文学部Faculty of Letters
PHL200BB（哲学 / Philosophy 200）東洋哲学史１History of Oriental Philosophy 1
計良 隆世Ryusei KEIRA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A2249 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y504 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 哲学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This is a course to learn the history of Mahayana Buddhist philosophy in India. This course mainly deals with the historical development of Madhyamaka philosophy.
By the end of the course, students should be able to understand the followings:
1. The characteristics of early, middle, and later Madhyamaka philiosophy.
2. Cognition being an act of desiring to obtain practical efficacy (arthakriyâ).
3. The ordering or hierarchization of Buddhist philosophies established by the later Mâdhyamika school in order to attain the wisdom of truth.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the folloing: Term-end examination (60%), Short reports (30%) and Contribution in class (10%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
インド大乗仏教思想展開史
この授業では、インド大乗仏教思想、特に徹底的な空思想を説く中観思想の展開史を扱います。中観思想展開史を中心軸として扱いながら、中観派という学派とその学説の成立に大きな影響を与えた、大乗仏教の瑜伽行唯識学派と仏教論理学派の思想と思想史についても説明します。
到達目標Goal
・初期・中期・後期の中観思想のそれぞれの思想的特徴を理解する。
・仏教の認識論において、認識するとはどのような行為なのかを理解する。
・後期中観思想が企てた、仏教諸思想の序列化（哲学階梯）とその方法を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は講義形式。毎回、教科書と資料を読み、解説する形で授業を進めていきます。
単元終了ごとに、授業内容確認小テストを行います（３〜４回実施予定）。
課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：序論
この授業について
インド仏教の成立と展開
仏教思想の多様性・多様化
第2回[対面/face to face]：大乗仏教思想を理解するための予備知識（１）
縁起・此縁性
第3回[対面/face to face]：大乗仏教思想を理解するための予備知識（２）
修行論上の目標と実践方法
「空」とは何か？
人無我と法無我
第4回[対面/face to face]：初期中観思想
ナーガールジュナの歴史的位置付け
『中論』により果たした役割
第5回[対面/face to face]：瑜伽行唯識学派（１）
学派展開史：
論師と論書
三性・三無性説
第6回[対面/face to face]：瑜伽行唯識学派（２）
唯識説
心・心作用
第7回[対面/face to face]：仏教論理学派（１）
学派展開史：
論師と論書
正しい認識手段の理論
直接知覚：定義と分類
第8回[対面/face to face]：仏教論理学派（２）
自己認識説
因果効力
認識とはどのような行為か？
第9回[対面/face to face]：中期中観思想（１）
瑜伽行派との対立：
「唯心」の解釈
バーヴィヴェーカ
第10回[対面/face to face]：中期中観思想（２）
チャンドラキールティ
第11回[対面/face to face]：後期中観思想（１）
ジュニャーナガルバ
第12回[対面/face to face]：後期中観思想（２）
シャーンタラクシタ
カマラシーラ
三性・三無性解釈
第13回[対面/face to face]：後期中観思想（３）
唯心解釈
道・瞑想の階梯
第14回[対面/face to face]：授業内試験
筆記試験
まとめ・解説
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を標準とします。
授業前学習：テキスト・プリント資料の精読
授業後学習：授業内容の確認、参考文献の熟読、小テストへの回答
テキスト（教科書）Textbooks
計良龍成著『中道を生きる：中観』、春秋社、２０２３年、￥２２００＋税
その他の文献資料はプリントで配布します。
参考書References
桂紹隆・斎藤明・下田正弘・末木文美士編『シリーズ大乗仏教６ 空と中観』、春秋社、２０１２年
桂紹隆・斎藤明・下田正弘・末木文美士編『シリーズ大乗仏教７ 唯識と瑜伽行』、春秋社、２０１２年
桂紹隆・斎藤明・下田正弘・末木文美士編『シリーズ大乗仏教９ 認識論と論理学』、春秋社、２０１２年
その他の参考書は、授業毎に指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末授業内筆記試験の成績（６０％）と授業内容確認小テストの成績（３０％）と平常点（１０％）により評価します。
学期末試験においては、「到達目標」で掲げた事柄の理解度を試す問題を出す予定。
試験の評価基準は、仏教専門用語の意味を正確に理解しているか、問題とする思想・学説を正しく理解し丁寧に説明できているか、その思想・学説の仏教史・宗教史・哲学史における意義・価値を正当な根拠でもって評価できているか（恣意的で偏った見方で評価していないか）、仏教思想の展開史を正しく把握しているか、などによります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度担当なし。
殆どの学生にとって、インド大乗仏教の思想と思想展開史を授業で学ぶのは初めてのことでしょう。説明・解説は丁寧に行いたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン（学習支援システムを利用するため）。