人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
SOC300HA（社会学 / Sociology 300）労働環境論ⅡWorking Conditions II
櫻井 洋介Yosuke SAKURAI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C2221 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市G‐G501 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category |
展開科目 コース共通科目 |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category |
展開科目 社会・地域関連科目群 |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
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Outline (in English)
【Course outline】
Based on the content learned in Working Conditions I, the program aims to deepen various issues related to employment, especially from the perspective of sustainable management required of companies in modern society. Students learn about the importance of "human capital investment" and "respect for human rights" for corporate management and labor issues in CSR and deepen their understanding of these issues through practical examples from companies, aiming to acquire knowledge to understand today's labor environment issues from the perspective of sustainability.
【Learning Objectives】
To acquire knowledge of the overall employment and labor initiatives required of modern companies from the perspective of sustainability management.
【Learning activities outside of classroom】
The lecture will proceed on the assumption that students have already taken "Working Conditions I," so preparation and review for the lecture will be required. Since the topics covered in each class are different, materials that you should read through in preparation for the next class will be introduced in each class.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
The final report (80%) will be used to evaluate the level of understanding and depth of awareness of the issues studied in the lecture, as well as the overall evaluation by taking into account the usual performance score (20%, including attendance).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
労働環境論Iで学んだ内容をベースとしつつ、特に、現代社会において企業に求められるサステナビリティ経営の観点から、雇用や労働に関する諸課題を深堀します。企業経営における「人的資本投資」や「人権尊重」の重要性、「労働CSR」の意義・役割等について学ぶとともに、企業の実践事例を通じてその理解を深め、サステナビリティの視点から労働環境の今日的課題をとらえるための知識の習得を目指します。
到達目標Goal
サステナビリティ経営の観点から、現代の企業に求められる雇用や労働に関する取り組みの全体像を知識として習得すること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業形態は講義形式とします。講義では、日本の雇用慣行やキャリア観の変遷、それに伴い企業に対して求められる取り組み等について取り上げていきます。必要に応じて、企業関係者等をゲストスピーカーとして招聘することも検討します。ゲストスピーカーが講演した回は、リアクションペーパーの提出を求めます。
授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：労働環境論の概要
労働環境論Ⅰの内容を概括するとともに、本講義の目的やゴールを共有する。
第2回[対面/face to face]：日本の雇用慣行の特色と変化
職務非限定型の雇用（いわゆるメンバーシップ型雇用）や年功序列型賃金制度といった日本の雇用慣行が、現代社会においてどのように変化しつつあるかを学ぶ。
第3回[対面/face to face]：キャリア観の変遷と求められる人材像の変化
学生の就職観やキャリア観の変遷に伴い、労働市場がどのように変わってきたか、当該変化に対して企業がどのように対応してきたかについて学ぶ。
第4回[対面/face to face]：ポストコロナ時代の働き方
コロナ禍において、テレワークの導入等、ニューノーマルの働き方が浸透した一方で、一部には揺り戻しの動きもある中、コロナ前後で働き方がどのように変わったのかを学ぶ。
第5回[対面/face to face]：労働時間に関する現代的課題
長時間労働の規制強化の流れや柔軟な勤務制度の導入等、現代における労働時間の諸課題を学ぶ。
第6回[対面/face to face]：ＤＥ＆Ｉ（ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン）経営
企業に求められるＤＥ＆Ｉとは何か、それぞれの定義やメリット、取組事例等を学ぶとともに、ジェンダー平等や性的マイノリティの問題について考える。
第7回[対面/face to face]：日本における障害者雇用制度と障害を持つ労働者の権利
障害者差別解消法や障害者雇用促進法において、企業に求められる合理的配慮等について学ぶ。
第8回[対面/face to face]：外国人労働者に関する問題
現在、見直しが進んでいる技能実習制度や特定技能制度等、外国人労働者の受入に伴う諸課題を学ぶ。
第9回[対面/face to face]：「ビジネスと人権」－企業に要請される人権尊重の経営
サステナビリティ経営の観点から企業に求められる人権尊重の責任について学ぶ。
第10回[対面/face to face]：グローバルサプライチェーン上の労働課題
サプライチェーン上に存在する人権・労働問題に対して、企業がどのように取り組みを進めているかを具体例を通じて学ぶ。
第11回[対面/face to face]：健康経営とウェルビーイング
健康経営の重要性やメリット等について具体例を交えて理解を深めるとともに、近年注目されているウェルビーイングの概念について学ぶ。
第12回[対面/face to face]：無形資産としての「人財」の重要性と人的資本経営
人材版伊藤レポートや人的資本可視化方針等の策定により人材価値の重要性が見直される中で、企業に問われる人材戦略や情報開示について学ぶ。
第13回[対面/face to face]：新しい技術の発展と労働環境への影響
AIによって奪われる仕事があると言われる一方で、DXの推進は少子高齢化へのソリューションとなり得るとされている等、新しい技術の導入が労働環境に与える影響や功罪について考える。
第14回[対面/face to face]：まとめ：サステナビリティ経営からみた労働環境
これまでの講義内容を概観し、今後の労働環境について学生とともに考える。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業は、労働環境論Iを受講済であることを前提に進めますので、事前の学習と事後の復習を必須とします。毎回、取り扱うテーマが異なるので、次回講義までに予習として目を通しておいていただきたい資料等は、講義の中で都度ご紹介します。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特に教科書は指定しません。配布資料等をもとに講義を進めます。
参考書References
労働環境論Iで紹介した参考書の他、①濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か: 正社員体制の矛盾と転機』（岩波書店，2021）、②櫻井洋介『人権尊重の経営 SDGｓ時代の新たなリスクへの対応』 (日本経済新聞出版，2022) を挙げておきます。各テーマごとの参考文献や参考図書は、個別に講義の中でお知らせします。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート（80%）により、講義内で学習した論点等についての理解度や問題認識の深さ等を評価するとともに、平常点（20%、出席を含む）を加味して総合的に評価を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
その他の重要事項Others
担当教員は実務家教員（現役のサステナビリティコンサルタント）であり、「ビジネスと人権」や「労働CSR」、「サプライチェーン上の労働問題」等を専門に企業や官公庁向けのコンサルティング業務に従事しています。それらの経験を踏まえて、「サステナビリティ×労働」の視点から、具体的な企業事例を交えながら講義を行います。