法学部Faculty of Law
LAW300AB（法学 / law 300）国際人権法ⅠInternational Human Rights Law 1
佐々木 亮Ryo SASAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A0067 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | Y705 |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生：履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | ○ |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | ○ |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | 選択科目 |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択科目（84単位以上） 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
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Outline (in English)
This module aims to provide participants with basic understanding on international human rights law, including a concept of human rights, international mechanisms for human rights protection. It is expected that participants discuss on contemporary global and international affairs based on a comprehensive understanding on human rights.
Participants are expected, at the end of this module, to be able to;
- understand what human rights are, including their historical and philosophical backgrounds, legal basis and contemporary debate on them;
- understand how and by what international mechanisms in both world and regional levels, human rights are protected and promoted; and
- be involved in a debate on contemporary global and international affairs from a viewpoint of human rights.
Learning outcome of participants will be assessed on the basis of the end-of-term essay, in which a survey on international legal materials provided by the database of the UN human rights institutions, and discuss a human rights issue from a legal point of view.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
国際人権法の歴史や各人権条約の仕組み、それらの国内適用にあたっての憲法上の課題を考えることを通して、基本的人権とは何か、基本的人権を守るためにいかなる制度が用意され、どのように機能し、国内法の下でどのように適用されているのかを理解する。
それを基礎として、受講者が関心を持つ様々な人権問題が、国際人権法上どのように扱われているのかを調査し、どのような権利の主張・擁護の方法があり得るのかを考え、自分の考えをアウトプットできるようになることを目的とする。
到達目標Goal
①国家を越えて、人権を国際社会において保障することの意義及びそのための仕組みを理解する。
②国際人権法の国内実施制度について理解する。多様な人権の内容について理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は大別して、以下の3つの要素からなる：
1）現代世界で生じている人権問題に関心を持つ；
2）国際的人権保障制度の意義と限界を理解する；
3）人権の主張や人権擁護のために、国際的人権保障制度を活用する方法について、考えを深める。
現代世界が抱える人権問題に目を向けることに加えて、様々な人権条約と関連付けてその問題を捉え、どのような権利擁護の方法があり得るのか、受講者が自身の見解を持てるようになることを目指して授業を進める。原則として、担当者が作成した資料に基づいて講義を行うが、必要に応じて国際機関のwebサイトや映像等も活用する。また、国際人権法に関連するデータベースを活用した資料収集の実習を行う。
講義資料はHoppiで配布する。質問は授業時間内のほか、Hoppi掲示板でも受け付ける。掲示版に寄せられた質問・コメントを授業内で紹介・解説することで、学生へのフィードバックを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：導入（授業の内容と進め方・評価方法に関する説明を含む）
国際人権法の枠組で扱う問題、国際人権法を学ぶ意義や方法を概観する。
2[対面/face to face]：人権の思想的基礎と国際人権法の法源
国際人権法の発展と形成の歴史をたどり、その根底にある哲学的基礎と国際人権保障を支える法的枠組について学ぶ。
3[対面/face to face]：人権基準の発展と人権の分類（1）：第1・第2・第3世代の人権
国際人権法によって保障されている「人権」とはどのようなものなのか、その歴史的発展を踏まえながら理解する。
4[対面/face to face]：人権基準の発展と人権の分類（2）：非差別・平等と合理的配慮
社会的弱者を含む全ての人の基本的権利を保護するための法としての国際人権法の基本原則、及び、主要な人権条約によって保障されている権利と、それら諸権利の法的性格を検討する。
5[対面/face to face]：国家の人権保護・促進義務
国際人権法を遵守するために、国家はどのような義務を履行しなければならないのかを検討する。
6[対面/face to face]：国連の主要人権条約を通じた国際人権法の実施
世界レベルの主要な人権条約の履行監視制度について検討する。
7[対面/face to face]：国連人権理事会による国際人権法の実施
国連人権理事会の活動と人権保障におけるその意義、人権条約との異同を検討する。
8[対面/face to face]：地域的人権保障制度
国際人権保障における地域的国際機構の役割とその意義について検討する。
9[対面/face to face]：国際人権法の調査とその情報源
国際人権法の実態についてより詳しく調べるために有用な情報源の使い方について学ぶ。
10[対面/face to face]：公共政策への人権基準の反映と人権擁護
人権侵害の防止や被害者の救済のために、国際人権法をどのように活用し得るのか検討する。
11[対面/face to face]：地球規模課題と国際人権法
地球規模課題としての気候変動に起因する人権侵害の事例を検討し、持続可能な社会の実現のために、国際人権法がいかなる意義を有するかを考察する。
12[対面/face to face]：人権の普遍性と文化多様性
「国際人権基準と両立しない文化的慣行 を維持することも人権なのか」という問いについて考えながら、国際人権法及び人権の普遍的性格を再問する。
13[対面/face to face]：国家の保護を受けられない人々の人権：難民・避難民
国家による人権保障の枠組から排除された存在としての「難民」に注目し、国際的な難民保護の仕組みや日本の難民認定制度の問題点を検討する。
14[対面/face to face]：武力紛争下での人権保護と平和に対する権利
武力紛争の下で生じる人権侵害を防止するための法的な枠組と、平和のうちに生 きることの人権としての性格を検討する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布レジュメを読んで疑問点を明らかにしておく。各回の講義の後に、資料に示された参考文献も活用しながら十分に復習することが期待される。しっかり復習することは、結果として期末レポートの準備にもなる。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは指定しない。
参考書References
講義資料の中で、その回の内容に関連する参考文献を紹介するが、授業全体に関わる参考文献として、例えば、以下のものがある：
芹田健太郎、薬師寺公夫、坂元茂樹『ブリッジブック国際人権法』第2版（信山社、2017）
東澤靖『国際人権法講義』（信山社、2022）
横田洋三（編）『新国際人権入門』（法律文化社、2021）
藤田早苗『武器としての国際人権－日本の貧困・報道・差別』（集英社新書、2022）
日本弁護士連合会：国際人権ライブラリー、
https://www.nichibenren.or.jp/activity/international/library.html
外務省：人権外交、
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート（100%）
国際人権機関が公表している文書を検索しその内容を要約する課題、および、受講者が関心を持つ人権問題について、国際人権法に照らして考察する課題を含む期末レポートにより評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
映像を使用した授業の希望があったので試みたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
第9週（国際人権法の調査とその情報源）では、PCまたはタブレットを使用します。