文学部Faculty of Letters
PHL300BB（哲学 / Philosophy 300）哲学特講（７）－２Special Lecture on Philosophy (7)-2
鵜澤 和彦Kazuhiko UZAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A2225 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y702 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 哲学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In mathematics and natural science, we can universally and necessarily recognize objects and events. But how does this recognition come about? Kant gives an answer to this problem through the workings of our cognitive faculties - sensibility, understanding, and imagination. This class will explain Kant's theoretical philosophy through the aesthetic and analytic of the Critique of Pure Reason.
The following are the goals of studying Kant's epistemology: 1. To understand his critical philosophy. 2. To develop a philosophical way of thinking by analyzing the question of fact (the truth behind a matter) and the question of right (the conditions needed for that matter to be possible). 3. To improve writing skills by constructing well-reasoned arguments.
Homework: Read the textbook and the handouts in Hoppii to get an overview (2 hours). Review the contents of the previous class using the handouts to ensure that you have acquired the knowledge of epistemology (2 hours).
Grading criteria: (1) Ordinary points (attitude toward lecture, evaluation of assignments, etc.) and (2) Spring semester exam scores. (1) and (2) will each be at a ratio of 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
カントの理論哲学を学ぶ
わたしたちは、数学や自然科学において、その事柄を普遍的かつ必然的に認識することができます。しかし、このようなア・プリオリな認識は、どのようにして成り立つのでしょうか。カントは、わたしたちの感性と悟性、そして、それらを媒介する構想力のはたらきによって、この認識（知識）の問題に答えます。本授業は『純粋理性批判』の感性論と分析論を通して、カントの理論哲学を分かりやすく解説していきます。
到達目標Goal
①カント認識論の学習を通して、より容易に彼の批判哲学に入っていくことができる。
②事実問題（ある事柄が現に成り立っていること）と権利問題（その事柄の可能性の条件を問うこと）を使い分けて、哲学的な考え方を身につけることができる。
③論拠に基づいて、筋道を立てて文章を書くことができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は講義形式で行われ、3回から4回に1度の割合でグループワーク（ディスカッションを含む）の時間を取ります。グループワークの目的は、授業内容が理解されているかを確認すること、ならびに、ディスカッションを通じて内容理解の深化を図ることです。課題の出題・提出、評価は、学習支援システムHoppiiを通じて行います。出席・質問・感想は、各授業の教材欄にあるGoogle Formに記入してください。各授業の最後に、その認証コードをお伝えします。質問に対する解答は、次回授業時の冒頭で行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
教員の自己紹介、授業の到達目標、教育内容と方法、参考書、成績評価の方法と基準、受講上の注意について説明します。
第2回[対面/face to face]：カント哲学の出発点
形而上学の根本問題、ライプニッツ・ヴォルフ哲学との対決、存在論と認識論などの概念を解説します。
第3回[対面/face to face]：コペルニクス的転回の意味
客観と主観、思考法の革命、理性の自己反省について学びます。
第4回[対面/face to face]：超越論的主観性の概念
現象と物自体、超越論的と超越的、主観性、数学および代数学の命題の構成を解説します。
第5回[対面/face to face]：第1回グループワーク
第1回から第3回の課題の内容についてグループワークを行います。
第6回[対面/face to face]：ア・プリオリな綜合
ア・プリオリとア・ポステリオリ、分析判断と綜合判断、ア・プリオリな綜合、純粋直感、投企（投げ入れ）の概念を説明します。
第7回[対面/face to face]：経験の可能性の条件
直観形式としての空間と時間、純粋悟性概念としてのカテゴリー、演繹および図式の概念について説明します。
第8回[対面/face to face]：分析論：カテゴリーの体系
アリストテレスのカテゴリー論に対する批判、カテゴリーの導出原理（判断表）、量・質・関係・様相のカテゴリーの体系を解説します。
第9回[対面/face to face]：分析論：直観の公理の原則
外延量（空間的大きさ、幾何学的形象）の産出、構想力の形成的綜合と現象における把捉の綜合について説明します。
第10回[対面/face to face]：第2回グループワーク
第5回から第8回までの課題の内容についてグループワークを行います。
第11回[対面/face to face]：分析論：知覚の先取の原則
感覚、現象的実在性、内包量（質）の概念、物理的変化の連続性を解説します。
第12回[対面/face to face]：分析論：経験の類推の原則
類比と比例、時間の三つの根本規定としての持続性、継起、同時存在、そして、実体、因果性、相互性のカテゴリーについて説明します。
第13回[対面/face to face]：分析論：経験的思考一般の要請の原則
認識主体と客体との関係、可能性、現実性、必然性の概念を説明します。
第14回[対面/face to face]：第3回グループワークと授業全体のまとめ
第11回から第13回までの課題の内容についてグループワークと授業全体のまとめを行います。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習：指定した箇所のテキストを読み、理解できない点をまとめる。また、それに関連する哲学の諸概念を調べる。（2時間）
復習：再度テキストを読み直し、疑問点が解決できたかどうかを確認する。さらに質問があれば、Google Formに質問を記入してください。（2時間）
テキスト（教科書）Textbooks
牧野英二編『新・カント読本』（法政大学出版局）
参考書References
原佑/渡辺二郎[訳]『純粋理性批判』上、中、下（平凡社ライブラリー）
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点と毎回の課題プリント（到達目標の知識と態度の習得）、②セメスター末の期末レポート（到達目標の技術の習得）。①と②を50%として、受講生の成績を総合的に評価します。課題プリントの評価については、カントの理論哲学の概念とその議論を的確に理解しているかどうかを基準にします。また、期末レポートに関しては、小論文の形式を満たしているかどうか、また、内容把握が的確かどうかを基準にして判定します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
病気などで休んでも、すべての学習教材は、学習支援システムHoppiiにアップロードされてありますので、Hoppiiから教材をダウンロードして、自習なさってください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業時そして予習や復習の際にも、学習支援システムHoppiiとGoogle Formを利用するため、インターネット、パソコンあるいはノートブックを使用します。
その他の重要事項Others
Google Formに入力する出席は必須ですが、質問と感想の入力は任意です。授業終了後に出席だけ先に出して、後で質問と感想を書くこともできます。また、授業時間内に、Google Formを入力する時間も設けます。