経済学部Faculty of Economics
ECN300CA(経済学 / Economics 300)地方財政論BLocal Government Finance B
小林 克也Katsuya KOBAYASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | K6242 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | オンライン/online |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Course outline:
In this lecture, I explain Japanese local finance system based on the lecture of Local Government Finance A. Students learn taxes and bonds of local governments and subsidies and grants from the central government to local governments. Students also learn how to evaluate them from the standpoint of economics.
Learning objective:
The goals of this course are to understand how local taxes are imposed in our life and to understand the characteristics of local bonds, subsidies, and grants from the central government to local governments on the basis of these statistics. Students should be able to consider the issues lying on these systems of local public finance from standpoint of economics.
Leaning activities outside of classroom:
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand course contents and basic concepts of economics.
Grading criteria/policies:
Final grade will be calculated by term-end exam 50% + five homework 50% = 100%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では、地方財政Aの講義内容を基礎に、日本の地方財政制度を中心に解説します。地方税や地方債、国から地方自治体へ配付される補助金のしくみと、平成の大合併を経済学からとらえた場合にどのように評価できるのかについてを学びます。
到達目標Goal
地方財政Aで学んだ考え方を元に、地方税が日常生活の中でどのように課税されているのかを理解することが第1目標です。さらに統計の数字を見ながら、地方債、国から自治体への補助金について、その特徴と近年の傾向とそれらが抱える問題について理解するのが次の目標です。平成の大合併についても理解します。履修者自身が経済学の立場でこれらについて論理的に考えられるようになることが最終目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP8」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は、オンデマンドのオンラインで実施します。Hoppiiで講義ノートと資料を配信します。あわせて解説をした音声を配信します。講義ノートと資料を見ながら音声を聞いて学習をしてください。Hoppiiのテスト/アンケートを使って課題をほぼ毎回出します。採点の際、全員向けと適宜個別にコメントを付けます。みなさんはそれらを読んで復習をして下さい。授業の質問や意見はHoppiiの掲示板に書き込みをして下さい。掲示板に返信する形で私がお答えします。なお対面で期末テストを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:望ましい税のあり方と地方税固有の原則
国税と地方税の満たすべき原則。
第2回[オンライン/online]:消費税と地方消費税
消費税と地方消費税のしくみ。従価税が市場に与える影響。
第3回[オンライン/online]:住民税(1)
住民税の均等割と所得割のしくみ。
第4回[オンライン/online]:住民税(2)
給与所得控除と所得控除、税率、法人住民税。
第5回[オンライン/online]:法人事業税(1)
法人事業税のしくみ。都道府県間の税収のばらつきの程度。
第6回[オンライン/online]:法人事業税(2)
法人課税の経済学での考え方。外形標準課税、税率。
第7回[オンライン/online]:固定資産税(1)
固定資産税と都市計画税。
第8回[オンライン/online]:固定資産税(2)
土地の公示地価、路線価、固定資産税評価額、市場価格。
第9回[オンライン/online]:地方債(1)
地方債のしくみ。経済学上の意義と問題点。
第10回[オンライン/online]:地方債(2)
実質公債費比率、起債充当率。臨時財政対策債に潜む問題。
第11回[オンライン/online]:国庫支出金
国庫支出金のしくみ。国庫支出金と便益のスピルオーバーの関係。
第12回[オンライン/online]:地方交付税交付金
地方交付税のしくみ。財源調整と財源保障、ソフトな予算制約。
第13回[オンライン/online]:市町村合併
最適財政規模に関する研究と平成の大合併。道州制。
第14回[オンライン/online]:再考:公共財
公共財の費用負担の問題とリンダール均衡。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
経済学の基本的な考え方を使うので、1年次必修の経済学の授業を理解しているとこの授業もわかりやすいです。不安のある場合は、授業で扱う概念について自分で復習をして下さい。加えてこの授業の基礎となる地方財政Aと財政学ABの履修を強く推奨します。日経新聞を使いながら日本の財政の現状も扱うので、日頃、新聞を見ることを推奨します。これらと本授業の準備学習・復習時間で、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定しません。
参考書References
理論面では、ミクロ経済学や公共経済学の本が参考になります。地方財政の考え方を学びたい場合、
林宜嗣(2021)『新・地方財政』有斐閣
林宏昭・橋本恭之(2014)『入門地方財政』第3版中央経済社
佐藤主光(2009)『地方財政論入門』新世社
が適当です(2番目は品切れのようです)。また、地方財政の統計を見たい場合は
総務省編『地方財政白書』各年度版
が適当です。必要な統計資料などを配布しながら講義します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
対面で筆記の期末試験を実施します。おそらく期末試験期間中に実施しますが詳細は授業内でお話しします。授業の内容に関する課題をHoppiiのテスト/アンケート機能を使って締切が5回となるように出します。期末試験で半分、5回の課題で半分の合計100%の評価をします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
履修者が住んでいる市町村や都道府県に興味をもってもらえるようにお話するようにします。また、公務員(都道府県・市町村などの職員)を志望している方もいると思いますので、仕事をしていく中で役に立つ考え方もお話ししたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PCとインターネット環境が必要です。Hoppiiを利用できる環境は必須です。Hoppiiで講義ノートと資料を配付し、音声はgoogle driveを使って配信します。google上の音声再生機能は不具合が多いので、PCにダウンロードして、自分の音声再生ソフトを用いて聞いてください。
その他の重要事項Others
Hoppiiを通じて、講義ノートと資料の配付、課題の出題と提出をします。学生のみなさんは、自分がきちんと学習支援システム上に登録されているか確認をして下さい。特に、履修変更をした方は、自分でHoppiiにこの授業を登録をして下さい。授業についての変更や追加の情報はHoppiiの「お知らせ」で掲示しますので、お知らせを見るようにして下さい。また、対面で筆記の期末試験を実施します。