は授業中に指示をする予定である。