経済学部Faculty of Economics
ECN100CA(経済学 / Economics 100)経済史BEconomic History B
杉浦 未樹Miki SUGIURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | K6622 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | オンライン/online |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
The objective of this course is to understand the long-term historical development of industrialization. The course focuses on the textile industry and outlines the key moments of its development from the ancient period to the 20th century, with a global perspective. There are no learning activities outside the classroom. Assessment will be by tests after each lesson and a final exam/report.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では経済発展の歴史をみるうえで、古くから経済活動の根幹にあった糸布衣の生産と取引と使用に注目する。古代から現代までに繊維品がどのように変化し、その産業がどのように経済や社会とかかわり、世界的な地域分業がどのように進行したかを通して、経済の仕組みの発展を理解する。原料である綿花から糸、織物、衣服、古着、ぼろまでの、生産・流通・消費・再利用を視点にいれて、経済全体を考察していく。
到達目標Goal
具体的な産業の展開のなかに、経済史・経済学の重要な概念を位置付けられるようにする
特定のモノとそれを生み出した産業に注目することで、歴史的展開を具体的に理解することを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科・現代ビジネス学科は「DP2」「DP9」に関連。国際経済学科は「DP2」「DP8」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、講義テキストをHOPPIIにアップする。指定された講義時間にオンラインレクチャーを行い、講義テキストにもとづいて解説を行う。講義ごとに理解テストを行う。オンラインレクチャーではそれを答えるための補佐も行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:経済史における繊維品と繊維産業の位置
繊維製品とはなにかを定義し、経済史における繊維の位置、産業史・経営史・企業史との区分、繊維産業を分析するうえでのキーワードを提示する。
2[オンライン/online]:古代における繊維品の開発―西アジアとインド
古代西アジアとインド毛絹麻を中心とした繊維製品つくりがどのように発達したのかを概説する
3[オンライン/online]:古代・中世ヨーロッパの羊毛経済
紀元前1000年~後1200年までのヨーロッパ地域を対象に、羊毛を中心とした繊維品がどのような経済の仕組みを生み出したのかを概説する
4[オンライン/online]:古代・中世の東アジアの繊維品の展開
ユーラシアの他の地域と対比させながら、日本・朝鮮半島・中国における繊維品の開発を概説する
5[オンライン/online]:三大陸をつなげた交易が繊維品にもたらしたこと
15世紀後半以降、アメリカ大陸とユーラシア大陸の交易が進展し、アフリカ大陸もこれに接合していた。この三大陸間の交易が繊維品にもたらした変化を解説する
6[オンライン/online]:イギリスの「産業革命」
純綿品を大量生産することをキーワードに、イギリスの産業革命の意義を繊維業の視点から経済の仕組みを変えたものとして捉えなおす
7[オンライン/online]:グローバルなサプライチェーンと労働調達
19世紀の段階で繊維品を生産するのにどのようなサプライチェーンが成立し、地域間分業が行われていたのかをみる。奴隷・移民をはじめとした繊維業における労働調達そ概観する。
8[オンライン/online]:キング・コットン:19世紀後半からの綿花生産の変容
1860年代の南北戦争前後からのアメリカ綿業を自由貿易・保護貿易の観点から説明する。現在にいたるまでの綿花生産を概観する
9[オンライン/online]:幕末から第一次世界大戦までの日本繊維業
開国とともに日本の繊維産業がどのように変容していったのかを概説する
10[オンライン/online]:第一次世界大戦から20世紀後半の日本繊維産業―繊維大国に
第一次世界大戦後、日本繊維業は輸出を拡大し成長しつづける。その過程を絹、綿、衣服にわけて説明する
11[オンライン/online]:20世紀後半からの繊維品
戦後の繊維産業の新発展を、合成繊維という新産業部門の形成、流通革新を軸にみる。
12[オンライン/online]:衣服の再利用が生み出した産業と交易
衣服の再利用は、反毛産業や古着交易と世界的な規模の産業を生み出し、繊維品を変容させている。その歴史を現代までつなげて解説する
13[オンライン/online]:繊維産業はイノベーション産業になれるのか
繊維産業の抱える課題と挑戦を、ファッションとリサイクルをキーワードに整理し、イノベーションの基礎概念とあわせて学習する。
14[オンライン/online]:まとめ
授業全体の振り返りを行い、最終レポートの注意事項を説明する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義ごとの理解テストをこたえるために復習し、調査するために週2時間ほどの時間を必要とする。
最終レポートの作成のための準備が必要である。
授業で示した参考文献をはじめ、興味をもった文献を大いに読んで、経済史の世界に触れてほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回講義テキストをHOPPIIにアップし、参考資料もあわせて提示する。
参考書References
永原慶二「新木綿以前のこと―苧麻から木綿へ」岩波新書、1990年。
ピエトラ・リボリ『あなたのTシャツはどこから来たのか-誰も書かなかったグローバリゼーションの真実』
東洋経済、2007年
河崎 信樹, 村上 衛、山本千映『グローバル経済の歴史』、有斐閣アルマ、2022年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業ごとに行う理解テスト50%、最終レポート課題で評価する。
最終レポートについては、授業内で形式と書き方を指導する。
また授業内の質問や課題に積極的に答えた生徒に対してはボーナス点を与える。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初回担当につき該当せず。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインレクチャーをZOOMできき、学生支援システム(HOPPII)を資料配布・課題提出に利用するため、それに接続できるパソコンが必要である。
その他の重要事項Others
事前に履修すべき科目はなく、同教員が担当する経済史A(春学期)を履修していなくても経済史Bのみで履修できる。関連科目は日本経済史、世界経済史である。
高校レベルの世界史や日本史の基礎事項を知っているほうが授業の時代・地域区分が理解できるかもしれないが、履修後、必要に応じて学習することで対応できると考えている。