文学部Faculty of Letters
BIO900BF(その他の総合生物・生物学 / Biology 900)生物学概論ⅡIntroduction to BiologyⅡ
植木 紀子Noriko UEKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A3519 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S303 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 地理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to provide students with basic biological concepts of macro-level biological subject such as developmental biology, ecology, evolution, biodiversity, medical biology and bioinformatics.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to in-class contribution (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
秋学期の「生物学概論II」では、多細胞生物が成り立つ原理や、進化、生態、生物多様性といったマクロレベルの生命現象を学びます。また、創薬、微生物の利用、情報生命科学など、私たちの生活に関わる応用的な内容も取り上げていきます。
到達目標Goal
生物学はさまざまな視点から生命を理解する学問であると言えます。分子、細胞、個体、個体群、生態系といったさまざまなレベルから、また、多様性と時間軸という観点から、幅広く生物学を俯瞰する能力を身につけることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書を用い、ゼミ対話形式で行います。対面授業を基本としますが、状況に応じてZoomを用いたリアルタイムオンライン方式にする可能性もあります。具体的な授業参加方法については、学習支援システムの「お知らせ」欄をご覧ください。
テーマによっては実際の生物や実験装置などを見ていただくこともあります。
毎回、簡単な演習問題を提示しますので、次の回までに教科書を参照しながら解くようにしてください。授業内でその解説を行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:細胞内シグナル伝達系
細胞は、細胞表面の受容体と呼ばれるタンパク質でシグナル分子を受け取ります。それをきっかけにして細胞内のタンパク質がさまざまに変化し、情報が伝えられます。ここではそのしくみを、ヒトの細胞を例に解説します。
第2回[対面/face to face]:神経系の機能と生体恒常性
ヒトの脳は約1,000億個の神経細胞からできています。神経細胞は、イオンの移動によって細胞膜の電位を変化させることで非常に速い情報伝達を行うことを可能にしています。その巧みな機構と恒常性への寄与を概説します。
第3回[対面/face to face]:細胞周期
太古の昔から、一個の親細胞が分裂して二個の娘細胞になるというサイクルが繰り返されて今の生物世界があります。このサイクルが進むしくみと、それが間違いなく正確に進むために何重にも制御されている機構を学びます。
第4回[対面/face to face]:動物の発生
動物の体は、たった一個の受精卵が分裂を繰り返し、細胞が特殊化し、正しい場所と形に配置されて機能するようになることで作り出されます。この複雑な構造と機能を持つ動物の体が自律的に作られるしくみを解説します。
第5回[対面/face to face]:植物の発生
植物は、太陽光という無限のエネルギー源を利用し、動物とはまったく異なる戦略をとって地球上に繁栄しています。種子植物の基本構造と形づくりを学び、個体として理に適った営みを実現していることを理解していきます。
第6回[対面/face to face]:遺伝子発現の制御
生物は、持っている多くの遺伝子全てを常に利用しているわけではなく、環境や時期に応じて適した遺伝子が発現したり、不向きな遺伝子の発現が抑制されたりしています。この調節を引き起こす分子メカニズムを概説します。
第7回[対面/face to face]:ゲノムと進化
生物の持つ遺伝情報全体の一セットをゲノムと言います。ゲノム情報の解読技術の向上は、分類学や進化学の分野に対し、大きなインパクトを与えてきました。ここではその歴史と方法を学び、生命科学の今後について考えます。
第8回[対面/face to face]:生物群集と生物多様性
生物はそれぞれ独立して生きているわけではなく、他の多くの生物と相互に関係しながら生きています。生物多様性とは具体的にどのようなものか、それが生態系の保全にとってどのように重要になるのかについて解説します。
第9回[対面/face to face]:感染と免疫
免疫学の発展の歴史はヒトと感染症との戦いの歴史でもあります。ここでは、ペニシリンの発見から始まる20世紀の医学生物学における重要な発見を紹介します。さらに、免疫とその応答の基本的なしくみについて解説します。
第10回[対面/face to face]:がん
近年、がんにおけるさまざまな異常が、遺伝子、タンパク質、細胞、個体レベルで明らかになっています。がんの原因や進展にいたる経緯、がん遺伝子とがん抑制遺伝子について学び、がん治療の発展についても見ていきます。
第11回[対面/face to face]:創薬と生命科学
人間は何千年も前から動植物の抽出物などを薬として利用してきました。一方、化学合成による薬の開発が始まったのは1890年代という比較的最近のことです。創薬の歴史を紹介し候補薬の選別や創出までの過程を解説します。
第12回[対面/face to face]:生活・環境と微生物
微生物には、人間の役に立つものや逆に害をなすもの、ほぼヒトとは関与しない微生物もあり、多様な生物世界を形成しています。微生物と人との関わり、微生物の多様性のとらえ方、微生物学の現状と課題について学びます。
第13回[対面/face to face]:生物の情報科学
膨大なデータが蓄積する現代の生命科学にとって、情報科学はその基盤とも言えます。DNA配列やタンパク質のアミノ酸配列がデータベース化された1980年代に始まる生物情報科学の進展と、その基本的な考え方を解説します。
第14回[対面/face to face]:脳
脳は環境から入力された情報を処理・統合し、出力するための情報処理装置とみなすことができます。一方、 我々ヒトの「意識」と脳の関係は未だ深い謎に包まれています。これまでの知見と方法論、脳研究の現状を学びます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、次週までの課題(演習問題)を提示します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『理系総合のための生命科学 第5版〜分子・細胞・個体から知る“生命"のしくみ 』
東京大学生命科学教科書編集委員会/編
羊土社 定価3,800円+税
第4版でも可。
参考書References
参考書は必要に応じて授業内で提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(100%)により評価します。止むを得ず欠席する場合は必ず事前に連絡してください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
途中に休憩を入れたり、参考動画やスライドを用いたりしたことがメリハリがあって良かったという意見をもらっていますので、このようなスタイルを続けていきます。
その他の重要事項Others
この科目は教職科目です。教職課程をとっていないと受講できませんのでご注意ください。