法学部Faculty of Law
POL300AD（政治学 / Politics 300）アジア比較政治論ⅠComparative Politics in Asia 1
高橋 徹Takahashi Toru
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A0725 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | G602 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | 選択科目（他学科との共通科目・その他） |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択科目（84単位以上） 選択科目（他学科との共通科目・その他） |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) |
選択必修科目（44単位以上） コース別科目（18単位以上） アジア国際政治コース科目 |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択必修科目（44単位以上） コース別科目（18単位以上） アジア国際政治コース科目 |
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Outline (in English)
Have you heard the term 'Global South' used a lot these days? It is a collective term for emerging and developing countries that are gaining a stronger voice in the international community because of their population power and high economic growth. Southeast Asia and South Asia in particular are also at the forefront of the escalating US-China conflict. Japan's relations with Asia are becoming increasingly important, and you are bound to come into contact with them in the future, whether you like it or not. Mutual understanding with our neighbours is essential for the future of "Japan in Asia". In this course, while introducing the latest developments in Asia, we will strive to understand Asian geopolitics by broadening our perspective to the "vertical axis" of history and the "horizontal axis" of international relations.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
「グローバルサウス」という言葉を近ごろよく目にしませんか？新興国・途上国の総称で、人口パワーや高い経済成長を背景に、国際社会で発言力を強めています。とりわけ東南アジアや南アジアは、激化する米中対立の最前線ともなっています。日本にとってアジアとの関係はいっそう重要になり、皆さんも将来、好むと好まざるとにかかわらず、必ず接点を持つはずです。「アジアの中の日本」の行く末を考えるには、何よりも隣人たちとの相互理解が不可欠です。本講座では最新のアジア情勢を紹介しつつ、歴史の「縦軸」と国際関係の「横軸」に視野を広げながら、アジア地政学の理解に努めます。
到達目標Goal
・アジアの基本知識が身につき、国際ニュースの背景がわかるようになります。
・アジア情勢を題材に、これまでの経緯や他国との関係を踏まえながら、物事を多面的に分析・理解する力を身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を中心に、皆さんの意見や問題意識も適宜問いかけます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：グローバルサウスとアジア
何を、なぜ、どのように学ぶか
第2回[対面/face to face]：東南アジアとＡＳＥＡＮ
この地域の多様性と結束について
第3回[対面/face to face]：ＡＳＥＡＮと日本
50周年を迎えた友好協力の歩み
第4回[対面/face to face]：タイ①
「民主化の優等生」とクーデターの政治史
第5回[対面/face to face]：タイ②
「タクシン」とは何だったのか
第6回[対面/face to face]：インドネシア
ＡＳＥＡＮの盟主と「多様性の中の統一」
第7回[対面/face to face]：マレーシアとシンガポール①
多民族国家の曲折
第8回[対面/face to face]：マレーシアとシンガポール②
都市国家の光と影
第9回[対面/face to face]：ミャンマー
遅れてきた民主化と「失敗国家」への退行
第10回[対面/face to face]：カンボジア
悲劇の現代史と「権力世襲」の力学
第11回[対面/face to face]：インド①
「グローバルサウスの雄」と戦略的自律
第12回[対面/face to face]：インド②
「世界最大の民主国家」の虚実
第13回[対面/face to face]：米中対立とアジア
冷戦からポスト冷戦、そして「新冷戦」へ
第14回[対面/face to face]：まとめ
アジアとどう向き合っていくか・試験
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・新聞や雑誌、ネットやテレビの時事ニュースを日々チェックするよう心がけてください。
・講義の前後で、興味を持ったテーマや国・地域があれば、後述する参考文献の一読をお薦めします。
・本授業の準備・復習時間は各４時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用せず、パワーポイント等の資料に即して進めます。
参考書References
入門書を列記します。読みやすい新書が多いので、興味に応じて手にとってみてください。
併せて基本情報にアクセスできるウェブサイトを記しております。
※アジア比較政治論（１）（２）共通です。
・アジア政治とは何か（岩崎育夫著、中公業書）
・入門 東南アジア近現代史（岩崎育夫著、講談社現代新書）
・東南アジア史１０講（古田元夫著、岩波新書）
・アジア経済とは何か（後藤健太著、中公新書）
・デジタル化する新興国（伊藤亜聖著、中公新書）
・新貿易立国論（大泉啓一郎著、文春新書）
・老いていくアジア（大泉啓一郎著、中公新書）
・消費するアジア（大泉啓一郎著、中公新書
・インド――グローバル・サウスの超大国（近藤正規著、中公新書）
・第三の大国 インドの思考（笠井亮平著、文春新書）
・インドの正体（伊藤融著、中公新書ラクレ）
・ミャンマー現代史（中西嘉宏著、岩波新書）
・タイ混迷からの脱出（高橋徹著、日本経済新聞社）
・経済大国インドネシア（佐藤百合著、中公新書）
・日本型開発協力（松本勝男著、ちくま新書）
・マレーシアに学ぶ経済発展戦略（熊谷聡・中村正志著、作品社）
・東南アジアスタートアップ大躍進の秘密（中野貴司・鈴木淳著、日経プレミアシリーズ）
・国際機関日本アセアンセンター https://www.asean.or.jp/ja/
・日本外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
・日本貿易振興機構（ジェトロ） https://www.jetro.go.jp/
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験＝５０点／小テストやリポート＝３０点／平常点＝２０点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません
その他の重要事項Others
【実務経験のある教員による授業】
日本経済新聞社の編集委員兼論説委員です。2010年～15年にバンコク支局長、19年～22年にはアジア総局長としてタイに計８年間駐在し、広くアジア情勢を取材してきました。政治・経済・社会・外交・事件に関する現場での取材、要人インタビューなどのエピソードも適宜紹介しながら、アジアに興味を持ってもらえる講義を心がけます。