法学部Faculty of Law
POL300AD(政治学 / Politics 300)現代イスラム世界論Modern Islamic World Theory
出川 展恒DEGAWA Nobuhisa
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A0596 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | G601 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 自由科目(他学科主催科目) |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目・その他) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) |
選択科目(84単位以上) 選択科目(他学科との共通科目・その他) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) |
選択必修科目(44単位以上) コース別科目(18単位以上) グローバル・ガバナンスコース科目 |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
選択必修科目(44単位以上) コース別科目(18単位以上) グローバル・ガバナンスコース科目 |
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Outline (in English)
The main goals of this lecture are to understand the causes and background or effects of important events and issues happening in the modern Islamic world (in the Middle East, Africa, Asia), as well as, to have habits of thinking about those issues by yourselves. We focus on current world news events, such as the war between Israel and Hamas (Palestinian Islamist group), or Iranian nuclear development issue, and so on. Grading would be done by submitting report papers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代のイスラム世界(中東・アフリカ・アジアなど)で起きている重要な出来事や事象について、原因、背景、影響などを理解し、自ら考える習慣を身につけることを目標とする。たとえば、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘がなぜ発生し、世界にどんな影響を与えているか。イランが核開発を進める理由、及び、世界や日本にどんな問題が起きうるか。こうした具体的な問題の原因や背景を学び、解決への道筋を考えることで、激動する現代の国際社会で生きてゆくための基礎知識と思考力を身につける。
到達目標Goal
①イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が起きた原因と背景、世界に与える影響。②イスラム革命後のイランとアメリカ・イスラエルが激しく敵対している理由は。イランが核開発を進めることで、世界と日本にどんな問題が起きうるか。③同じイスラムの国でも、サウジアラビアとイランが激しく対立してきた理由は。④イスラム過激派組織が生まれ、テロを行うのはなぜか。⑤アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンの支配が復活したのはなぜか。⑥イスラム世界で民主主義は定着するのか。⑦イスラム世界でも、国や地域によってイスラム教の戒律(たとえば飲酒、女性の服装)の規定や習慣が異なるのはなぜか。⑧日本とイスラム世界の関係はどう変化してきたか。こうした具体的な問題の背景や原因を学び、考えることで、激動する国際社会への理解を深め、異文化の人々との相互理解の態度を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行う。映像資料などを活用し、具体的なイメージを持てるよう工夫する。問題意識を持ち、能動的に考える習慣を身につけることを目指す。リアクションペーパーの提出を求め、次回の講義で活用する。履修者数によって方法は変わるが、日本で生活するイスラム教徒との対話の機会を設けたい(1回)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
講義の紹介と現代イスラム世界で起きている問題の概略
第2回[対面/face to face]:イスラエル・パレスチナ問題①
イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突、その原因と背景
第3回[対面/face to face]:イスラエル・パレスチナ問題②
イスラエル建国とパレスチナ問題、中東和平プロセスとその挫折
第4回[対面/face to face]:サウジアラビア
イスラム教の2大聖地、女性の社会進出、脱石油の経済改革
第5回[対面/face to face]:イラン①
イラン革命とイスラム体制
第6回[対面/face to face]:イラン②
イランと対アメリカ、イスラエル、サウジアラビア関係、核開発問題の経緯と今後
第7回[対面/face to face]:イラク
湾岸戦争とイラク戦争、宗派対立とIS台頭、民主化プロセス
第8回[対面/face to face]:アラブの春①
「アラブの春」の経緯とその後のアラブ諸国(エジプトを中心に)
第9回[対面/face to face]:アラブの春②
内戦に陥ったシリア、リビア、イエメン
第10回[対面/face to face]:イスラム過激派
2001年アメリカ同時多発テロ事件、アルカイダ、IS(イスラム国)の台頭と欧米
第11回[対面/face to face]:アフガニスタン
タリバンの政権復活と国際社会
第12回[対面/face to face]:トルコ
トルコ共和国100年、世俗主義とエルドアン政権、クルド問題
第13回[対面/face to face]:イスラムと日本
日本のイスラム社会、ハラルとは、日本とイスラム世界の関係
第14回[対面/face to face]:現代世界とイスラム
欧米における反イスラム感情、難民問題、共存への努力
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布する資料には必ず目を通してもらいたい。新聞や放送などメディアを通じて、イスラム世界(中東、アフリカ、アジアなど)で起きている大きな出来事や問題に関心を持つよう努力してほしい。本授業の準備・復習時間は、各90分を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定しない。新聞や雑誌の記事、映像資料などを適宜使用する。
参考書References
適宜紹介する。ベーシックな参考書としては、平凡社『新イスラム事典』、岩波書店『イスラーム辞典』、明石書店『イスラエルを知るための62章』、『パレスチナを知るための60章』、『現代イラクを知るための60章』、『現代エジプトを知るための60章』などエリア・スタディースのシリーズの関連図書。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間と期末に合計2回のリポート提出を求め、その内容評価によって成績をつける。現代のイスラム世界で起きていることについて何を学び、どんな問題意識を持ち、さらに知りたいと思ったことは何かについて、記述を求める(中間30%、期末60%)。講義の終わりに提出を求めるリアクション・ペーパーの内容、講義中の質問、発言の内容を評価対象に加える(10%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義ごとにリアクションペーパーの提出を求める。質問も受け付ける。関心が集まった問題、理解しにくかった問題、良い質問については、講義の中でより理解が深まるようフィードバックする。
その他の重要事項Others
【実務経験のある教員による授業】
講師はNHKで記者を務め、その後解説委員を務めてきた。過去34年にわたり、中東・イスラム地域の報道に携わってきた。戦争報道も経験している。現場での取材体験に基づいた具体的な話を多く盛り込み、関連する映像も活用して、受講生の理解促進を図りたい。