経済学部Faculty of Economics
ECN300CA（経済学 / Economics 300）日本経済史ＡJapanese Economic History A
萬代 悠
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | K6225 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 205 |
| 配当年次Grade | 3 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリーCategory |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
授業の概要（Course outline）
This course introduces cover the early modern period through the opening of the country, and will introduce students to the market and social structure.
到達目標（Learning Objectives）
The goals of this course are to cultivate the groundwork for us to make better choices about institutions and markets.
授業時間外の学習（Learning activities outside of classroom）
Before class, students should prepare for the class using reference books (about 2 hours of work). After class, review the class content and deepen understanding from the references presented in class (about 2 hours of work).
成績評価の方法と基準（Grading Criteria /Policy）
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Short reports: 30%, Mid-term examination :20%, Term-end examination: 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業（日本経済史Ａ）では、日本の経済社会化が進展した16世紀末から、日本が明治維新を迎える直前の19世紀中頃までを対象とし、市場経済の発展に強く影響を与えた制度に着目しながら、各時代を特徴づけた政策・市場・社会構造を解説する（日本経済史Ｂでは明治維新後を扱う）。本授業の目的は、日本の経済発展の歴史を「用語」の羅列として理解するのではなく、日本の経済が発展した「要因」を制度・技術・担い手などの諸側面から理解することにある。
到達目標Goal
過去の人びとが現代の私たちよりも合理的でなかったなどという先入観を捨て、それぞれの時代の制度（法や規則、慣習）に制約を受けながら、市場と向き合った人びとの試行錯誤の歴史を学ぶ。決められた制度のなかでどのような行動選択が経済成長にとって合理的であったか、あるいは、より経済を発展させるにはどのような制度の設計が必要であったかを考え、私たちが制度と市場に対してよりよい選択をするための素地を養う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP8」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
偶数回は講義方式、初回を除く奇数回は受講生からの質問やコメントをふまえた解説・応答・協働授業方式でおこなう。偶数回のあと72時間以内に課題に応じた質問やコメントを提出し、それへの解説・応答授業である奇数回の授業中には理解度テストをおこなう。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：授業ガイダンス
経済史を語るにあたって、なぜ制度に着目するのかを解説する。
第2回[対面/face to face]：外延的経済成長の時代：17世紀の人口増加と新田開発
17世紀を中心として、豊臣政権と江戸幕府が推進した所有権の保護、および新田の拡大と社会資本の整備を説明し、なぜ17世紀に人口が大きく増大したかを説明する。
第3回[対面/face to face]：解説・応答授業
第2回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第4回[対面/face to face]：綱吉と吉宗の時代：江戸幕府の法と改革（１）
17世紀末から18世紀中頃を中心として、江戸幕府が講じた貨幣改鋳や年貢増徴、特定の債権保護を説明し、これらの政策が市場経済に与えた影響を説明する。
第5回[対面/face to face]：解説・応答授業
第4回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第6回[対面/face to face]：内的成長の時代：18世紀の「勤勉革命」
18世紀を中心として、畿内からはじまった農業技術の進歩と労働節約の追求を説明し、なぜ18世紀に農業生産性が高まったのかを説明する。
第7回[対面/face to face]：解説・応答授業
第6回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第8回[対面/face to face]：田沼意次と松平定信の時代：江戸幕府の法と改革（２）
18世紀中頃から18世紀末を中心として、江戸幕府が講じた税収改革や新貨幣の鋳造、特定の財産権保護、備荒貯蓄を説明し、これらの政策が市場経済に与えた影響を説明する。
第9回[対面/face to face]：解説・応答授業
第8回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第10回[対面/face to face]：領主金融と投資の時代：19世紀前半のインフレ的経済成長
9世紀前半を中心として、江戸幕府の公金貸付、あるいは諸藩や二宮尊徳、豪農・豪商らが講じた資金運用を説明し、なぜ19世紀前半に金融取引が拡大したかを説明する。
第11回[対面/face to face]：解説・応答授業
第10回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第12回[対面/face to face]：開国前夜の時代：江戸幕府の法と改革（３）
19世紀中頃を中心として、江戸幕府が講じた物価統制や株仲間解散令、株仲間再興令を説明し、これらの政策が市場経済に与えた影響を説明する。
第13回[対面/face to face]：解説・応答授業
第12回授業の質問やコメントをふまえて解説・応答し、意見交換をする。
第14回[対面/face to face]：まとめ
授業全体を振り返る。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業の前には、参考書を用いて予習する（作業2時間程度）。授業のあとには、授業の内容を復習したり、授業で提示した参考文献から理解を深める（作業2時間程度）。
テキスト（教科書）Textbooks
なし。
参考書References
アブナー・グライフ、岡崎哲二・神取道宏監訳（2021）『比較歴史制度分析 上下（ちくま学芸文庫版）』筑摩書房。
沢井実・谷本雅之（2015）『日本経済史 近世から現代まで』有斐閣。
中西聡編（2023）『日本経済の歴史 列島経済史入門 第2版』名古屋大学出版会。
深尾京司・中村尚史・中林真幸編（2017）『岩波講座日本経済の歴史 第1巻 中世 11世紀から16世紀後半』岩波書店。
深尾京司・中村尚史・中林真幸編（2017）『岩波講座日本経済の歴史 第2巻 近世 16世紀末から19世紀前半』岩波書店。
成績評価の方法と基準Grading criteria
偶数回の授業のあとに提出する質問・コメント（30％）
初回を除く奇数回の授業でおこなう理解度テスト（20％）
最終試験（50％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし。
その他の重要事項Others
原則、対面形式でおこなうが、仮に受講生が教室収容人数を超えた場合には、ハイブリッド形式でおこなうことを検討する。