キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
SOC200MA（社会学 / Sociology 200）市民社会と政治Civil Society and Politics
山内 康一Koichi YAMAUCHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C7751 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | G501 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（新）Category (2019) | 関連科目 |
| カテゴリー（旧）Category (2017) |
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Outline (in English)
We will learn about ① what constitutes a civil society, what is necessary to build and maintain a sound civil society, ② what politics entails, and what is required for citizens to engage in politics, and ③ the relationship between civil society and politics. We will consider how politics functions (or doesn't) and acquire methodologies and knowledge to participate in politics as a citizen, with the goal of contributing to the creation of a sound society.
The preparation and review time for each session will be standardized to two hours. The submission of reaction papers after each class will be required. Homework may be assigned as needed. While a specific textbook will not be designated, reading relevant reference materials is encouraged. Recommended readings will also be introduced during the classes, so please consider exploring them if possible.
Students will be evaluated based on regular participation (15%), reaction papers (40%), and the final report (45%). Furthermore, as a general rule, individuals who are absent for four or more sessions due to personal reasons will not be evaluated for their grades (individual consultations will be considered for unavoidable circumstances).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、①市民社会とは何か、健全な市民社会を築き維持するために何が必要か、②政治とは何か、市民として政治に参加するために何が必要か、③市民社会と政治の関係、について学びます。政治がどのように機能しているか（あるいは機能していないか）を考え、より良い社会をつくるために市民として政治に参加するための方法論や知識を学びます。
到達目標Goal
市民社会における民主主義の担い手として適切な判断ができる基礎づくりを目指します。より良い社会をつくるためのアドボカシー（政策提言）活動や政策形成に市民として参加するためのスキルや知識の習得を目指します。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を中心に進めます。必要に応じてグループに分かれて議論します。毎回終了後にリアクションペーパー（質問、感想、意見、提案など）の提出を求め、次の授業でふり返ります。最後に学生の皆さんに具体的な政策を立案し、最終レポートにまとめて発表することを求めます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーションおよびイントロダクション
授業の目標、授業の方針、授業計画、授業の進め方、学び方、最終レポートの発表方法と提出について説明。参考書の紹介。講師自己紹介。市民社会と政治の概観。
第2回[対面/face to face]：政治はなぜ大切か？
民主政治と専制政治（北朝鮮と韓国、国境の街ノガレス）。豊かな国と貧しい国のちがいを生む理由。政治不信の時代にそれでも政治を擁護する理由。
第3回[対面/face to face]：市民社会とは何か？
市民社会、政府、市場（企業）の関係。市民社会組織（CSO）やNPO、NGO。国際NGO、発展途上国のCSO（CBO）、国連機関。
第4回[対面/face to face]：日本の政治（体験的政治論）：国会議員の仕事とは？
国会の仕組み。議院内閣制の仕組み。政と官の関係。政党や野党の意義。
第5回[対面/face to face]：市民が政治を動かす方法
NPOや市民向け「ロビー活動マニュアル」の解説。「政策起業家」という職業。
第6回[対面/face to face]：政府、市民社会、市場
経済発展の条件：教育、公正な市場、イノベーション。「小さな政府」の終わりと政府の復権。貧困と再分配。世界で一番幸せな国はどこか？
第7回[対面/face to face]：公共政策の議論の演習（ワークショップ）
いくつかの具体的な政策について議論し、政策を形成するトレーニング。
第8回[対面/face to face]：気候崩壊と向き合う
気候崩壊時代を生きる。持続可能性な社会への道筋。気候崩壊後の世界。
第9回[対面/face to face]：SDGs（持続可能な開発目標）とその先の課題
SDGsに至る背景、現状、次の目標のあるべき姿（Beyond SDGs）
第10回[対面/face to face]：民主主義の退潮と未来
権威主義の世界的流行。政治的無関心。ジェンダーと政治。若者の政治参加。ファシズムを防ぐ。陰謀論やポピュリズムにだまされない方法。
第11回[対面/face to face]：シティズンシップ教育
健全な市民社会を築くための教育。民主主義のための教育。
第12回[対面/face to face]：政治とメディア
メディアと市民。メディア・リテラシー。ネットの弊害。政治報道（番記者という制度）。
第13回[対面/face to face]：最終レポート発表会「市民や職業人として何ができるか？」
学生の最終レポート（政策提言）の発表と議論。
第14回[対面/face to face]：まとめ：より良い社会を築くためにできること
授業のふり返り。積み残したテーマの講義など。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備学習および復習時間は各回２時間を標準とします。毎回の授業後にリアクションペーパーの提出を求めます。必要に応じて宿題を出します。教科書は指定しませんが、参考書はできるだけ読んで下さい。授業でも推薦図書を紹介するので可能なら読んでみて下さい。
テキスト（教科書）Textbooks
特に教科書は使用しません。
参考書References
明日香壽川『グリーン・ニューディール』2021年 岩波新書
エステル・デュフロ『貧困と闘う知』2017年 みすず書房
ジャレド・ダイアモンド『危機と人類』2019年 日本経済新聞出版社
ジェリー・ストーカー『政治をあきらめない理由』2013年 岩波書店
ダロン・アセモグル、ジェイムズ・ロビンソン『自由の命運』2020年 早川書房
南博、稲場雅紀『SDGs：危機の時代の羅針盤』2020年 岩波新書
ニーアル・ファーガソン『劣化国家』2013年 東洋経済新報社
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（１５％）、リアクションペーパー（４０％）、最終レポート（４５％）で評価します。なお、自己都合で４回以上欠席した者は原則として成績評価を行いません（やむを得ない事情があれば個別に相談に応じます）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
政治の動きや国際情勢などを踏まえ、また学生の皆さんの意見を聞きながら、授業の進め方やテーマを調整します。授業計画は学期途中でも柔軟に見直し改善したいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
本授業を担当するのは初めてなので、最初に決めた授業計画に固執せず、学生の皆さんの反応や意見を踏まえつつ改善していきたいと思います。
学問の基本は読むことです。教科書は指定しませんが、参考書や授業で紹介する本を読むことを強くお勧めします。
政治の世界では唯一の正しい答えがないテーマが多数あります。答えのない問題にどうやって向き合っていくかを考え議論する授業にしたいと思います。