経済学部Faculty of Economics
ECN200CA（経済学 / Economics 200）経済の数理ＡMathematics for Economics A
篠原 隆介Ryusuke SHINOHARA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | K6070 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 113 |
| 配当年次Grade | 3 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 専門教育科目 |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
In this course, students will learn about theoretical industrial organization based on microeconomic theory. This course aims to understand basic microeconomic and game theory and apply these theories to analyze interdependent relationships among firms, such as price competition, product differentiation, and vertical relations. Applying microeconomic theory and game theory, students will learn the advantages and disadvantages of competition among firms and how problems caused by competition can be solved.
In the early part of the lecture, students will learn basic microeconomic theory and the theory of games. Based on this knowledge, students will learn the fundamentals of the industrial organization theory, such as the theory of monopolistic firms and oligopolistic firms. These theoretical foundations will be essential for analyzing vertical relations and competition through product differentiation, which students will study later in this class. Since microeconomics and game theory are built on mathematics, this lecture will provide students with mathematical operations (mathematical formulas, proofs of propositions, etc.). Furthermore, the lecturer will explain the correspondence between the theory and the real economy (case studies, etc.).
Students are recommended to prepare for and review each class for two hours each (in total, four hours).
Evaluation will be based on classroom examinations (100%).
Details will be announced in the lecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、ミクロ経済理論をベースとした理論的産業組織論について学習する。本講義の目的は、基本的なミクロ経済学およびゲーム理論を理解し、これらを応用して価格競争、製品差別化競争、垂直的な取引関係等、現実の企業行動を分析する上で必要となるトピックスを学習することである。本講義の重きは、ミクロ経済理論・ゲーム理論に基づく数理モデル分析に置かれるため、データを用いた実証分析については取り扱わない。ミクロ経済学理論・ゲーム理論を応用し、「企業間の競争(より一般的には相互依存関係)は、どのようなメリットとデメリットを持つのか」、「企業間競争により発生する問題は、どのような形で解決されるのか」について、学ぶ。
到達目標Goal
ミクロ経済学・ゲーム理論を基礎ツールと位置づけ、これらを習得し、その応用を試みる。トピックスは、企業の戦略的行動と企業間の相互依存関係に限定されるが、「ミクロ経済学とゲーム理論は、どのように応用されるのか」を知り、「ミクロ経済学・ゲーム理論分析から得られた知見は、現実の経済とどのように関連するのか」について理解できるようになることが、到達目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科は「DP1」「DP7」「DP8」に関連。国際経済学科・現代ビジネス学科は「DP1」「DP7」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義の序盤は、基本的なミクロ経済理論とゲーム理論を学習する。これらの知識に立脚し、産業組織の理論の基礎である独占企業の理論と寡占企業の理論を徹底的に理解する。これらの理論的基礎は、後に学習する「参入と退出に関する企業行動の分析」、「垂直的取引制限」、及び「製品差別化による企業競争の分析」にとって、非常に重要なものとなる。ミクロ経済学とゲーム理論は、数学的に緻密に構築された分析ツールであるため、本講義では、数学的な操作(数式の展開、命題の証明等)を行うとともに、現実経済との対応関係(事例の紹介等)についても解説する。
担当教員が自作した講義ノートを、板書とスライドを用いて解説する。講義ノートは、学習支援システムにアップロードするので、各自、ダウンロードして講義に持参することが求められる。講義ノートとともに、練習問題のファイルを学習支援システムで配布する。講義に関するお知らせ、資料配布は、すべて学習支援システムを通して行う。課題等のフィードバック(講義内容に関する質疑や練習問題の解説等)は、講義内で行う予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
本講義の学習内容について、様々な企業競争について
第2回[対面/face to face]：完全競争市場1
需要、消費者余剰、需要の価格弾力性
第3回[対面/face to face]：完全競争市場2
供給、生産者が意思決定を行う上での費用概念
第4回[対面/face to face]：完全競争市場3
生産者の利潤最大化、価格受容的行動と生産者
第5回[対面/face to face]：完全競争市場4
市場均衡と経済厚生(配分効率性)
第6回[対面/face to face]：完全競争市場5
自由参入と市場取引
第7回[対面/face to face]：独占企業の理論1
独占企業の利潤最大化と経済厚生
第8回[対面/face to face]：独占企業の理論2
支配企業の理論、独占的競争市場
第9回[対面/face to face]：独占企業の理論3
価格差別と経済厚生
第10回[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎知識1
同時手番ゲームとナッシュ均衡
第11回[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎知識2
逐次手番ゲームと後ろ向き帰納法
第12回[対面/face to face]：ゲーム理論の基礎知識3
部分ゲームと部分ゲーム完全均衡
第13回[対面/face to face]：寡占市場‐基礎
同質財の価格競争
第14回[対面/face to face]：講義総括
講義内容のおさらいと計算演習
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義はミクロ経済学とゲーム理論をベースとして行われるため、講義内容の理解を促進するためには、練習問題演習が有効である。講義資料の各章末に練習問題を設けるので、自主学習として解くことを勧める。微分、極大極小の導出について高校の文系数学程度の知識を復習して、講義に臨むこと。1回の授業につき、準備・復習それぞれ約2時間程度の学習が望ましい。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しない。自作の講義資料に基づいて、講義を進める。
参考書References
[1] Luis M. B. Cabral (2017) Introduction to Industrial Organization, MIT Press. (ルイシュ・カブラル(著)、青木玲子・大橋弘(訳) (2023)『企業の経済学ー産業組織論入門』日本評論社)
[2] Oz Shy (1996) Industrial Organization, Oxford University Press
[3] 梶井 厚志・松井 彰彦(2000)『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』日本評論社
[4] 神取 道宏(2014)『ミクロ経済学の力』日本評論社
[5] 花園誠(2018)『産業組織とビジネスの経済学』有斐閣
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(100%) により成績評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初担当のため、該当せず。