文学部Faculty of Letters
PHL200BB（哲学 / Philosophy 200）東洋哲学史２History of Oriental Philosophy 2
山本 伸裕Nobuhiro YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A2250 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐S503 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 哲学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
【Course outline】
This course deals with the Philosophy of India, China and Japan. It also enhances the development of student’s skill in Western Philosophy.
【Learnig Objectives】
At the end of this course, students are expected to acquire basic knowledge in Asian thought and to learn how to think for myself.
【Learnig activities outside of classroom】
Students will be expected to submit a short report after finishing each section. Your study time will be more than four hours for writing a paper.
【Grading Criteria/Policy】
Your overall grade in this class will be calculated according to the following process: Short reports 25%, Term-end report 75%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
現代の日本社会に身を置きながら、共時的な思想課題に向き合うには、まずもって自らが拠って立つ思想的足場となる東洋哲学について知っておくことは、不可欠な前提と言える。この講義では、インドや中国の思想哲学、およびそれらの影響下に形成された日本の諸思想を広く学んでいく。
到達目標Goal
◎古代インドや古代中国を源流とし、日本の思想文化に影響を与えた諸思想について知識を深めることができる。
◎日本に根付いた諸思想のエッセンスを、古代から近代まで幅広く学ぶことができる。
◎思想史の観点から、東洋の哲学を概観することのできる野をもつことができる。
◎近現代の社会が直面している思想的課題が何であるかかについて、自分なりの思索を展開できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
◎対面による講義形式で行います。
◎単元が終了するごとに、リアクションペーパーを提出してもらいます（3回～4回を予定しています）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：バラモン教（古代インドの哲学）
1．なぜ「東洋哲学」か
2．ヴェーダ聖典
3．ウパニシャッドの哲学
4．六派哲学
第2回[対面/face to face]：原始仏教
1．自由思想家
2．シッダールタの出家
3．仏陀のさとり
4．四諦八正道
第3回[対面/face to face]：部派仏教から大乗仏教へ
1．根本分裂
2．部派仏教の成立
3．『倶舎論』のコスモロジー
4．初期大乗仏典の成立
第4回[対面/face to face]：大乗仏教の思想
の滅亡
1．龍樹の「空」の哲学
2．世親の「唯識」哲学
3．如来蔵思想
4．密教の隆盛と仏教
第5回[対面/face to face]：儒家の哲学
1．百家争鳴の時代
2．孔子の思想
3．孟子の思想
4．朱子学の成立
第6回[対面/face to face]：道家の哲学
1．天道思想
2．老子の思想
3．荘子の思想
4．道教の成立
第7回[対面/face to face]：中国仏教
1．天台教学
2．華厳教学
3．禅仏教
4．真言密教
第8回[対面/face to face]：記紀の世界
1．天地開闢
2．神道の死生観
3．神道の罪悪観
4．日本人と神道
第9回[対面/face to face]：日本仏教（Ⅰ）
1．仏教伝来と南都六宗
2．最澄（天台宗）の仏教
3．空海（真言宗）の仏教
4．修験道
第10回[対面/face to face]：第日本仏教（Ⅱ）
1．源信と末法思想
2．浄土教（法然・親鸞・一遍）の思想
3．禅宗（道元・栄西）の思想
4．日蓮の思想
第11回[対面/face to face]：儒学と国学
1．京学派（藤原惺窩・林羅山）
2．古学派（伊藤仁斎・荻生徂徠）
3．陽明学（中江藤樹・熊沢蕃山）
4．国学（賀茂真淵・本居宣長）
第12回[対面/face to face]：民衆の思想
1．武の思想（山鹿素行・山本常朝）
2．町人の思想（石田梅岩・近松門左衛門）
3．農の思想（安藤昌益・二宮尊徳）
4．神道の展開（山崎闇斎・平田篤胤）
第13回[対面/face to face]：近代日本の哲学課題
1．「蘭学（洋学）」への関心
2．啓蒙思想（明六社）
3．仏教の近代化
4．近代日本哲学界の思想課題
第14回[対面/face to face]：期末試験
実質的にはまとめのレポートに近い。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
◎事前：参考文献などに目を通すなどして基本的知識を確認する
事前学習時間の目安：約2時間
◎事後：配布されたレジュメに沿って、講義の内容を復習する。
◎事後：単元ごとにリアクションペーパを作成する。
事後学習時間の目安：約2時間
テキスト（教科書）Textbooks
◎特になし。
参考書References
◎早島鏡正『インド思想史』(東京大学出版会、1982年)
◎平川彰『仏教通史―インド・中国・日本』(春秋社、2006年)
◎木村清孝『中国仏教思想史(パープル叢書)』(世界聖典刊行協会、1979年）
◎中島隆博『中国哲学史―諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで(中公新書)』(中央公論新社、2022年)
◎大野達之助『新稿日本仏教思想史』(吉川弘文館、1973年)
◎末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ(新潮文庫)』(新潮社、1996年)
◎和辻哲郎『日本倫理思想史(岩波文庫、全4巻)』(岩波書店、2011～2012年)
◎清水正之『日本思想全史(ちくま新書)』(筑摩書房、2014年)
◎藤田正勝『日本哲学入門(講談社現代新書)』(講談社、2024年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
◎期末試験：75％
※第13回目の講義終了後にテーマを提示するので、あらかじめ考えをまとめて、教室 で事業時間内に各自レポートを作成する。持ち込み不可。
◎リアクションペーパー：25％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
◎本年度授業担当者変更によりフィードバックできません