文学部Faculty of Letters
BSP200BD(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)英語表現演習(翻訳)(2)AEnglish (2) A(Class)
安藤 和弘Kazuhiro ANDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A2866 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐1003 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 英文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
On this course students practise in literary translation (from English to Japanese), with a view to improving their reading skills in English. Developing the ability to be sensitive to voices, nuances, and psychologies 'archived' in the written, literary text is the key to this particular approach to improving reading skills. The steps taken involve translating English texts into Japanese in ways that make the translated Japanese texts sound authentic and natural as Japanese texts, and reading the feel of that authenticity and naturalness back into the original English texts. This is a seminar and students are encouraged to actively engage themselves in these tasks so that they discover the significance and utility of this approach, as well as actual techniques that help facilitate the learning process based on it. Equally important, students are encouraged to first learn from their peers' work, not from the teacher. The teacher comments on students' works at the end of the class to sum up what they have learned in that class. The novel we are going to read is Expo 58 (2013) by Jonathan Coe, a contemporary English novelist. Previous to every session, firstly, students read the chapter of the novel the teacher designates, then secondly, translate into Japanese a section of that chapter designated by the teacher and submit it online a couple of days before each session. Grading criteria: weekly written assignments 80%, in-class observations comments, and questions 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文学作品に材を取る翻訳演習。まずは英文を精確に読む学習を文法事項の復習なども含めて行い、英語から自然で分かりやすい日本語への変換を行うという、二段階のステップを踏む授業である。その変換の作業をつうじて英文読解力の向上を図るのが主目的だが、小説を読みながらそこに描かれる現代のイギリス社会や文化、ユーモアのセンスなどについて学ぶことにもなる。Jonathan Coeの長編小説Expo 58 を教材に取り上げる。Jonathan Coeは、日本ではどういうわけかほとんど紹介されていないのだが、英国文壇では確固とした地歩を築き、高い評価を受けている作家である。1980年代のサッチャリズムを痛烈に諷刺したWhat a Carve Up! (1994)以後、優れて英国的ユーモアのセンスが効いた社会諷刺連作を物し、現代英国を代表する作家の一人としての地位を確かなものとした。Expo 58は2013年刊行の最近作。時代は1958年。舞台は、主にその年にブリュッセルで開催された万国博覧会と、ロンドン。ユーモラスな筆致で書かれたスパイもの。読者を飽きさせることがない楽しい作品であるが、叙情的な側面も併せ持っている。また、大英帝国が崩壊した第二次世界大戦後、英国が自国をどう表象しようとしていたのかを垣間見ることもできる。作品を鑑賞するのに必要なイギリスについての背景知識は、随時、教員が提供する。
到達目標Goal
文学作品の英語を可能なかぎり精確に読むことができるようになることと、それに基づいて、英文の意味を押さえながら自然で分かりやすい日本語に変換する技術を身につけることを目標とする。その際、学生はただ単に英文の意味をおよそ伝える日本語に変換するのではなく、英文の精確な意味と細かなニュアンスまでをも反映する「生きた」訳文を作る基本技術を実地で身につけ、翻訳力の基礎を習得するとともに、言わばその照り返しで英文読解力の向上を図る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎週、一定分量の英文を読み、その一部を日本語に訳す。訳す箇所以外は、大まかな物語展開を予め教員が前の回に説明をするが、各自がざっと目をとおしてなるべく詳細に把握することが望ましい。授業は講義形式と演習形式の組み合わせで行われる。前の週に、読む範囲と日本語に訳す箇所を予め決めておき、授業では、その範囲での物語展開の確認と、学生が作成する日本語訳の検討を行う。前者は講義形式でなされ、後者は演習形式でなされる。毎週、授業に先立ち学生は指定の期日までに課題レポートを提出し、教員はそこから数本を選び、取りまとめ、資料(レジュメ集)としてアップロードする。学生は授業時までに資料を良く吟味し、授業時に意見を述べることができるように準備をしておく。課題等の提出は「学習支援システム」で行い、学生の提出物と意見へのフィードバックは授業時間内に行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
