文学部Faculty of Letters
LIT200BD（文学 / Literature 200）米文学史ＡHistory of American Literature A
小島 尚人Naoto KOJIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A2905 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐Ｓ４０６ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 英文学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
[Outline and objectives]
This course presents a historical survey of American literature from the period of exploration and settlement to the present. Students will study works of fiction, poetry, drama, and prose in relation to their historical and cultural contexts. The course aims at considering "what is America" through literary texts.
[Learning activities outside of classroom:] After each class meeting, students are expected to spend 4 hours respectively to understand the course content.
[Grading Criteria/Policies:] Overall grade in the class will be decided based on the following:
1) Participation and discussion (worksheets and reaction papers) (20%)
2) 2 papers ("book reports" on reading American literary work) (40%)
3) End-of-term examination (40%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
テーマ：
〈アメリカとは何か〉を知るための米文学史
概要と目的：
自由と機会の国アメリカ、多様性の国アメリカ、人種差別の国アメリカ、好戦の国アメリカ……さまざまな顔をもつアメリカという国についての多面的で掘り下げた理解を得るには、その地で育まれてきた文学と文化について学ぶことがとても有用である。この授業では、アメリカ文学とはどんな文学なのかを概観する。そのことを通じてアメリカについての知見を深め、ひいては自分自身と世界の関係についてもよりよく知るためのきっかけを得ることを目的とする。それにくわえて、今まで触れたことのなかったさまざまな文学作品のおもしろさを感受できるようになることも目指す。
春学期は、大航海時代のさなかにヨーロッパから植民者たちがやって来た頃から、ニューヨークやシカゴを中心に現代的な大都市中心の社会が形成されていった19世紀末までの時代を扱う。
到達目標Goal
・アメリカという国とそこで生まれた文学の主な特徴について理解している。
・米文学の主要な名作について、歴史的文脈に位置づけながら語ることができる。
・辞書や和訳を参照しながらも、米文学作品の抜粋を原文で読める英語力を身につけている。
・好きな作家や作品を見つけ、そこから将来も読書がひろがっていくという感覚をもてる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式を基本とするが、受講者からの発信の機会も多く設ける。そこで出た考察・感想・意見・質問をできるかぎり紹介してコメントし、授業内容に積極的に組み込むことで、双方向的なコミュニケーションをおこないながら進める。また、映画・アニメ・音楽・マンガなどの資料も適宜用いる。そのような方法と題材の工夫を通じて、代表的な文学作品の紹介・読解を中心に据えながらも、文学以外の分野を専攻する学生にも幅広く興味をもってもらえるような授業にできればと考えている。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンスと導入講義
米文学史を学ぶ意義とは
米国とその文学の基本的特質
第2回[対面/face to face]：植民地時代①
2つの建国神話
ピルグリム・ファーザーズとポカホンタス
第3回[対面/face to face]：植民地時代②
ピューリタニズムから啓蒙思想へ
EdwardsとFranklin
第4回[対面/face to face]：独立期から19世紀前半①
「情」と文学──感傷小説とゴシック小説
FosterとBrown
第5回[対面/face to face]：独立期から19世紀前半②
ロマン主義とフロンティア精神
IrvingとCooper
第6回[対面/face to face]：19世紀半ば①
超絶主義と自己信頼、自然と人間
EmersonとThoreau
第7回[対面/face to face]：19世紀半ば②
ゴシックの多様性、芸術至上主義と象徴主義
Poe
第8回[対面/face to face]：19世紀半ば③
「アメリカ小説」をさがして──ノヴェルとロマンス
Hawthorne
第9回[対面/face to face]：19世紀半ば④
近代批判と自己懐疑
Melville
第10回[対面/face to face]：19世紀半ば⑤
アメリカ詩の隆盛──自己、アメリカ、世界
WhitmanとDickinson
第11回[対面/face to face]：南北戦争とアメリカ文学
黒人奴隷制と文学
Stowe, Uncle Tom’s Cabinの達成
第12回[対面/face to face]：19世紀後半①
少年少女の成長物語と自由の探究
AlcottとTwain
第13回[対面/face to face]：19世紀後半②
アメリカ対ヨーロッパ、小説の革新とリアリズム
JamesとHowells
第14回[対面/face to face]：世紀転換期
リアリズムから自然主義へ
ChesnuttとCrane
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業資料をあらためて読んでいろいろ考えたり、友人と話し合ったりする。（1時間）
・授業で学んだ作家の作品や、教員が紹介する関連映画・参考文献などを積極的にさがして触れ、自分の興味の幅を広げる。（3時間）
テキスト（教科書）Textbooks
なし（必要に応じてプリントを配布する）
参考書References
【主要参考書】
諏訪部浩一（編）『アメリカ文学入門［新版］』（三修社、2023年）
【アメリカ文学・文化についてさらに深く学びたい人のための参考書】
平石貴樹『アメリカ文学史』（松柏社、2010年）
亀井俊介『アメリカ文学史講義』全3巻（南雲堂、1997-2000年）
渡辺利雄『講義 アメリカ文学史』全4巻（研究社、2007-2010年）
竹内理矢・山本洋平（編）『深まりゆくアメリカ文学 源流と展開』（ミネルヴァ書房、2021年）
杉野健太郎（編）『アメリカ文化入門［新版］』（三修社、2023年）
巽孝之・宇沢美子（編）『よくわかるアメリカ文化史』（ミネルヴァ書房、2020年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点20％：
毎回の提出課題（ワークシートまたはリアクションペーパー）
ブックレポート30％：
学期に2回、作品を読んでレポートを提出
学期末定期試験50％：
講義内容およびブックレポートで読んだ作品に関する論述問題
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度から担当者が変更になるため記入できませんが、他の担当科目と同様に、受講者からの発信の機会をできるだけ多く作り、それに対するフィードバックを丁寧におこなっていきたいと思っています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必須ではありませんが、文学系の導入科目を少なくとも一つは履修済みで、文学研究の意義や作品解釈のアプローチについての基本的な理解を得ている状態で履修するとよいと思います。