法学部Faculty of Law
LAW300AB（法学 / law 300）国際環境法International Environmental Law
木村 ひとみKimura Hitomi
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A0111 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | Y404 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生：履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | 選択科目 |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択科目（84単位以上） 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
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Outline (in English)
【Course outline&Learning Objectives】Students of this course learn the role international law and policy to play in solving environmental problems in the international community. The course covers general theory of international law, legal structure, institution, and implementation measures, as well as specific areas including climate change, biodiversity, transboundary air pollution, nuclear pollution, world heritages, and ozone layer protection.
【Learning activities outside of classroom】Students prepare for the class by reading reference books and studying technical words (2 hours) and review the resume after the class (2 hours).
【Grading Criteria /Policy】Evaluation is based on the exam at the end of this course (100%) without any materials to bring in. All assignments of this course are subject to the exam.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義では国際社会における環境問題を解決する上で国際環境法・政策が果たす役割について学びます。本講義では、総論として、国際レベルにおける環境問題と国家のかかわり方に関する国際ルール、法構造、制度、実施手段、また、各論として、気候変動、生物多様性、越境大気汚染、海洋汚染、原子力汚染、世界遺産の保全、オゾン層保護、有害廃棄物の越境汚染などの代表的な国際環境問題について学びます。
到達目標Goal
代表的な多国間環境条約について学び、判例の読み方を習得し、国際レベルでの環境問題への法的課題や時事問題を考察することで、グローバルなものの見方ができるようになることを目標としています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義、リアクションペーパー提出、演習・授業内での発表（一部）。学生に対するフィードバックは、授業中のコメント等により行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[対面/face to face]：ガイダンス
国際環境条約の形成と発展
国際環境法とは、領域使用の管理責任(トレイル溶鉱所事件判決）、相隣関係の原則(ラヌー湖事件仲裁判決）
②[対面/face to face]：原子力汚染と核不拡散・軍縮、戦争と環境破壊
チェルノブイリ原発事件、核実験事件、湾岸戦争、ウクライナ戦争とエコサイド（環境犯罪）
③[対面/face to face]：国際環境条約の性質
地球環境条約の原則(予防原則など)、定立形式、制度化、手続的義務(事前通報協議義務、環境影響評価など)
④[対面/face to face]：気候変動
気候変動枠組条約・京都議定書、パリ協定（COP21）、気候変動交渉シュミレーション（演習）
⑤[対面/face to face]：オゾン層破壊、酸性雨、砂漠化・森林保全
ウィーン条約・モントリオール議定書、大気汚染・酸性雨とECE長距離越境大気汚染条約、砂漠化対処条約、森林保全(違法伐採、REDD）
⑥[対面/face to face]：生物多様性
生物多様性条約・カタルヘナ議定書、COP15交渉
⑦[対面/face to face]：生物多様性
ラムサール条約(鳥インフルエンザと感染症）、ワシントン条約
⑧[対面/face to face]：世界遺産
世界遺産条約
⑨[対面/face to face]：海洋汚染
海を巡る日本の領土問題、海洋法条約、ロンドン条約、MARPOL条約、海洋汚濁防止条約、トリー・キャニオン号事件、南シナ海と環境問題
⑩[対面/face to face]：有害廃棄物の越境汚染
バーゼル条約、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約、有害化学物質の国際貿易に関するロッテルダム条約(PIC条約)、水俣条約
⑪[対面/face to face]：地球環境条約の履行実施
報告審査制度、不遵守手続
⑫[対面/face to face]：南極条約・北極の環境保護
南極条約、北極のエネルギー開発と環境問題（北極航路、先住民族の権利）
⑬[対面/face to face]：企業のSDGs・ESGに関する環境情報開示とEU指令の域外適用
SDGs・ESGに関する環境情報開示（TCFD、コーポレートガバナンスコード、サステナブルファイナンス開示規則、企業の持続可能性報告指令、環境・人権DD）
⑭[対面/face to face]：試験・まとめと解説
試験・まとめと解説
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習：次回の授業で扱うテーマについて参考文献などで精読し、専門用語の意味等を調べておくこと。（2時間）
復習：翌週の授業で理解度を確認するため、授業で扱ったレジュメの箇所を読み返し、授業内容の理解を深めておくこと。（2時間）
テキスト（教科書）Textbooks
参考書に挙げた西井（2005年）などをもとにしたレジュメを電子配布します。
参考書References
西井正弘『地球環境条約 生成・展開と国内実施』有斐閣、2005年
水上千之・西井正弘・臼杵知史編『国際環境法』有信堂、2006年
広部和也・臼杵知史『解説国際環境条約集』三省堂、2003年
繁田泰宏・佐古田彰『ケースブック国際環境法』東信堂、2020年
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(100点)(定期試験時のノート・プリント等の持ち込みなし)により行います。授業内外の課題についても評価の対象とし、試験に出題します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
視聴覚教材も効果的に活用しながら、なじみの薄いテーマについても時事問題や具体的事例を織り交ぜながら分かりやい説明を心がけ、学生の理解度を確認しながら授業を進めたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業で映写する資料はすべて学習支援システム（Hoppii)で電子配布します。
その他の重要事項Others
【質問】質問は授業内の最後に受け付けます。
【実務経験のある教員による授業】地球環境戦略研究機関（IGES・気候政策プロジェクト）、民間シンクタンク（現三菱UFJリサーチ＆コンサルティング（株）・東京経営戦略本部/国際本部 ）での、国内外政府機関（UNFCCC、UNEP、各国環境省など）への気候変動法政策の立案・海外の大学との共同研究（ケンブリッジ大学、LSE、豪国立大学など）、企業へのISO14001など環境コンサルティングの実務経験（計8年）を生かして、地球環境問題の実践的解決の手法やグローバルな視野の育成も目標とした授業を行います。