人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
SOC300HA(社会学 / Sociology 300)地域福祉論Local Welfare
宮脇 文恵Fumie MIYAWAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C2212 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y606 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 環コア:ロ,文 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category |
展開科目 社会・地域関連科目群 |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
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Outline (in English)
【Course outline】
Learn about people who need some kind of help and people who need help but are unable to receive services due to the gap between systems, and learn about how they can live in their own way in the community.
Classes are conducted in a lecture format, and students have the opportunity to present what they have learned as necessary. Study using many audiovisual materials, and submit a small report each time about your impressions. At the end of each class, submit a reaction paper.Based on the student's problem awareness written in the reaction paper, there are times when the class content is reorganized and implemented, and the assignment is set again, so I would like you to write positively. At the beginning of the class, teachers share their thoughts and impressions about typical problems with students.
【Learning Objectives】
Learn about people with various attributes, deepen your understanding of "social inclusion" in which people live while accepting and including each other in society, think about what you can do, and put it into practice become able to.
【Learning activities outside of classroom】
Please collect information about welfare, such as newspapers and news, and attend classes with more interest. In addition, we will give you a pre-work assignment, so please work on it.
【Grading Criteria /Policy】
40% for regular grades (watching class videos and assignments), 10% for short reports (mainly about videos), and 50% for term papers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1.地域には,様々な人が存在していることを知り,お互いにその存在を認め合い,共存するあり方について,主に福祉的な観点から学ぶ。
2. 自分が暮らそうと思う地域を,だれもが自分らしく「暮らしたい場所」とするために,どうすればよいか。福祉的な観点から学ぶ。
3. 地域において、誰もが仲間はずれにされないためにどうすればよいか,その技法について学ぶ。
到達目標Goal
人は誰もが,幸せでありたいと漠然と願っている。それは,自分が暮らしたい場所で,豊かな人間関係に囲まれ,他者から必要とされ,充実した毎日を送り,「生きていてよかった」と思えるようになることであろう。その一方で,「幸せになれなくても仕方がない」とされるマイノリティが存在する。
地域福祉は,地域に暮らす一人一人が「幸せだ」「生きていてよかった」と思えることであり,そのためには,住民自身が「我が町を,住んで都にする」という意識を持ち,自分ができることを働きかけていくことが求められる。
本講義では,そのための基礎的な知識として,福祉的なニーズを抱える人たちに対する理解と,地域に存在する社会資源,助け合う方法などについて理解を深めていく。そのことをもって,自らが地域社会に働きかけていく意識を醸成し,実践していく力を身に着ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
