人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ART200HA（芸術学 / Art studies 200）西洋美術史論European Art History Studies
板橋 美也Miya ITABASHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C2308 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐S305 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 環ｺｱ：文 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 人文科学関連科目群 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
By looking at the history of Japonisme in art and design in Britain, this course encourages students to think about how art and design has been inexctricably linked to the society, how "Japan" has been represented and how we can understand other cultures. By the end of the course, students should be able to express their own opinions about intercultural exchange and cultural diversity. Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. Grades will be decided based on participation (50%) and the final exam (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
現在では日本のアニメや食べ物などが海外に広く浸透しましたが、今からおよそ１世紀半前の日本の開国直後、ジャポニスムと呼ばれる現象が起こり、日本の事物に対する高い関心が欧米諸国で湧き起こりました。この時期、様々な欧米諸国との通商関係の成立とともに、多くの人や物が日本から流れ出し、特に日本の美術工芸品が欧米で大きな注目を集めました。そして、欧米諸国の芸術家たちは、自分の創作活動のインスピレーションの源の一つとして日本の美術工芸品を眺め、また、各々の支持する美術・デザイン思想の裏付けとして日本の美術工芸品について論じたのです。本講義は、1860年代から1930年代までの時期、このジャポニスムという現象が、世界に覇権を広げた帝国としての威容を誇っていた国、そして産業化・近代化による弊害にいち早く気づくこととなった国としてのイギリスで、どのような美術・デザイン思想と連関しながら変遷を遂げ、その中で日本がどのように表象されてきたのかを考えます。そうすることで、現代の文化の多様性をめぐる問題と関連付けながら、ある文化が他文化の諸要素を取り入れるときに生じる異文化間交流のあり方について自分の考えを述べることができるようになることを目指します。
到達目標Goal
美術・デザインを歴史的背景とともに考察できるようになること。
異文化理解・異文化交流のあり方について、文化的・社会的背景を踏まえながら考察できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義では、まず、日本の美術工芸品の諸要素をイギリスの芸術家たちが取り入れた際に前提としていたイギリス側の背景（当時の社会状況や美術・デザイン潮流）を解説します。そのうえで、その社会状況や美術・デザイン潮流に身を置いていた芸術家・批評家による「日本」観を、彼らの発表した文章や作品を通して考えます。また、講義内容を踏まえて自分の考えを簡潔にまとめたリアクション・ペーパーを随時書き、提出してもらいます。課題（リアクション・ペーパー）提出後の授業でフィードバックを行い、皆さんの関心のある現代の課題と結びつけながら講義内容を発展させます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
（１）ジャポニスムとは？（２）授業の進め方（３）成績評価
第2回[対面/face to face]：ジャポニスム前史（１）
シノワズリーからジャポニスムへ（磁器・漆器を中心に）
第3回[対面/face to face]：ジャポニスム前史（２）
シノワズリーからジャポニスムへ（建築・室内装飾・織物などを中心に）
第4回[対面/face to face]：デザイン改革運動におけるジャポニスム（１）
デザイン改革運動の背景説明
第5回[対面/face to face]：デザイン改革運動におけるジャポニスム（２）
Christopher Dresserその他の「日本」観を分析
第6回[対面/face to face]：ゴシック・リヴァイヴァルにおけるジャポニスム（１）
ゴシック・リヴァイヴァルの背景説明
第7回[対面/face to face]：ゴシック・リヴァイヴァルにおけるジャポニスム（２）
William Burgesその他の「日本」観を分析
第8回[対面/face to face]：唯美主義におけるジャポニスム（１）
唯美主義の背景説明
第9回[対面/face to face]：唯美主義におけるジャポニスム（２）
James McNeill Whistlerその他の「日本」観を分析
第10回[対面/face to face]：アーツ・アンド・クラフツ運動におけるジャポニスム
アーツ・アンド・クラフツ運動の背景説明と、同運動の影響のもと日本の美術工芸品の諸要素を取り入れた芸術家たちによる「日本」観の分析
第11回[対面/face to face]：日英博覧会
１９１０年にロンドンで開催された日英博覧会での日本政府による「日本美術」の表象とその受容について分析
第12回[対面/face to face]：民芸運動をめぐる日英交流（１）
民芸運動の背景説明
第13回[対面/face to face]：民芸運動をめぐる日英交流（２）
Bernard Leach その他の「民芸」観を分析
第14回[対面/face to face]：試験とまとめ
授業内容に基づいた試験とまとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義を聴きながらとったノートをもとに、よく復習をしておいてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
必要に応じて資料を配布します。
参考書References
必要に応じて紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への取り組み（リアクション・ペーパー）(5０%)と期末試験(5０%)から総合的に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受験で世界史を選択しなかった人も分かるように工夫します。