経済学部Faculty of Economics
HIS100CA（史学 / History 100）世界史ＢWorld History B
松尾 有里子Yuriko MATSUO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | K5262 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 102 |
| 配当年次Grade | 1 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 総合教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 総合教育科目 |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
Course outline:
This course aims to help students learn how to grasp world history from new perspectives.
Learning objectives:
The goal of this course is to reconsider world history from new perspectives.
In the fall semester, we will attempt to approach world history from a micro perspective through diachronic readings of specific regions, states, and societies. Focusing on the Ottoman Empire (1299-1922), which ruled the Middle East, North Africa, and the Balkans for approximately 600 years, we will examine the development and transformation of states and societies from the early modern period to the modern period, and place them in the context of world history by comparing them with European modernity.
Learning activities outside of the classroom:
It is desirable to read the world history textbook used in high school in advance.
Grading Criteria /Policy:
Assignment (quiz): 20%
Term paper:80%
Grades will be evaluated based on the submission status of assignments (quizzes) that are required to be submitted after each lecture and term paper at the end of the semester.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
授業の概要：
表層的な「世界史」の理解から脱し、歴史上の事象を多角的なアプローチから考察する「教養としての世界史」を学ぶ
授業の目的：
春学期の「世界史A」で学んだグローバルでマクロな歴史的視野を活かし、秋学期では具体的な地域、国家、社会を通時的に読み解くことでミクロな視野から世界史へのアプローチを試みる。中東、北アフリカ、バルカンを約600年支配したオスマン帝国(1299-1922)にスポットを当て、近世〜近代、現代の国家・社会の発展と変容を考察し、ヨーロッパ近代との比較を行いながら、世界史の中に位置付ける。初回で講義の進め方、理解のポイントを説明するので「世界史A」を履修していない者でも受講可能。
到達目標Goal
1. オスマン帝国の多民族共生のしくみと実態を学びながら、近代〜現代ヨーロッパ、アフリカ、中東におけるナショナリズムの台頭や民族紛争の歴史的背景を考え、自分の言葉で説明することができる。
2. 西欧中心主義的歴史観の問題点を理解し、現在の国際情勢について自身の意見を述べることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は対面での開講となる。
各回の講義のレジュメは学習支援システムにアップロードする予定である。受講者は各自ダウンロードし講義に備えること。
講義ではリアクションペーパーと小テストを交互に課すので、受講者は講義後、学習支援システムから必ず提出すること。
講義内容に関する質問は授業後に受け付ける。これに対して次回の講義で教員より解説・補足説明等を行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
世界史の中のオスマン帝国
中東・バルカン地域の前近代史とオスマン帝国
オスマン帝国史を理解するための視点
第2回[対面/face to face]：オスマン「帝国」の誕生
皇帝たちの時代
コンスタンティノープルの征服とイスタンブル
第3回[対面/face to face]：イスタンブルの繁栄
（１）
異教徒との共存
第4回[対面/face to face]：イスタンブルの繁栄
（２）
街区の形成と宗教寄進（モスク建設）
オスマン的イスラーム都市の完成
第5回[対面/face to face]：壮麗王スレイマンの時代（１）
軍人エリートの出現とウィーン包囲
第6回[対面/face to face]：壮麗王スレイマンの時代（２）
イスラーム知識人（ウラマー）の世界
第7回[対面/face to face]：壮麗王スレイマンの時代（３）
ハレム（後宮）の女性たちと「女人の統治」
第8回[対面/face to face]：コーヒーとコーヒーハウス
コーヒー、菓子、ワイン等の嗜好品から見たイスタンブル社会文化史
ヨーロッパへの影響
第9回[対面/face to face]：オスマン近世社会への眼差し
衰退か変容か。軍事国家から財政国家への転換
第10回[対面/face to face]：オスマン帝国とヨーロッパ
ヨーロッパにおけるトルコ趣味の流行とオスマン外交
第11回[対面/face to face]：近代帝国への道（１）
東方問題と近代化改革
第12回[対面/face to face]：近代帝国への道（２）
ジャーナリズムの発展と女性の社会進出
第13回[対面/face to face]：近代帝国への道（３）
アジアへの眼差し
エルトゥールル号の日本への派遣を中心に
第14回[対面/face to face]：オスマン帝国からトルコ共和国へ
青年トルコ革命と世界大戦
現代トルコとウクライナ情勢
授業の総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義のレジュメを常に復習をしておくこと。講義内で出てきた地域、都市、制度、固有名詞などについても基礎的な知識を確認しておくこと。本授業の準備学習・復習時間は、各1時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しない。
毎回の授業は配布するレジュメにそって進める
参考書References
新井政美『トルコ近現代史』みすず書房、2001年。
小笠原弘幸『オスマン帝国』中央公論新社、2018年。
林佳世子『オスマン帝国500年の平和』講談社、2008年。
他の参考書は授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパーと小テスト提出（平常点）：20%学期末レポート提出：80％
毎回の講義後に提出を課しているリアクションペーパーとテストの提出状況と学期末レポートの内容を総合し、成績評価をします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生から寄せられた講義への感想、提案を講義に反映させる。