地域福祉とは,「地域に暮らす一人一人が幸せになることであり,そのためのしくみをつくり,お互いに働きかけ合っていくこと」である。では,どんな人が大変な思いをしているのか,どうすれば自分らしく暮らしていくことができるのか。子ども・障害のある人・高齢者・貧困など生活困窮者・制度のはざまにあってサービスを使えない人(ゴミ屋敷,ひきこもり,LGBT,外国人移住者など)などへの理解を深め,地域で支え合うための技法と,地域社会を変革していく福祉教育実践や地域福祉計画について学ぶ。授業はすべて講義形式で行い、毎回リアクションペーパーの提出を伴う。リアクションペーパーに記述された学生の問題意識をもとにして、授業内容を再構成して実施したり、課題を再設定する回もあるため、積極的な記述をしてほしい。代表的な問題意識や感想などは、授業の冒頭で教員から受講生に共有する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:授業の進め方「地域福祉」とは~講義の概要とポイント~
講義の概要・予定と授業におけるルールの確認
地域福祉の理念を学び,国際生活機能分類(ICF)に基づいて,「本人と他者(地域社会)との関わり」を考える。
第2回[対面/face to face]:優生思想・差別・偏見と私たち
ナチスによる障害者虐殺,日本におけるハンセン病患者隔離政策などから,地域における差別の歴史を学ぶ。
第3回[対面/face to face]:ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョン
「どんな人でも社会から仲間はずれにしないで,社会の方を変えていく」というノーマライゼーションと,お互いを地域社会の中で認め合って共存していく「ソーシャルインクルージョン」についてまなぶ。
第4回[対面/face to face]:認知症と地域福祉
認知症高齢者,若年性認知症当事者の事例から,認知症への理解と地域社会の関わりを考える。
第5回[対面/face to face]:高齢者と地域福祉
介護保険と高齢者を取り巻く現状をとりあげ,地域社会の関わりを考える。
第6回[対面/face to face]:子ども・家庭と地域福祉①
児童虐待を中心としてとりあげ、地域社会の関わりを考える。
第7回[対面/face to face]:子ども・家庭と地域福祉②
子どもの愛着形成・社会的養護とそのアフターフォロー,子ども・家庭の貧困をとりあげ,地域社会との関わりを考える。
第8回[対面/face to face]:障害のある人たちと地域福祉①
これまで差別されてきた障害のある人について,身体障害・知的障害を中心に地域社会との関わりを考える。
第9回[対面/face to face]:障害のある人たちと地域社会②~
これまで差別されてきた障害のある人について,精神障害(各種依存症を含む)・発達障害を中心に地域社会との関わりを考える。
第10回[対面/face to face]:社会的孤立・生活困窮者と地域福祉
野宿生活者の現状と社会の偏見,地域における支援の取り組みについて学ぶ。
第11回[対面/face to face]:多様な性と地域福祉
13人に1人と言われるLGBTへの理解と,地域社会で共に生きる方策を探る。
第12回[対面/face to face]:外国人と地域福祉
日本に暮らす外国にルーツを持つ人の置かれている現状と、私たちが地域で共に生きるあり方について学ぶ。
第13回[対面/face to face]:地域福祉の推進主体)~社会福祉協議会、社会福祉法人,NPO、民生委員・児童委員、保護司
住民の福祉意識、在宅福祉サービスの構造、地域福祉の主体形成、福祉教育と教育福祉、福祉教育の展開における留意点地域福祉を推進する中心的な団体について、学ぶ地域福祉を推進するNPO、地域の期待される人材について学ぶ地域福祉の主体形成、見通しを立てて地域を作る計画のあり方を学ぶ。
第14回[対面/face to face]:地域福祉推進における住民参画~福祉教育,地域福祉計画,ソーシャルサポートネットワーク
住民参画の方法として,福祉教育と地域福祉計画をとりあげ,住民の福祉意識の醸成と,見通しを立てて地域を作る計画のあり方を学ぶ留意点を学ぶ。また,地域住民の身近な支え合いとして,ソーシャルサポートネットワークについて学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
授業時間内、また、課題において視聴覚教材を多用します。
高齢者、子ども連れの親子、障害のある人などを始めとして、野宿者、ひきこもり、性的マイノリティ、外国人など、社会の中で居づらさを感じる人たちが実はたくさんいます。通学、生活の中で、関心を抱いて、目を向けてみてください。メディアの中の話題もチェックしましょう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しない。適宜資料を紹介していく。
参考書References
くさか里樹『ヘルプマン!』1~27巻(講談社)、『ヘルプマン!!』1~10巻(朝日新聞)
さかたのり子・穂実あゆこ『児童福祉司一貫田逸子』(青泉社)
柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』(小学館) 他
随時、授業内で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点 (毎回、授業のリフレクションを短くまとめる課題)が50%,学期末レポート50%とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
視聴覚教材については、古典的な教材と、さらに新しい視聴覚教材を合わせて活用する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
配布した資料は、その時間だけではなく、その後の授業でも振り返りながら使うので、地域福祉論用のファイルを用意して、必ず日付を明記して綴じておいてください(あとからいただく「いつ配布されたか教えてほしい」という声には答えられません)。
授業のリフレクションの小レポートの提出は、かなり早いうちから授業支援システムを使用しますので、使えるようにしておいてください。
その他の重要事項Others
1, 授業についてのご意見を反映して授業を展開することもあります。そのため、シラバスの順番が入れ替わったり、新たな項目が加わることもあります。
2. 授業は、①授業で得た学びを短くまとめ、合わせて②復習または翌週までの予習として映像を視聴し、そこから得た学びを小レポートにまとめる、という双方について学習支援システムに期限内に提出することをもって、授業1回ごとの出席とします。
3.授業の記録は原則的に手書きとして、ノートPCもしくはタブレット、携帯電話の持ち込みはご遠慮ください。(事情がある方には対応しますので、ご相談ください)