授業についての説明
第2回[対面/face to face]:英語で小説を読む
‘We're all excited about Brussels'
第3回[対面/face to face]:文学作品の英語
‘What's gone is gone'
第4回[オンライン/online]:この小説の英語の特徴
‘These are modern times'
第5回[対面/face to face]:登場人物のイメージを組む
‘Trying to build up a picture'
第6回[オンライン/online]:場面のイメージをつかむ
‘Welkom terug'
第7回[対面/face to face]:小説は「解読」するのではなく「読む」もの
‘Rum sort of cove'
第8回[オンライン/online]:物語展開を見失わないために
‘Calloway's Corn Cushions'
第9回[対面/face to face]:1958年ブリュッセル万博(歴史背景)
‘Motel Expo'
第10回[オンライン/online]:第二次世界大戦後のイギリス(歴史背景)
‘The British are part of Europe'
第11回[対面/face to face]:冷戦初期のスパイ活動(歴史背景)
‘We deal in information'
第12回[オンライン/online]:恋愛小説として鑑賞
‘I can love whoever I want'
第13回[オンライン/online]:イギリス英語とアメリカ英語
‘The girl from Wisconsin' & ‘Artificial stimulants'
第14回[オンライン/online]:総括
この学期、何を学習したのかの確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週の授業参加に向けて、指定範囲の英文に目をとおし、およその物語展開を把握した上で、指定された箇所の日本語訳を作成する。訳文を作成する際には、それまでの回で学んだ事柄を活かす積み上げ式で、回を重ねるにつれてより良い訳ができるようになるという意識を明確に持ちながら作業する。本授業の準備学習・復習時間は、それぞれ3時間、1時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
Jonathan Coe, Expo 58, Penguin, 2014
ISBN: 978-0241966907
生協に定員分が入荷されるので、必ず生協で購入すること。生協以外のルートで入手しようとすると、異なる版が届いたり、配達が遅延し、受講に支障をきたす惧れがある。(Kindleなど電機書籍を一時的な補助として併用するのは任意だが、上記紙媒体書籍の購入は必須とする。)
参考書References
なし。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題80%、授業時の発言20%の比率で評価をする。無断欠席を4回すると評価の対象外となる。レポート課題が期限までに4回提出されない場合も評価の対象外とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教材で取り上げる小説の舞台背景を知りたいという要望があるので、現代イギリスの社会や文化について解説をできるだけ詳しく行う。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインで授業が行われる回は、Zoomセッション参加に必要な端末(PCなど)を準備し、通信環境を整えておくこと。携帯電話での受講は、原則、認めない。
その他の重要事項Others
開講から3回は、学生がこの授業の趣旨を良く把握できるように、講義のパートに時間を多めに割いて、対面で授業を行う。学生が授業の趣旨を把握し、毎週の課題(一章を読んでその一部を翻訳する)に慣れてきたら、作品の理解と鑑賞へと重点をシフトさせる。その際、教員も学生も、作品の理解と鑑賞に役立つさまざまなオンライン・リソースに参照することが望ましいため、効率良くそれが可能なICTを活用するオンライン授業を第4回から隔週で実施する。対面授業とオンライン授業それぞれの特性を相補的に活かすために対面回とオンライン回を交互に配置する。小説全体の鑑賞の様相が濃くなる学期末の3回はオンラインで授業を実施する。対面授業、オンライン授業それぞれの利点の詳細については、開講時に教室で説明する。
《重要》
「英語表現演習(Writing)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(Speaking)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(翻訳)」(1)(2)と「Academic Writing」の春学期秋学期科目合わせて22科目については、英文学科指定の「定員」が設定されています。また、「事前抽選」を実施します。詳細はガイダンスおよび掲示で案内します。抽選が4月初頭(初回授業日よりも前)に実施されるので、必ず期日内に申請してください。基本的に、春学期と秋学期をセットで履修することになり、秋学期の科目も春学期に申請する必要があります。
「事前抽選結果」発表時には、定員に空きのある科目のリストも掲示します。それらの科目の履修を希望する場合は、必ず春学期の初回授業に出席してください。担当教員が選抜を行う場合があります。
※ 「英語表現演習(総合)」に関しては、別途「事前登録」が実施されるので、履修希望者は期日内(4月初頭)にそちらに申請をしてください。
※ 2年次クラス指定の「英語表現演習(Writing)」(1)(2)(3)、「英語表現演習(Speaking)」(1)(2)(3)に関しては、事前抽選および選抜はありません。