文学部Faculty of Letters
PHL300BB(哲学 / Philosophy 300)哲学特講(5)-2Special Lecture on Philosophy (5)-2
相原 博Hiroshi AIHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A2221 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市富士‐F310 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 哲学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The content of this course is the basic part of "Learning Philosophy While Thinking". In each class, we will take up a theme that is familiar to us and learn the basic philosophical ideas related to that theme. Familiar themes include love and beauty, animal welfare and environmental protection, how to deal with fate, and the existence of evil, as described in the lesson plan.
By the end of the course, students should be able to do the followings:
A. While acquiring knowledge of philosophy, students will be able to give their explanations.
B. Students will be able to formulate, think about, and discuss philosophical issues regarding various everyday events.
C. Through discussion, students can learn about the existence of diverse opinions and deepen their thinking.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Term-end examination: 60%、Short reports and in class contribution: 40%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業の内容は、「考えながら学ぶ哲学」の基礎編です。授業では毎回、私たちに身近なテーマを取り上げて、そのテーマにかんする哲学の基本的な考えを学びます。身近なテーマとは、授業計画にあるように、愛や美、動物愛護や環境保護、運命との付き合い方や悪の存在などです。これらのテーマについて、過去の哲学者の考えを紹介することで、受講生が「自分で考える」ためのヒントを提供する予定です。また哲学を学ぶことは、たんに過去の哲学者の考えを理解すること、暗記することではありません。自分で考えることにこそ、哲学の哲学たるゆえんがあります。そのため、授業では実際に問題を考えてもらうことで、自ら「哲学する」訓練をしてもらいます。具体的には、哲学の問題について、他の受講生たちと対話してもらいます。それによって、自分で考える力、哲学的に考える能力を得ることを目的とします。
到達目標Goal
第一に、哲学にかんする知識を身につけながら、自分で説明することができる。
第二に、日常の様々な出来事について、哲学的に問題を立てて考えるとともに、論じることができる。
第三に、議論を通して、多様な意見の存在を知り、自分の考えを深めることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に講義形式で行いますが、受講生との意見交換を重視します。また積極的に参加してもらうため、毎回の授業ではグループで議論し、その結論を発表してもらいます。受講にあたって、自分自身で考えること、他の受講生と議論すること、また授業で発言できることが必要です。その他、授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス・哲学とは何か
授業の進め方、評価方法などについて説明する
第2回[対面/face to face]:愛とは何か
フロムとプラトンの考えを説明する
第3回[対面/face to face]:美しさとは何か
ヒュームとカントの考えを説明する
第4回[対面/face to face]:芸術とは何か
ルソーとニーチェの考えを説明する
第5回[対面/face to face]:嘘をつくのは悪いことか
ベンサムとカントの考えを説明する
第6回[対面/face to face]:医療技術はどう利用すべきか
エンハンスメントの本質とハーバマースの考えを説明する
第7回[対面/face to face]:差別とは何か
差別の本質とホルクハイマーおよびアドルノの考えを説明する
第8回[対面/face to face]:なぜ動物虐待はいけないのか
シュヴァイツァーとシンガーの考えを説明する
第9回[対面/face to face]:なぜ環境に配慮すべきなのか
レオポルドとヨナスの考えを説明する
第10回[対面/face to face]:国家は何のためにあるか
ホッブズとヘーゲルの考えを説明する
第11回[対面/face to face]:運命とどう向き合うべきか
セネカとショーペンハウアーの考えを説明する
第12回[対面/face to face]:なぜ悪いことが起こるのか
アウグスティヌスとヨナスの考えを説明する
第13回[対面/face to face]:どう生きればよいのか
ニーチェとサルトルの考えを説明する
第14回[対面/face to face]:授業内試験・まとめ
筆記試験 まとめ・解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しません。適宜資料を配付します。
参考書References
貫成人『哲学マップ』、ちくま新書、2004年。
熊野純彦『西洋哲学史―古代から中世へ』、岩波新書、2006年。
熊野純彦『西洋哲学史- 近代から現代へ』、岩波新書、2006年。
伊藤邦武『物語 哲学の歴史 自分と世界を考えるために』、中公新書、2012年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加度と授業後のレポートによって、哲学者の考えを理解しているかどうか、また自分の考えを表現できるかどうか評価します(40%)。また学期末試験によって、哲学者の考えを正しく理解しているかどうか、また哲学的に問題を立てて考え、論じることができるかどうか評価します(60%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生が議論や質問しやすい雰囲気づくりを心がけたい。またわかりやすい授業を行うために努力したい。