文学部Faculty of Letters
PHL400BB（哲学 / Philosophy 400）哲学演習（１０）Seminar on Philosophy (10)
内山 真莉子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A2239 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0601 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 哲学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
【Course outline】
In this course, we will study parts of Thomas Aquinas's book, "Summa Theologiae," which discusses the human soul and intellectual cognition. Our main goal is to help students better understand what it means to be human in a theistic worldview and how humans interact with the world around them.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should comprehend the fundamental concepts of medieval philosophy and be able to articulate them in their own words. Additionally, they should deepen their awareness of their own issues through discussions with others.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, it is expected that students will have read the pertinent chapter from the textbook. The individual in charge will create a summary of the chapter after reading it carefully. You are required to dedicate at least four hours to studying for a class.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report: 40%， Contents of presentation as person in charge: 30%， in-class contribution: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
トマス・アクィナスの『神学大全』の中から、人間の魂と知性認識に関する箇所を抜粋し読解する。西洋中世の神学者であるトマス・アクィナスは、古代ギリシャ哲学の理論・概念を用いながらこの世界についてのみならず、神についても理性的に説明することを試みた。『神学大全』はその説明を体系的にまとめた書物であり、主題は多岐にわたる。その中から、人間が有するとされる知性認識能力について扱っている箇所を読み進めることで、有神論的世界観における人間とはどのような存在者であり、どのように世界と関わるのかを理解することを目指す。
到達目標Goal
・トマスのテキストの読解を通じて、スコラ哲学の基本的な思想について理解する。
・テキストの内容について、自分なりの言葉で説明し直し、他者に共有できる。
・他者との議論の中で、自分自身の問題意識を深めることができる。
・古典作品を現代的な視点で読み解き、自身の考察に役立てることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
①全受講者にそれぞれ担当箇所を割り当て、その箇所について担当者はレジュメを作成し、発表する。
②発表内容を元に、受講者全員で質疑応答・議論を行う。
③質疑・議論の内容について、適宜教員が補足説明・フィードバックを行う。
④授業内での発表や議論の内容に関するリアクションペーパーを各自提出し、次回授業時に共有することで理解を深める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入
授業の概要と今後の進め方について
第2回[対面/face to face]：トマスとスコラ哲学について
予備知識の導入
第3回[対面/face to face]：第1部第75問題第1項
魂は物体か
第4回[対面/face to face]：第1部第75問題第2項
人間の魂は自存するか
第5回[対面/face to face]：第1部第75問題第3項
動物の魂は自存するか
第6回[対面/face to face]：第1部第75問題第4項
魂が人間か
第7回[対面/face to face]：第1部第75問題第5項
魂は質料と形相の複合体か
第8回[対面/face to face]：第1部第75問題第6項
人間の魂は可滅的か
第9回[対面/face to face]：第1部第75問題第7項
魂と天使は一つの種か
第10回[対面/face to face]：第1部第79問題第1項
知性は魂の能力か
第11回[対面/face to face]：第1部第79問題第2項
知性は受動的能力か
第12回[対面/face to face]：第1部第79問題第3項
人間と能動知性
第13回[対面/face to face]：第1部第79問題第4項
能動知性は魂に属するか
第14回[対面/face to face]：第1部第79問題第5項
能動知性は万人にとって単一か
第15回[対面/face to face]：人間の魂と能力について
今までの振り返りと今後の内容について
第16回[対面/face to face]：第1部第79問題第6項
知性と記憶
第17回[対面/face to face]：第1部第79問題第7項
知性的な記憶と知性は別の能力か
第18回[対面/face to face]：第1部第79問題第8項
理性と知性
第19回[対面/face to face]：第1部第79問題第9項
上位の理性と下位の理性
第20回[対面/face to face]：第1部第79問題第10項
覚知と知性
第21回[対面/face to face]：第1部第79問題第11項
観照的知性と実践的知性
第22回[対面/face to face]：第1部第79問題第12項
良知について
第23回[対面/face to face]：第1部第79問題第13項
良心について
第24回[対面/face to face]：第1部第80問題第1項
欲求は魂の能力か
第25回[対面/face to face]：第1部第80問題第2項
感覚的欲求と知性的欲求
第26回[対面/face to face]：第1部第81問題第1項
感能は欲求的か
第27回[対面/face to face]：第1部第81問題第2項
感能は怒りと欲情に区別されるか
第28回[対面/face to face]：第1部第81問題第3項
怒りや欲情は理性に服するか
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に各授業回の該当箇所を熟読し、疑問点をまとめておく。
各授業回の担当者は、該当箇所を熟読した上でレジュメを作成する。
本授業の準備学習・復習は、各２時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
トマス・アクィナス『神学大全』高田三郎・日下昭夫・大鹿一正ほか訳、創文社、1960年。
※図書館にて利用可能であるが、授業内での使用箇所についてコピーを配布する予定。
参考書References
トマス・アクィナス『神学大全Ⅰ・Ⅱ』山田晶訳、中央公論新社、2014年。
『トマス・アクィナス』稲垣良典著、講談社、1999年。
『トマス・アクィナス『神学大全』』稲垣良典著、講談社、2019年。
その他、授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
テキスト内容についての理解と、自分なりの疑問点をもつことができているか、論理的に考察することができているか、他者の意見を尊重しつつ自身の考察を深めることができているか、といった観点から、以下の３項目にて評価する。
①発表担当時の発表内容：30％
②質疑応答・議論への参加、リアクションペーパーの記入：30％
③期末レポート：40％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし